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お馬鹿な勇者と保護者な魔王

余りにも馬鹿すぎた勇者(私)に魔王(保護者)が頭を抱えた

作者: 茶框


思い付きで書きました。

どことなくグダグダです。


うーん、自分が書くのって勇者とか魔王ものが多いなっ!



よく、ケータイ小説で読むファンタジーな話である話と言えば。


イチ 自分もしくは友人には他の人とは違う特別な力がある。

ニィ 魔力とか凄い。

サン 魔王をたおせー。

ヨン 勇者しょーかんされた。

ゴッ 異世界トリップ。

ロク 変な生き物に転生。



とかとかザッと上げればこんなもんがあるし、もっと出そうと思えば出てくる出てくるありふれた話に設定。




でもさ、そう言うのって物語の中での話だから良いんであって、実際そんなのにあったら嫌じゃん。あ、これは私の考えだから他の人はどうなんだろう?

逆にそうなった方が楽しいとか嬉しいとか思っちゃう人とかいるんだろうか、うんいるかも。だって十人十色なんて言葉があるんだし。…あれ、十人十色とか言っちゃってるけど私意味知らなかった、確か人の好みがどうこう………おし、大丈夫多分だいたい合ってる。そうだ合ってる大丈夫だ。




「――人の話を聞いているか人間」


「え、ああ、はいはい聞いてます聞いてますとも」



だから私は認めない。喜ばない。絶対絶対絶対認めない。

自分が異世界にトリップしたとか!


流れは簡単で、晩御飯作ってたら「あ、醤油が切れた」ってお母さんが言い出してPM 6:00に買い出し行かされて薄口醤油を買ってスーパーから出たらアーラびっくりどこよここ?状態。……えー、なんでスーパー出たら右見ても左見ても上下確認しても白で統一された空間なのにキラッキラな部屋にいるんですか?そしてなぜ詳しい話を聞かされずに今度は全体黒で統一された暗い部屋に飛ばされないといけないの?

なに?この世界ツートンカラーで出来てるの?


あ、でも目の前に立ってるそこそこイケメンな人は紺色っぽいマント着てるからツートンカラーという訳じゃないんだ。ほおほお、てかお兄さんお兄さんその頭に乗ってる?生えてる?角か角だな、角はなんです?

まさかそのそこそこイケメンな顔して角のカチューシャ付けて「俺は魔王だ!!」とか言っちゃうイタイ系の人だったりする?ぷぷっ!


…つかさむっ、さっきから思ってたけどこの部屋寒いって!ちょっ、そこの人!初対面であれだけどすみませんがクーラーを消して!



「人間の娘、まさか貴様が吾を殺しに来た勇者とやらか」

「むしろレベル1でラスボスを倒しに来たと見せかけて殺られに来たじゃない?」

「人間の分際で魔王様になんという口を聞く!」

「あ、やっぱり魔王なんだ」

「…人間、お前は吾をなんだと思っていた」

「頭にカチューシャ付けて「俺は魔王だ!!」とか言いそうなイタイ人」

「お前本当に勇者か?人界の神はこんな敵陣に1人で突撃して危機感に陥ったことも分からない馬鹿を勇者に選んだのか?」

「あ、私やっぱり勇者なのね」


「おい!保護者!誰か人界からコイツの保護者連れてこい!」



あれ、なんかこの魔王さん自分を殺しに来たらしい勇者(私)を心配?してるぞ!?えっ、なんだ魔王って実はお人好しな人なのか!?



「しかし魔王様!この人間の娘は勇者ですぞ!?その勇者の保護者となればそれは即ち歴代の名を馳せた勇者かその仲間かと」


「あ、両親共にただのサラリーマンと主婦です。ちなみに先月産まれたばかりの16下の妹が2人います、双子ちゃんなんです!」


「コイツ今すぐ家に送り返せ!お母さんが1番大変な時期になに勇者引き受けてんだ馬鹿野郎!!未成年は家で大人しくお母さんの手伝いをしてろ!」


「魔王が魔王の癖に正論を言った!それに手伝いならしてるよさっきもお母さんに言われて薄口醤油を買いにスーパーに行ってきた帰りなんだよボケェ!!」


「…すーぱー?うすくちしょうゆ? いやそれよりも買い物の帰りだと?」



そこから私は今までのことを事細かに説明した。

お母さんからのお使いに行ってこいからスーパーまでの道のりスーパーで買った醤油のこと、そしてスーパーを出たと同時にいきなり視界が真っ白でキラッキラな部屋に要るかと思ったら変な服装のジジイとか青年とかなんか勝手にペチャクチャ喋ってるとかスルーするつもりなかったけど早口過ぎてろくに聞けてないのに今度はこの真っ黒な部屋に飛ばされたところまで一言一句こっっと細かに喋ってやった。

それはもうマシンガントークだね。息継ぎなんかせずに喋りきってやったとも!


言いたいことを言い切ってゼーハーゼーハーしてたら周りにいた奴ら(つか居たのね)がスンゴイ生暖かいような同情めいた視線を私に向けていることに気付く。



「……お前、不幸だな」

「魔王の癖にそんな生暖かい目で私を見るなぁああ!!」







そんなこんなで現在、私こと勇者は魔王城で居候させてもらってます。

とりあえず家事は出来ないけど庭の掃き掃除とかさせてもらっている。だって勇者(私)は居候させてもらっている身だし。


いやぁしかし魔王さん筆頭に魔族の方々マジで紳士で淑女!もう私を呼び出した奴らとは比べ物にならないくらいに優しい!ご飯が美味しい!

そうそう魔王さんがこの世界から私が無事に元居た世界まで帰れるようにって帰り方を今探してくれてる最中なんだよね。

しかも仮にも魔王を倒すために呼び出された私を魔王さんが保護して、つまり魔王さん自らこの世界での私の保護者になってくれたのよ。



……魔王さんマジでカッケェ。その懐広い男気、さすが魔王です。魔族の皆もそこに痺れる!憧れるぅう!!なんだろうねっ!分かりますその考えとっても分かります!



「おい、飯だぞ」

「おお!ご飯待ってました!」


今ではこうして魔王さんがご飯の時間になったら呼びに来てくるくらいに仲良くなりました。と、言ってもまだここの居候になってまだ3日しか経っていないけど!

馴染むの早いな私、そしてそれを当たり前のように受け入れて良いのか魔族。

なんだか魔族の人が人間にそのうち騙されそうで心配だ。



「まずは箒を片付けてこい……おいなんだこの不自然に盛られた土は」

「それですか?それはさっき割った花瓶を受けたところッス……………………………あっ、いっ言ってしまっ」

「………」

「…ア、アハハーま、魔王さん?なななんのことですかぁ?」

「そこに座れ」

「え、あっ」

「座れ」

「イエス、マスター!」



んん?そういえばこうやって地べたとか床に正座させられて魔王さんに説教されるのって今日で10回目じゃない?

え、これ日常茶飯事の出来事に認定されそうな予感するのは気のせい?



「魔王様?あ、またやってる」

「懲りないねぇあの子も」

「今回は何時間かかるんでしょうか見物ですね」



あ、すでに公認なんですね。

魔王さんがくどくど何かを言ってる最中、私はあることを思い出す。

ヤッバ、3日間もお世話になっているのにどうして今の今まで気付かなかったんだろう



「おい、聞いてるのか」

「魔王さんごめんなさい」

「やはり吾の話を聞いてなかったのか」

「私、自己紹介まだしてませんでした」

「そうだなお前はまだ自己しょう…………は?」

「改めて、私はマコ。夕凪茉火〔ゆうなぎ まこ〕です。」




これから当分宜しくお願いします。そう頭を下げて上げたら魔王さんは眉間をこれでかというようにシワを寄せ、頭を抱えていた。

それから心の底から出すかのようにこう言った。




「余りにも馬鹿すぎるぞ勇者」




こうして始まった一応勇者(私)と魔王(保護者)と魔族の皆との異世界生活。


このあと魔王さんのお付きの人になんで馬鹿扱いされたのかを聞いたら人間が魔族に名前を名乗るのは隷従の表しなんだって………………えっ?

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[一言] ちょvvvこれ続いて欲しい。
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