羨まし過ぎる瀬波の休日
今日は休日、学校の疲れを癒す最高の日…
どこかに買い物に行ったり、スポーツをするのもいい。
しかし…今は
「うぅ〜ん…」
「うぅ〜ん…」
唸り声をあげて寝相を変え、僕の顔に二人同時に腕を
のせる。
「いった…!」
いくら寝相とはいえ…二人同時だとキツイものがあるな。
この二人は家族の中でも特に寝相が悪い。しかし僕と寝ないと悲しそうな顔で見つめてくる。僕は甘やかしすぎなのだろうか、それとも僕が弱いのか…
「ふ、二人とも…起きてくれ…」
「うぅ〜?おはよ〜…」
「うぅ〜?おはよ〜…」
眠そうに身体を持ち上げる。
起き上がろうとすると、いきなりドアが開いて
「お兄ちゃ〜ん!おはよ〜!」
「おわっ!!」
藍那が勢いよく抱きついて来て、またベッドに倒れこんでしまう。藍那の行動には呆れることが多いな…
いきなり抱きついてきたり、甘えたり…どんどん華仙に似てきている気がする…
「お兄ちゃ〜ん♪」
「あ、藍那!離れてくれ!僕は疲れているんだ!」
「なら私とあんなことやこんなことを…」
僕は藍那に渾身の拳骨を食らわせた。
<1時間後>
「暇ねぇ〜何かないのかしら?」
「おいおい、あんまりリビングを荒らすんじゃないぜ」
「わかってるわ〜夏樹〜」
夏樹と華仙がリビングで休んでいる。あの二人は結構仲が良い。それと同時に…
「あと、瀬波に対するスキンシップは少し控えろよ?」
「あらあらそれは出来るかわかりませんわ〜♪」
「お前と間違いが起きたらどうする?」
「そんなこと夏樹に関係ありませんわ〜♪」
二人の間でバチバチと火花が散っている。
なんで僕のことで争ってるんだろう…
この二人が揃うと大抵僕のことで争いが起こる
「ふ、二人とも…それくらいに…」
「瀬波は黙ってろ!」
「瀬波は黙ってて!」
同時怒鳴られてしまった。争いを止めるには…
あれしかないな…
「二人とも、やめないと渾身の拳骨を二発くらわせるよ…」
二人の顔が青ざめる。僕の拳骨は痛いらしく、感想としてはゴリラに殴られた、と言われたことがある。
「わかった、わかったから拳骨はやめてくれ」
「やめるから〜、怒らないで〜」
二人が焦りながら、和解する。
これでよかった。喧嘩が続いていたら何が起こるか…
二人が落ち着いて休んでいると、
部屋のドアが開き、香奈が出てきた。
「っ…!」
香奈が僕に向かって手招きしている。僕を呼び出すことなんて滅多にない…まずそんなことがあったかわからない。
とりあえず呼ばれたので香奈の部屋に入る。
「どうしたの?香奈」
しばらく沈黙が続き、やがて香奈は衝撃の一言を放った。
「私達妹の中で…誰と…結婚するの…?」
「……は?」
そこで僕は固まってしまった。
そんなこと考えたことがなかったため、しばらく考え込んだ。
「兄妹なんだから…結婚はしないぞ?」
「そっか…」
そうして僕と香奈の謎の会話が終わった。
<午後>
僕は今、商店街に来ている。
明日の弁当の食材と…
「ここが商店街なんだ!」
「ここが商店街なんだ!」
真衣と樹奈二人が付いて来て、
服も買うことになった。
仕方ないことだ、二人はまだお金を稼ぐことは出来ない。
僕が買ってやるしかないのだ。
「まず、弁当の食材を買ってからね?」
「はーい!」
「はーい!」
いつもと同じように二人同時に返事をする。
未だに同時に返答できるからわからない…
何か事情があるのかな?
「二人は何でそんなに息ピッタリなの?」
二人の顔が暗くなった。
「そ、それは…」
「そ、それは…」
どうやら事情があるみたいだ。
なら今聞くことじゃないな。
家で聞くことにしよう。
「今じゃなくていいよ、家に帰って、聞かせてくれるなら聞かせてね」
「…!うん!」
「…!うん!」
食材を買い終わり、服屋にきたが…
「これいいね!」
「うん!」
二人が別々のことを話していた。こういう時は同時ではないということがわかった。
「決まったかい?」
「うん!私はこれ!」
「私はこれ〜!」
どっさりの服がカゴに入れられる。
値段を見ると。そこそこ高いもの、見た目の割に安いものもあった。
お金は足りるだろうか。心配になってしまった。
この二人のことだ、きっと大丈夫、のはず。
「ご会計は2万1500円です」
「…」
まさかここまで高いとは思わなかった。
買わないとこの二人は多分泣くので買うしかない。
「今日の夕食費…減らすか」
今日の夕食はちょっと質素な食事になった。
今回は長めに書いてみました。
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読んでくださりありがとうございました。




