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どうも、無職です。

第3話を見にきてくれて、ありがとうございます。

昨日、なぜかユーザホームに入れなくて、投稿ができませんでした。

本当にすみませんでした。

 前回のあらすじ、異世界に転生した前田智也改ランスロット・デラベルトはこっちでも無職だった。


 夢の中、

「おい、どうゆう事だこれ。」

 そう問い詰めると、イケメンは話し出した。

「僕は、君にメールを送るようにジョブというプレゼントを送ろうとしたんだけど、座標をミスっちゃった。」


「それで、アイツに勇者のジョブになったと。」


「そゆこと。でもスキル関連は、全部君が持ってるからエルデくんは職業だけの勇者、中身のないまんじゅうみたいなもんだね。」


「でもそれって危なくないか?アイツ調子に乗りやすいタイプだし。」


 そう、エルデはすぐ調子に乗る。そのためまともなスキルもないのに敵と戦って命を落とす危険性もある。

 唯一の気掛かりはそこだった。

「それなら大丈夫。勇者のジョブは基本的にそういう()に進むようになっているから。」


「道?」


「そう。いわゆる運命ってやつだね。」

 なるほど。そういうもんか。


「そんなことより、僕は君の方が心配だよ」


「どういう事だ?」


「いや、この世界無職には厳しいから。」


「差別みたいなものか?」


「そゆこと。」

 なるほど、そこは元の世界と変わらないのか。


「そろそろ時間だね、まぁ頑張ってよ。」


「わかったよ。」


 そこで目が覚めた。

 次の日、村は昨日の話題で持ちきりだった。

 いつも通り広場に行くと案の定エルデは調子に乗っていた。そしてこっちを見るなり、

「無職が来たぞ!」と指を刺して笑い出した。


「おい、エルデ!そんな言い方はないだろ!」


「そうよ!」

 そう言って、アレン、リナ、モカ、ボルボは俺を庇ってくれたが、


「大丈夫、エルデの言っていることは正しいから。」


 そう言って、俺は広場を離れた。




 その足で森へ向かい、父親に頼み込んだ。


「お父さん!僕に木の切り方を教えてください。」

 そういうと、俺は地面に倒れ込み、土下座の姿勢をとる。


「はぁ!?ランス、急にどうしたんだ?」


「お父さん、僕、何もできない無職は嫌なんだ!せめてこの村の役に立ちたい、だからお願いします!」

 そう頼み込むと、俺の父親もといアランは、困ったような顔をして、考え込んでいる。

 そりゃ無理もない。5歳の息子が弟子入りを頼み込んでいるのだ、土下座までしてだ。

 それからしばらく考え込んだアランは何かを決意し、こちらに向き直ると、口を開いた。





 俺はアラン、この村の木こりだ。今日もいつも通り木を切り倒していると、急に5歳の息子、ランスロットが現れ、土下座までして、弟子入りを頼み込んできた。

 正直、変な声が出るほどには驚いた。

 確かにランスは昨日、職業診断で、無職と判定を受けた。

 おそらくエルデあたりに、いじめられたのだろう。ランスは普段から5歳とは思えないほど大人びている。

 おおかた、ランスに唯一勝てることができて、嬉しかったのだろう。

 まったく、ランスもまだ子供だな。まぁいい、たとえ、どんな理由でも、子供に頼られると、大人は嬉しい物なのだ。厳しく指導しよう。そうアランは決心した。





 アランは俺に向き直ると、穏やかな声で話しかけてきた。

「本当についてくるんだな?」


「はい。絶対に諦めません。」


 そういうと、アランはたちあがり、森の外へ歩き出した。

「明日、お前の斧を買おう。1日で斧になれて、明後日から木を切り始めよう。」


「はい!」

 そんな会話をし、2人は、家に帰った。

 その後、俺は本格的に体を期待だした。一週間、のうち、休日は一日。

 それ以外は森で、アランと一緒に、木を切り続けた。




 そんな日々が、10年ほど続いた。



 俺は今、森の奥の洞窟にいる。ここはモンスターの住処で、最近村の方まで、現れるようになった。

 俺は中へ入ると、手斧を二本、腰から抜いた。

 その直後奥から、ゆっくりと、五匹のゴブリンが現れる。

『キャキャッ』甲高い声を上げて、ゴブリンが襲いかかるが、

 俺は余裕を持って、襲いかかってきた二体を切り捨てる。

「こいよ。」そういうと、残りの3匹が飛びかかってくる。

 まず俺は向かって、左側のヤツを右の斧で切り裂くと、そのまま真ん中のヤツも真っ二つにする。

 右からきたヤツの攻撃を躱すと、その背中を斜めに切り捨てる。

 そのまま倒れたヤツは少しして、動かなくなった。


 あれから、俺は表面上は木こりを続けた。ただ、12歳からは武器の訓練(独学)と並行してやっている。

 そのおかげで、だいぶこの体でも戦えるようになってきた。やっぱり、若いっていい。


 奥から、狼のような、モンスターブラッドドックが現れる。

「10匹か。」俺が斧を構えると同時に前の2体が飛びかかってくる。

 即座に反応し、1体を斧で切り裂くが、もう一体にうまく斧に噛み付かれ、そのまま斧を持って行かれる。

 それと同時に、別の2体が飛び掛かる。俺は落ち着いて、新しい斧を手元に生み出す。

 そのままの勢いで、2体を一振りの元に切り捨てる。さらに向かってくる、3体をそれぞれ切り捨てる。

 あとは4体、めんどくさいし、使うか。


 俺が訓練したものはもう一つある。

 それはこの世界にあるはずのない物だったが、俺のスキル:創造神の祝福によってこの世界に生み出された。


 俺は落ち着いて、それを手元に生み出す。

 それは少し重く、前世で、何度も握った物。

 そう、拳銃(リボルバー)だ。

 両手に握ったそれを目の前の犬っころ(ブラッドドック)に照準を合わせて、引き金を引いた。

 ダァァン!と銃声が洞窟内にこだますると同時に、2体の犬っころの頭が弾け飛ぶ。

 残りの2体も処理すると俺は洞窟を出て、村への帰路についた。

「そろそろ、始めるか。」



 ついに勇者のなりそこないが、動き出す。

第3話を読んでいただき、ありがとうございました。

ここで、設定です。

スキル名などが日本語なのは、知神の祝福のせいです。つまり、ランスロットは言語をマスターしていますが、

それまでは勝手に日本語に変換されてました。

次回は、3月30日投稿です。

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