旅立ち:準備
4話を見に来てくれてありがとうございます。
前回のあらすじ、勇者になり損なった男ランスロット・デラベルトがついに動き出した。
洞窟でモンスターを狩った後、俺は鍛冶屋に来ていた。
「よう、ランス。また斧壊したのか?」
俺を出迎えたのは、幼馴染で親友のアレンだ。
「いや、そろそろ始めようと思ってな。」
「そうか。いつにするんだ?」
「三日後。お前はどうする?」
「わかった、荷物をまとめる。」
そう言って、アレンは店の奥に引っ込んだ。
ここまで10年、俺は木を切りながらずっと旅立ちの計画を立てていた。
アレンは俺が何か企んでいるのを見抜いたらしく、計画を白状すると、ノリノリで乗ってきた。
そして、2人でそっと息を潜め準備を行なってきた。
お互いに体を鍛え、俺が銃を教え、アレンが武器に関する知識を教え、もう1人の協力者に地図などを用意してもらった。
そして今、その計画を実行しようとしていた。
俺は鍛冶屋を離れると、俺はもう1人の協力者がいる村役場へ向かった。
役場に入ると、すぐに応接室に通される。そこにいたのは、ベレット・ガルガン。リナの父親だ
彼には10歳の頃に銃の存在を話している。そして仕事を手伝う代わりに地図や色々なことを教えてもらった。
「お疲れ様です。」
「やぁ、お疲れ様。今日はどうしたんだい?」
「アレンと一緒に3日後村を出ます。今日はその報告に。」
そういうと、彼は悲しそうな顔をした。
「そうか、寂しくなるね。、、、そうだ!僕のボディーガード兼秘書にならないか?悪くはないと思うんだけど。」
「そうですね。でも、決めた事なので。」
「そうか。娘も悲しむだろうね」
「リナは大丈夫だと思いますよ、勇者様もいる事ですし。」
すると、彼は険しい顔をすると、
「彼か、、、僕はいまだに疑ってるんだよ。彼が何らかの方法で、君から職業を奪ったのではないかと。」
その時だった。
「嫌だなぁ、そんなこと言わないでくださいよ。」
噂をすれば何とやらだ。ニタニタと笑って入ってきたのは、エルデだった。
「やぁ、エルデ。久しぶり。」
「やぁ、久しぶり無職くn、おっと失礼、ランスくん。」
10年前から、エルデは変わらずこんな感じだ。いつも通り俺が流そうとすると、
「やめないかエルデ!数少ない幼馴染だぞ。」
先に彼がキレた。
「落ち着いてくださいよベレットさん、それよりこの間の件、考えてくれましたか?」
ん?何のことだ?疑問に思ったが、聞くより先に答えは出た。
「その件はお断りさせていただく。娘は君とは結婚したないとのことだからね。」
まじかコイツやばいな。流石に調子に乗りすぎだろ。
「そんな事言わないでくださいよ。僕は本気なんですよ?娘さんを、リナさんを幸せにすると誓いますから。」
「いい加減にしろ。本人が嫌だと言ってるんだから諦めろよ、みっともないぞ。」
見てられなくなったので、口をはさむと、
「あぁ?無職風情が偉そうに。せめて、働いてから意見してもらえますかね。」
まぁさすがにそうか。最悪、実力でわからせるか。そんなことを思っていると、
「少なくとも、ランスは君より働いているが?」
かなりイライラした顔で、ベレットさんが口を開いた。
そう言われて、エルデが何かを言おうとした時だった。
突如扉が開き農家のお爺さんが入ってくる。
「大変だ!肉屋ん所の息子さんがゴブリンに襲われて怪我した。あいつら、森の方からゾロゾロきてる。」
「なんだと!なぜゴブリンが?」
「分かりませんが、森へ向かいましょう。」
「へっ、無職に何ができるんだ?」
こんな時までコイツ、いい加減にしろよ。
「行かないよりマシだろ。」
そんな会話をしていると、役所の扉を開き慌てた様子で職員がこちらへ走ってくる。
「たいへんです!リナさんとモカちゃんが森へ入っていってしまいました。」
それを聞いた途端俺とベレットさんは走り出していた。
次回、vsゴブリン軍団
ということで第4話を読んでくださりありがとうございました。
ここのところ少し体調を崩してし待ったのと、僕が使用しているiPadの問題でストックが1話分しかありません。
なのでこれからは不定期投稿になりますが許してください。
本当にすみません。