3/6
な は
何も無い光景を
何度も見ては
泣きそうな表情を浮かべて
夏を連れて来た
滲んだ視界
俄かに笑って
にっこりと見上げてる
虹でも見えた?
ぬっと近づいた顔
濡らさぬ瞳
拭った頬
塗り潰してしまいたい
ねぇ 知らないでしょう
願いは簡単には叶わない でもね
願いが君のものならば
狙いを付けて 叶えたい
能力全開
のうのうとしているだけじゃない
のんびりしているようで
覗き込まれないようにとしてるだけ
ハッキリとは示さない
吐き捨てるように言ってしまいそうだから
判断に迷うくらいが調度いい
はみ出した部分を 多少気にしてもらえるくらいの
卑怯なんて批評
ヒーヒーと声を出して笑ってやる
一人をただ大切に想う気持ちを
人にとやかく言われる程 堕ちちゃいない
二人で居れればいい
ふと こうして手なんか繋いで
振り向いて欲しいとは思わない
増えていくだけの想いを
変かもしれないな
変だと自分で笑う
屁理屈じゃないから仕方ない
減らそうとも思えないから
ほら もう笑ってる
ぼんやりと見ていただけなのに
朗らかな時が愛しくて
ほんの些細な事が 嬉しくて