表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

君と最期を

作者: 不明ちゃん
掲載日:2025/12/22

ある真夏が終わりそうな頃から始まる物語

 ──────────────────

みつき「たぁきー!今日こそはアイス奢ってもらうからな覚悟しとけ!金欠でも知らんからね!」

 元気でたまに出る優しさに友達からはよく好まれてるらしい。

 今日もまた、あいつの声がうるさいと思いながらあの"いつもの"駄菓子屋でみつきの好きなチョコアイスを一つと適当に選んだ自分のアイスを買う。

たき 「みつきー、前も言ったけど俺が金欠なの知ってるよな?ったく、、」

 めんどくさがり屋で、普段からちょっと悪い口調で優しくないとよく思われがちだが、思いやる心は一応、あるらしい。

みつき「そんなん知らんしー?じゃんけん弱いのが悪いで!毎回同じやつ出す癖そろそろ直したらどうなん?笑」

 たき「じゃんけんは運やろ!お前は強すぎなんだよ、てか別に俺同じのだしてねぇし」

 みつき「あ、今日は咲ちゃんの分も買ってよ!今日めっちゃ暑いしさ」

 咲ちゃんというのはみつきの親友らしい。最近はよくこの三人組で仲良く遊んでる。この賑わっている街中では珍しい大人しくて優しい女の子。

たき「なんでよ、咲って今日学校休んだよな?前から風邪っぽいのにアイスなんかやると思うか?」

みつき「だって咲ちゃんきっと喜んでくれるよ!咲ちゃんめっちゃアイス好きだもん」

たき「だからなんだよ、、こっちは金欠だって言ってんだよ…ほんっと仕方ねぇなぁ、おばちゃん抹茶ソフトも追加で1つお願い」

選んだアイスをレジに置き、咲の分の抹茶ソフトを渋々注文する。

たき「…あざっす、ん、これで満足か?」

みつき「まぁいいでしょう。笑 明日も同じアイスよろしく頼むよ?」

たき「ふざけんな笑 金欠だって言ってるんだから買うわけねぇだろ笑」

みつき「んー…あ、!こういう時はレディーファーストってやつなんでしょ?たきくん」

たき「なんだよそれ、また意味わかんねぇの思いついちゃって…それならこっちだってボーイファーストって言うぞ!」

みつき「あー!パクったー!だーめだっけだめだっけ!先生に言ってやろ!たき、パクリは良くないよ?うちが最初に思いついたんだからさ」

たき「なんだよ笑 もうまじでうっぜぇーこいつ、、すっげーうぜぇー、アイス買ってやってるんだから感謝しろよ?」

 アイスが溶ける前に自転車をこいでみつきの家に向かいたいけど、、みつき家に着くまでの道に坂が多いから行きたくないんだよな、、

みつき「もしかしてもう限界なん?」

みつきが余裕そうな顔でたきを見つめる

たき「俺が坂苦手なの知ってるだろー、」

みつき「でもうちに着いてきてるのはたきくんだよねー?」

たき「くっそ…今日セミうるさすぎ、、みつきの家の周りってそんなに木とかあったっけ、、」

 いつも気にしていなかった坂の周りや住宅街などを見回すといたる所に木が植えてある

たき 「めっちゃ木生えてるじゃん、、」

みつき「今気づいた?笑 いつも必死に自転車こいでるから分からなかったんやね」

 たき 「お邪魔しま~す」

 たき 「…今日ってみつきの親仕事終わるの遅めなん?なんや静かやけど」

 みつき「あー、せやで、六時くらいまで仕事してから帰ってくるって!だからたくさん騒いでも大丈夫やで笑」

 たき 「なんだよいつも俺が騒いでるみたいな、、ったく、にしてもほんとみつきは元気だよなー女のくせに…ゴリラかよ笑」

 みつき「なんか言った?」

 たき 「ん?なんも言ってないけど?」

 みつき「ほんと最低だわー、、これだからいつも女の子からモテないんよ?」

 たき 「はいはい」

 みつき「もう、、あ!たき!アイス!溶ける前に早く食べよ?今日暑いしすぐ溶けちゃう」

 たき 「あ、うん食べる」

 みつき「咲ちゃんの抹茶アイスはうちが帰りに送っとくね時間遅いしね

 みつき「それにたきの家と咲ちゃんの家遠いでしょ?」

 たき 「まじ?助かるー、これ以上もう坂登りたくなかったからまじ助かるわぁ、ありがとうな咲によろしく」

 みつき「いい加減坂慣れてよねー、、」

 たき 「お前は女の癖して筋肉ゴリラか?」

 みつき「あー!ゴリラって言ったなー?明日先生にこのことチクるぞ!それに坂登ってるだけ!あと女の子って言って!」

 たき 「ほんとおまえは細かいなぁ、、女って言ってもいいだろ、」

 みつき「ダメなの、!てか別に細かくてもいいし、女の子って言うのは大事なの」

 たき 「夏祭りはお前がりんご飴奢れよ?」

 みつき「えー、、うち今年も祭りの手伝いで小太鼓叩かなあかんのにー、」

 たき 「今年も叩くん、?毎年大変やなぁ、俺は呑気に咲達と祭り回ってるわ」

 たき 「じゃあ咲とみつきの分の抽選券も買っておく?」

 みつき「え、まじ?いいの?今年たしかあれよな?んーと、、5000円じゃなくて、、」

 たき 「ほんま忘れん坊やなぁ1万円チケット…!」

 みつき「…あー!せや!まじで今年だけは何がなんでも当ててやる」

 みつき「小学生最後の夏祭りだし!お金の主役はうちやでー!」

 たき 「はいはいはいそやねー、去年は、、5000円当たったんだってけ?お前って地味に運いいよなー」

 みつき「でしょー?うちすごいんやから」

 みつき「夏が終わる頃に夏祭りあるのなんかエモくて好きなんだよねー、、」

 たき 「俺未だにエモいって言葉分からんのやけど、教えてや」

 みつき「ほんとそれくらい自分で調べとけ、もうスマホ持ってるやろ」

 たき 「調べるんめんどくさいやん、、」

 たき 「…夏祭り終わったらもう小学生の夏ももう終わりやしな笑…今年はいい天気だといいけど、花火大会あるし」

 みつき「そう考えたらうちら小学生生活も終わりやね、なんか寂しいわ。ま、どうせ人数少ないせいで中学校皆クラス同じやけど」

 たき 「…たしかに笑良く考えれば全員一緒やん。転校しないし」

 たき 「そういえば、みつきって卒業式スーツと袴どっち着るん?」

 みつき「うち?袴着るよ~」

 たき 「は?ずっる、俺スーツやで、、?」

 みつき「どーんまい、スーツ似合うくらいかっこよくなってよ?卒業式写真とるんだし」

 たき 「別に、かっこよくなくていいわ」

 みつき「ほんまにたきったら、、うちそろそろみつきちゃん家にアイス取ってくるな!」

 たき 「ん、はいはい、いってらー」

 たまにあいつは、弱みを見せてくれた

 みつき「たきー、、うちあの高校諦めようかな、」

 たき 「なんで?一緒にあそこ行きたいって言ってなかった?」

 みつき「そうだけど親がさー、」

 とか、

 みつき「ねーたきお願い、!今回だけでいいから相談乗って、!まじで最近色々ありすぎてる」

 たき 「え?いや、別に何回でもしてええよ笑」

 とか、強がってる姿だって、すぐに守りたかった

 みつき「やっぱうち将来の夢諦めよっかなー、笑 先生と親にも反対されちゃった笑 大人しくOLになろっ」

 俺の目の前で泣く姿を見られた時はなんだか嬉しかった。信用してもらえたんだなって。俺と居たら安心できるんだって、嬉しかった。こんな嫌いな女を気にしてる自分がいちばん怖かったけど笑

 たき 「よし、高校受かったぁ、、あいつ、どうかな」

 なんて何回もあいつのこと気にしちゃったりして、もしかしたらほんとにみつきのこと好きだったのかもな

 みつき 「たーき!高校受験頑張ったし今回は特別にアイスうちが奢ってあげる」

 たき 「まじ!?やったぁぁ、じゃあせっかくやしハーゲンダッツお願いな」

 みつき 「ねー最悪、、高いやつじゃん笑」

 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 あの時はみつきもうるさかったなー。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 みつき 「たき!うち高校受かった!ねーやばい泣きそうだからこっち見ないで!」

 たき 「お前が俺の事呼んだやろ、ほんと泣き虫さんやなー、笑笑」

 みつき 「こんなの泣き虫じゃないから!」

 たき 「はいはい笑わかってますよー」

 みつき 「人をからかうのだけは上手なんだから…あ、そういえばたきは高校受かった?」

 たき 「あー、当たり前に受かったで」

 みつき 「やったぁー、これで小中高全部一緒やん!」

 たき 「なんでずっと一緒やねん。俺もっと可愛いくて優しい女の子とこんな人生を送りたかったわー」

 みつき「はぁー、?失礼やなー高校行ったらうちモテモテで困るんやでー?」

 たき 「なわけないだろ笑中学でもモテなかったのに?高校はどうなっちゃうんかなー?」

 みつき 「ほんま最低やなー、、モテないんじゃなくて恋人作らないの!だって興味ないんだもん、」

 たき 「はいはい図星突かれたからからって言い訳はもう勘弁してなー?」

 みつき 「はぁ。ま、誰もいい相手が見つからなかったらたきに付き合って貰うからな?さすがに毎年ボッチは嫌やからさ笑」

 たき 「付き合うのは別にいいけどみつきより先にめっちゃかわいくて優しい彼女ちゃん作っちゃうからお前が頼む頃にはもう無理かもな」

 みつき 「まぁでもうちはたきのこと好きやけどね!」

 たき 「…え?」

 みつき 「え?笑ほんとだと思った?冗談やん笑」

 たき 「うわマジびっくりした笑笑トーンリアルなのやめて笑俺が馬鹿なの知ってるやろ!」

 みつき「期待してたー?笑笑たきくんかわいね照れ屋さんじゃーん笑」

 たき 「期待してないし照れ屋でも可愛くもないわ!お前はアホか!」

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ?「たきー!はよ学校行こ!遅刻するで!」

 ?「本当はうちのこと好きなんやろ?笑」

 ?「坂ぐらい登るのいい加減慣れて!」

 ?「たきごめんやけどちょっと相談聞いて」

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 たき 「…みつきが、、事故死?は?なに言ってん、嘘嫌いやで俺……葬式明後日?…あいつまだ高校生やろ?なんで今なんだよ事故死なんか嘘でも聞きたくなかった…歩いてたら車が飛び出してきた?最悪、、」

 咲 「たきくん、!みつきちゃんがっ!…って、もう親御さんから連絡来ちゃった、?」

 たき 「一緒に高校卒業するってお前が先に言ったやん、、ミサンガまで手作りでくれたのに…」

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 たき 「もう死んで1年やで?みつき、またあのうるさい声とか愚痴とか歌ってるとこ聞かせてや笑アイスも買ったるで。仏壇も俺が綺麗にしてんのほんまに感謝しろよ。ほんま笑…寂しいんやから」

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 たき 「最近ずっとアイス食べすぎて頭痛ぇ……今年もチョコアイスあいつに奢ったるか。」

 (みつきの仏壇に未開封のチョコアイスを置く。もう帰ってこないあの顔と声が頭に浮かんで目元が熱くなる)

 たき 「…最後までほんと怖いことするんやから」

 咲 「いつも怖くないでしょ笑、」 たき 「みつき、声聞かせてや、俺もう忘れちゃうで?忘れたくないから音声残しておいた俺賢いな」

 咲 「自分で賢いって言わないで笑」

 たき 「…ほんとにあいつ俺の事好きだったのかもな、俺笑ほんとみつきってツンデレやからなー…」

 たき 「事故死とか、早く死にすぎやろ、何呑気に歩いてすぐ死ぬねん、ふざけんな」

 咲 「…泣かないでよ…もう2年目なんだから慣れて、私まで泣いちゃうから」

 たき 「2年目とか関係ねぇし、てか泣いてねぇよ…」


 一度だけでもあいつにまた会いたかった

 一度でもあの顔を見たかっただけなのに

 一度だけでもあの声を聞きたかったのに

 ただ、ただそれだけなのに自分の目から

 こんなにも涙が溢れ出てくる

 みつき「たき!好きやで!」


 あの言葉を冗談でもいいから、また聞きたい。そう思いながら今日も、みつきの仏壇にアイス一つと花束をガラス物のようにそっと優しく、置く。

 たき 「…一生一緒って言ったのにな、俺本当はみつきのこと好きだよ、?だから…」

 たき 「来世で付き合おうな?本当は世界で1番可愛いみつきちゃん」

 咲 「たきくん、そろそろ帰ろ?暗くなってきたしさ」

 たき 「ん、そだな、アイス、最後にもっかいだけ食べさせて、頭痛くていいから、チョコアイス笑」

 咲 「仕方ないなー笑頭痛くなるのはいいけどチョコアイス最近食べすぎね?」

 たき 「分かってるよ。もう終わりにするから許して」

 咲 「最後だからねー、?じゃ帰ろ」


 空が赤く染まり始める頃。小学生の頃を思い出すな…懐かし、また涙出そうや、


 たき 「俺涙脆くなったな、情けな笑」

 咲 「たしかに前より泣くようになったね、前はみつきちゃんが泣いてたらからかってたのに、このままだとみつきちゃんにからかわれちゃうよ?」

 たき 「あんな奴にからかわれてたまるかよ、絶対嫌だわ、」


「あれー?たきのくせに泣いてんのかー?笑珍しー、」


 頭にあいつの声が思い浮かんでムカついてきた笑


 たき 「泣いてないわ!」

 咲 「もしかしてみつきちゃんこの事思い出したの?」

 たき 「もう帰ろうぜ」

 咲 「あー!話逸らしたな?笑」

 たき 「話逸らしてねぇよ、」


今日は運良く空は晴れ、満月と星たちが煌めいている。段々暗くなってくる空からあいつもあっち《天》から俺達のことずっと見てるのかな?ゆっくり休めよ、

「みつきちゃん」

咲 「じゃあ私もそろそろ帰るね!」

たき 「はぁーい!今年もありがとな!」


咲の後ろ姿が小さくなるのを見つめながら自分も家に向かう


たき 「…みつきぃ、、俺最期ひとりで死ぬのかな笑お前以外と付き合いたくないんだよ、なんでお前が死んでから俺がお前に恋するんだよ、」

たき「最期まで一緒にいてやれなくてごめんな、?痛くて寂しかったよな、あの時は…俺呑気に昼寝して、」


自分がバカみたいだ、昼寝をやめて、みつきと一緒に出掛けていたら、どこにいるのか聞いていたら、自分を責める言葉がぞろぞろと頭に言葉が浮き出てくる。涙が止まらない。悔しい、悲しい、涙があふれる

たき 「来世こそは、正直に告白するからよ、ちゃんと返事してくれよ?」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

完結




  、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ