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RAT DANCE  作者: 華街
再始篇
8/22

朝日

前回のあらすじ:酔っ払いおばさんと保護者ニキ参戦

〜初任務〜


 どこか遠くから声がする。

 誰かが俺のことを呼んでいるような声がする。

 高校生の、いや、おじいさんのような老いた声も聞こえる。

 複数人が、俺のことを呼んでいた。でも、声だけだ。

 何を言っているのかがわからない。深い暗闇の中、耳を澄ます。

 

「【使命】から逃げるな」


「ハァッ!ハァ……ハァ……ハァ」


 反射的に目を覚ます。

 全身から汗を吹き出している。暑さからによるものではないだろう。

 憤っているようなそんな声が、その言葉だけが聞こえた。

 今のは誰だ?誰の声だ?

 それに【使命】?なんのことだ?

 わからなかった。

 ……外から、小鳥の声が聞こえる。

 俺はベッドから降りて、窓を開ける。

 目の前には、森があった。

 朝日は明るく、俺の気持ちを照らすように、光が部屋に入ってくる。

 気持ちの悪い目覚めだった。

 気持ちの良い朝日だ。


 クローゼットの中から適当に選んだ服に着替える。

 部屋を出てそのまま洗面台に向かい、手を洗いうがいをして、顔を洗う。

 鏡に映っている顔は、少しやつれているような気がした。


「朝起きたら、食堂に来てね」


 昨日、キメラから部屋の前で言われた。

 朝飯は朝弱いひと(酔っ払ったダニエル、ボタン)がいるため、食堂に入ってからBが食事を作る。

 それに、人それぞれ起きる時間は違うらしい。

 そう思い返しながら歩いていると食堂の前についていた。


「おはよーう」


 そう言ってドアを開けると、ボタンとダニエルが食事をしていた。

 ____あれ?朝弱い組がなんで?


「おうミイラ 遅かったな 酔っ払いダニエルより遅い奴は団創設以来初めて出たな」

「ミイラくぅん……おはよ…う゛」

「ダニエルさん あんなに飲むからですよ……おはようございますミイラくん」


 ボタンが苦しそうなダニエルの背中をさすりながら心配そうな顔をする。


「ボタンちゃん待って……そのさすり方ダメ…う゛!!」

「ダニエルさん!?待ってそのまま行ったら皿に!」

 

 俺は大慌てでそう言いながらダニエルの方へ近づいた。


「そいつを早く連れてけェ!!!」


 ボタンがダニエルを大急ぎでトイレに連れて行った。

 朝から慌ただしいいしなんか疲れた。

 ちなみにこの疲れは腕立て伏せからも来ている。


「ほいできたぜミイラ 今日は簡単に目玉焼きにベーコンとトーストとコーンスープだ」

「ほーう!美味そう!!でも腕立て伏せの件は許さん」


 めっちゃ美味しそうな朝食だ。ベーコンの厚みが5mmぐらいある。

 そんな朝食を食べながらBと談笑していると


「お ミイラ起きたか」


 リーダーが扉を開けた。

 その服はいつもの学生服ではなくパジャマだった。水色の水玉模様が描かれたパジャマと同じく水色の水玉模様が描かれたナイトキャップだ。

 なんとも「|癖ぇ!!!」と叫びながらショタコン太郎が地を這いながら時速180kmで来そうな服だ。

 要するにショタだ。


「なんだ?腕立てするか?」


 リーダーが俺の心を読んだように睨みながら言葉の槍を突き刺してくる。


「ほんま、勘弁してください」

「はいそれ敬語」


 はい性格ゴミ。

 俺がまたリーダーの足元で腕立て伏せをする羽目になった。その光景をまたもやキメラが見つける。

 キメラは2階の武道場でガチモンの腕立て伏せ等のトレーニングをしていたらしい。


「運動後はBの作るドリンクが一番うまいんだよ!」


 Bはスポーツドリンクも作れるらしい。

 さながらバーテンダーのようにシェイカーを振り、そのままコップに注ぐ。

 キメラはそれをCMのように飲み干した。

 俺はそれを見届けて、お皿をBに渡して


「おいしかった ごちそうさまー!」


 と言いながら食堂を出た。

 歯磨きをしてから次は図書室に行く。

 図書室の扉に手をかけた時だった。


 館の玄関からバッと扉が開かれた音が聞こえた。

 ヘッ!?と情けない声をあげてしまう。


「こんにちは!仕事の依頼をしたものです!遅れてすみません!!」


 なんだなんだと正面玄関を見える場所まで走って移動する。

 その時、食堂の扉が開かれる音が聞こえた。


「こんにちは 『バンビー様』御一行ですね。どうぞあがってください」


 ボタンが食堂の扉から出てきて、礼儀正しくお辞儀をする。

 ボタンはやはり全ての所作が綺麗だ。お辞儀も腰から曲げており、敬語もちゃんと使えていた。

 そのボタンに次いで、リーダーが食堂から出てくる。


「遅かったじゃないか。1時間の遅刻だぞ」


 一方リーダーは礼儀なんて微塵もなく目をさすりながら出てくる。

 その姿をみた女子高生たちは怒ることはなかった、むしろ


「か、かわいいーー!!」


 リーダーのパジャマ姿に興奮していた。


 3人を応接室に案内して、Bとダニエルが詳しく話を聞くことになった。

 応接室にはリーダー以外の全員が集まった。

(リーダーは着替えに部屋に戻ったのだが、去り行く姿を女子高生たちが残念そうに見つめていたのは秘密だ)

 俺は距離があったため最後に部屋に入ることになった。

 部屋に入るとキメラが俺を呼び、キメラの座るソファに一緒に座った。

 Bとダニエルは3人のソファに対峙するソファに座り、俺らは少し遠くのソファに座っている。

 ボタンはお茶を淹れて3人のまえに出す。

 3人はボタンにお礼を言いながら、一番真ん中の女性がBに話し始める。


「私たち、見たんです!幽霊を!」

 どうもこんにちは筆者の華街です。

 今回はやっと『任務』が入りそうな予感がしますね!

 やったよ皆さん!お話がやっと進むよ!

 と、そんなわけでお客さんは『バンビー様御一行』でしたね。

 ここで3人の名前をカキコ


夜払蕾(よばらいつぼみ)  :ソファで左に座った子です 身長156cmの黒髪ショート

秋星美由良(あきぼしみゆら):ソファで中に座った子です 身長143cmの茶髪ツインテール

赤薙沙羅(あかなぎさら)  :ソファで右に座った子です 身長148cmの赤髪ロング


 ちなみに『バンビー』は蕾です。


 そんなこんなで後書きも終わり

 それではつぎのお話で、華街でしたー

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