今すぐメモをとれ!
前回のあらすじ:ミイラになった
〜今すぐメモをとれ!〜
4階の『大聖堂』で【リベリノーティス】という謎の多い組織に、俺は入った。
大聖堂の巨大なステンドグラスの前で、新しい自分の誕生を宣言した。
俺の名前は『ミイラ』。これが俺の新しい名前。
全てを忘れた俺の、新しい人生。
そんな俺の最初の経験……それは…………
「ちょっとミイラくん 聞いてる?」
「__ねえ なんで俺も一緒に説明受けてんの〜?」
ダニエルさんに【リベリノーティス】の業務内容の説明を受けていた。
ーーー数分前
大聖堂を出た後、ボタンが美術室を目指す。
「私は絵を完成させてきますー」
そう言って手を振り、美術室の中に入っていった。
「じゃ、俺様は夕飯でも作りに行くとするかな。1人増えたことだし、今日はパーティーだな!」
そう言って走って階段を降りる。厨房に行くのだろう。
2階に戻ると、リーダーが自分の部屋の扉に手をかけながら俺たちに言う。
「そうだダニエル ミイラとキメラに業務内容を伝えておいてくれ」
「え!?なんで俺も!?」
キメラが自分に指を刺しながら驚いた顔で喋る。
「お前は……その……あれだ 不安だからだ」
包み隠さず言った。
「包み隠さず言った!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
そうゆう経緯でダニエルさんに執務室で業務内容の説明を受けることになった withキメラ
ダニエルさんはホワイトボードにマッキーで図や文字を書いて説明してくれる。
そのダニエルさんはどこから持ってきたのか、伊達メガネをかけている。
「では、説明を続けます」
伊達メガネをクイッとした。ダニエルさんは伊達メガネを気に入っているらしい。
「私たちの仕事はリーダーが言ったように『【異常】の沈静化』です」
「せんせー! 【異常】ってなんですかー?」
「キメラくんがなんでわかんないのよ……」
キメラの問いかけにダニエルさんが苦笑する。
「コホン では、その【異常】について説明しましょうか。」
そう言ったあと、ダニエルさんは手を前に出す。
その手には、何かの骨が掴まれていた。
「人間にはまれに【能力】という不思議な力を持つ人がいます。みなさん知っていますね。しかし、不思議な力を持つのは人間だけではありません。」
ダニエルさんはそう言ってホワイトボードに何かを描き始める。
「このような狼だったり、猫だったり、ましてやマンションなどの無機物にもたまに【能力】を持つものがあります。この前キメラくんが沈静化したのはこの狼の【異常】でしたね。」
人間以外にも【能力】を持っているのか。それに、無機物にも?今いち無機物の【異常】に想像がつかないが、だいたいわかってきた。
「そして、私たちはその【異常】を沈静化すること。またはそれぞれの得意になることをお客様に提供します。」
キメラがメモをとりだす。__は?この人は団員なんだろ?なんでメモ取ってんの?
「で、その肝心な【異常】の『沈静化』の方法なんですが……」
「それなら俺も知ってるよ!【異常化】したやつの【鍵】に【能力】の部分を閉じ込めるんでしょ?」
___え?なんて?いじょうか?かぎ?【】に囲まれた単語が一つの文に出過ぎだろ。
これは確かにメモが必要そうだな。
「ミイラくんも見たと思うけど、保管室にはこの【鍵】が保管されているの。【鍵】って言うのは、それに【能力】を封じ込めた【異常】に強い関わりがあるものなの。」
そうしないと、【能力】が暴れちゃうからね。
そして、俺は気になっていたことを一つ質問する。
「あの、ダニエルさん」
「今の私のことは先生とお呼びなさい」
___しまってるなあ
「せ、先生……『【異常】の沈静化』についてはわかったんですけど、何故そんなことをするんですか?沈静化するのに【異常化】したものを弱らせるためには危険なこともすると思いますし………
それならいっそ【異常】を壊した方がいいんじゃないんですか?」
ダニエルさんが俺の質問に相槌を打つ。そして、一拍おいて質問に答える。
「そう思うのが当たり前でしょうね。一番合理的でもあります。
私たちが何故『【異常】の沈静化』にこだわるのか。それは、壊してしまったら、【能力】が【解放】されてしまうからです。」
ダニエルさんがまたホワイトボードになにかを描き始める。
「【異常】は私たちの【能力】とほとんど似ていますが、実は【異常】の【能力】には自我があり、力は複雑化され、強力になっています。しかし、そのかわり【異常】のほとんどが【能力】の自我に抗えず、それに操られてしまうのです。」
「先ほども言った通り、【異常】の【能力】には自我があります。【異常】はあくまで形があるので、いつかは形を失い意味をなさなくなりますが、【能力】は消えません。新たな依代を探し、【異常】から【解放】されます。」
なるほど、【異常】を壊しても根本的解決にはならない。だから【能力】を封じ込める必要があるのか。
「はい!【異常】についてのお話はおしまい!他に何かある?」
「じゃあ、、、一つ聞きたいことが」
「はいミイラくん」
ダニエル先生が俺に指を刺しながら質問を促す。
「え〜っと……そのホワイトボードに描かれたのは絵?みたいなのは何を表してるんですか?」
俺はそれにずっと気になっていたんだ。綺麗な文字が書かれたボードにところどころ棒の集合体みたいなクシャクシャのティッシュのようなものが描かれている。
その絵?と読んで良いのかすらわからないものが今までの話に関係るとは思えず今こうやって質問することにしたの……だが……
「あの……な、なんでそんなに怒ってらっしゃるのでしょうか…………」
「ミイラ……あれはダニエルの精一杯のイラストなんだよ…………」
あ……なるほど……え〜っとこれはつまり
「___あまり痛くしないでください………」
聖書でぶん殴られるやつだ。
……案の定ダニエルさんは聖書で殴った。
キメラを
「なんで俺!?ねえなんで!?」
キメラはぶたれた頭頂部を押さえながら涙目で吠えていた。
ーーーー数分後
キメラが元気よく手をあげる。
「この際ミイラに沈静化以外の仕事も紹介したら?」
確かにダニエルさんがさっき『各々の得意なことを生かして』とかなんとかいっていたのが聞こえた。
そこは是非とも聞いてみたいところだ。
「それ聞きたいところだけど……もうこんな時間になっちゃったわよ?」
「あ!ほんとだ!」
ダニエルさんとキメラが執務室を出ようとする。
「ちょ、ちょっと!どこに行くんですか!」
するとダニエルさんとキメラがどこかへ向かいながら振り返る。
「どこって……今から食堂でパーティよ!」
「今日の主役はミイラだよ!」
そういってキメラが俺に手を差し伸べる。
その笑顔は眩しくて、純真無垢だった。
気がついたら手を取っているほどに、眩しい笑顔だった。
どうもこんにちわ華街です。
今回は流石に設定とか色々はだしません。
後書きが設定書きになっちゃうからね。
____というわけで設定書きまーす
団員全員の設定をここでだします。
リーダー(マコト):
身長152cm 体重47kg 年齢13歳 誕生日7月16日
チビで軽くてショタです。どっかの癖にささりそうですね。というかそれを狙っています。団員の中で最年少であり最もチビです。◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️です。
BPM:
身長186cm 体重80kg 年齢21歳 誕生日10月19日
オレンジ髪の細マッチョです。BPMという名前に相応しく、有名DJとして活動もしています。ナルシストです。
ダニエル:
身長163cm 体重56kg 年齢23歳 誕生日6月21日
茶髪で修道女です。彼女が信仰しているのは、彼女の【加護】の源となっている女神様です。キリスト教とかではありません。◼️◼️◼️◼️◼️です。
キメラ:
身長170cm 体重67kg 年齢16歳 誕生日8月6日
ピンク髪でちょっとしたオールバックです。彼は高校2年生です。運動神経抜群の筋肉もまあまああります。腹筋が割れてます。それでも可愛いです。
ボタン:
身長157cm 体重45kg 年齢17歳 誕生日5月11日
キメラとは幼馴染で、同じ高校に通っており、同じ高校2年生です。絵がバチくそに上手いです。油絵や水彩画もこなせます。すごすぎるっぴ!
こんな感じですね。ちなみに詳しい設定はまだまだあります。今までお見せしたのはまだまだ浅瀬です。
ということで、設定厨おじさんでしたー