5話 回線弱者と新スキル
よっしゃあああーー
長かった、ここまでとても長かったけれどようやく俺はチュートリアルを終えたのだ。
おっといけない。街の中でガッツポーズを俺はしているがそれに気づき何人かがざわざわしている。
とりあえず早急に立ち去らないと。
けどここでも勿論ラグい。さっきのガッツポーズも動くの遅かったし。
ラグくても動く方方法というか動くためのコツというものがある。それは考え続けること。少しでも思考を止めると動きが止まり、また動き出すのに時間がかかる。だから考えつづける。これは俺がチュートリアルで見つけた方法だ。
けどこれには弱点がある。そう、人と多分ぶつかること。考え続けるってことはそっちに行きたいと脳から指示を出すってこと。だが俺の目に映る光景は少し遅れている世界。人がいないと思って動いても衝突する可能性が高い。高すぎる!
実際兎とは何回もごっつんこしてるわけだし。まあ兎は俺めがけて動いてるからなんとも言えんかも知れんが。
それはそうと少し気持ちが悪い。まだ体に何かがあるような感じがする。けれど俺はそれを異物として認識できないな。なんかこれが正常のような気持ちだ。感覚強化の影響なのかね?
あ、そういえばそうじゃん。今思い出した。感覚強化で動きを読めばいいんだった。
あれ確か兎との戦闘中にスキルなんか増えてなかったっけ。えーとステータスから探してと。これか。
空気感知Lv1
効果:空気の流れを感じれる
習得条件:空気の流れを感じようとし感じ取る
おおいいねこのスキル。習得条件の説明が少し曖昧だけど言いたいことはわかる。Lv1とついてるからスキルがLvアップすればより感じ取れるようになるはず。
けどこの効果空気の流れ? ってのを俺は今、感じてないんだよね。そういえば感覚強化も働いてないような感じがする。
あれかな?常時発動ではなくて任意で効果を得れるスキルなのかな。
それなら今から発動してみよう。
空気感知!
おお? すごい微弱だけどあの兎戦のような感覚がする。
これが空気なのか。爽やかな風とはいかないけどそれっぽい流れというものを肌で感じる。
これ、感覚強化の設定がなければ絶対にとれないんじゃない?
こう考えることもできる気がする。感覚強化は感知系スキルを取るために必須なのではと。
感覚強化というなら五感も強化されるはず。視覚はあまり強化されてもって感じだけど。
試しに聴覚を強化させてみるか。
あのスキルの習得条件と照らし合わせればおのずと答えは見えてくる。
要は集中して感じ取れってことだと思う。ふーう、集中。1音も聴き逃さん!
『スキル〈聴覚強化L v1〉を習得しました』
おっし。予想通りそれっぽいスキルゲット。で聴覚強化Lv1の説明はと。
聴覚強化Lv1
効果:聴覚を強化する
習得条件:音を拾おうとし拾いとる
うんいいね。空気感知の音バージョンって感じ。
これなら嗅覚とか他の感覚もこの調子でいけそうだ。
そして努力の結果。嗅覚強化Lv1と視覚強化Lv1を手に入れた。
それぞれのスキルの効果はこうだ。
嗅覚強化Lv1
効果:嗅覚を強化する
習得条件:匂いを嗅ごうとし嗅ぐ
視覚強化Lv1
効果:視覚を強化する
取得条件:光を見ようとし見る。
それではまだ発動してみてない、聴覚強化から発動してみましょう。
聴覚強化! すこーし細かい音が拾えるかな? 足音などが聞こえやすくなった気がする。
次、嗅覚強化! 街の人たち衣服などの匂いが鼻にきた気がする。別に汗臭くはなかった。
最後、視覚強化! あんまり実感がないねこれは。けどほんの少ーし細かいことも見れた感じがした。
後このスキル達ずっと発動できるのだ。魔力を使用するとかは一切ない。それに気づいてからは空気感知もつけっぱにしてある。使い続ければスキルLvも勝手に上がっていくだろうし。
味覚と触覚は習得できてない。触覚は強化されると流石に嫌だ。味覚は何も食べてないのに感じるも何もないだろう。このゲームしっかりと食べ物もあるから味覚も強化できるだろうけど。
そして俺はあることに気づく。ここまだ街の道のど真ん中だった! で俺はスキル習得のために立ち止まっている。
早く立ち去るためにスキルを使おうとしたのにそのスキルを取るのに時間をかけてどうするんだ。本末転倒じゃないか。かなりの人から視線を感じるような……
視覚強化の影響かなそれとも気にしすぎかな。
うおーー早く立ち去るんだ俺!
ここで役立つ新スキル達。新スキルでやばい状況になり新スキルで撤退します。
空気の流れや音、匂いを感じ取り人がいないであろうとこを通り抜け早々に立ち去ることに成功した。