38話 第二回イベント 終幕
キッツかった。
総帥キツキツだった。総帥無双してるよ、襲ってきたプレイヤー全員返り討ちにしてるよ。というか積極的に襲いに行ってる!
なんて奴だ、あの強さで襲われたらひとたまりもないだろ!
なって恐ろしいもんを運営は出してきやがった!
観戦してるけど、トッププレイヤーと言える人が全然いねえ!
トップ10の10人の内、俺とノエルという女性プレイヤーに加えて、更に7人いないよ?
もうほとんど狩られちゃってる!
しかもその内俺意外で6人を総帥がやってるっていうじゃないですか?
今もねえ、総帥、最後の1人の元へと進行してるから。しっかりと生き残ってほしい。
幸いもうすぐでイベントは終わる!
逃げ切ればまだ希望はある! 強気生きろ!
イベントしゅうりょ〜う!
集計タイム入りました!
いやー激戦だった。
総帥から逃げながら、ぎりぎりの白熱した戦闘だったよ。
後1分終了が遅れてたら、やられてただろうね。
総帥、恐すぎ!
『集計が終了しました』
『順位を発表します』
『一位、総帥様。合計勇者ポイント6260。見事優勝です』
はっ? は? は? おいーい? うーん? どうゆうことかね?
総帥が、参加するとか……聞いたなあ。
確かに、総帥自ら、参加するぜ! って言ってたの、聞いたなあ。
けど、それでも納得は出来んぞ? ええ、あんな調整ミスキャラを出され、その化け物ぶっ壊れキャラが優勝とか、ふざけてんだろ! なああああ!
『総帥様、一言お願いします』
「おう! 優勝しちまったぜ? おめえらはりがいがなさすぎるのが悪いと思うんだわ。だから、俺様は今後もスパルタで特訓をしていくと宣言しておこう!」
わーとても嬉しくない宣言、いただきました!
なんていらない宣言なのでしょうか。今後も鬼畜イベント出すよって言ってるようなもんじゃないですか。
「けど、本質を忘れちゃいけねえ魔族に対抗する力を身につけてもらわんといけんからな。だから、しっかりと強くなれるよう、勇者ポイントでお買い物していってくれや」
『続いて、二位、アテラ様。合計勇者ポイント3461。おめでとうございます」
うーん、畜生です。
普通、ここまで一位と二位って差がつくもんじゃないはずなんだよ。
『アテラ様、一言お願いします』
俺の今の気持ち、ぶっちゃけてこよ
「総帥、やばすぎんだろ!」
うーむ我ながらいい一言だった気がする。
めちゃくちゃ周囲の人たち納得してくててるし。
「褒め言葉として受け取っておくぜ、アテラよ」
あああ、総帥が喋った! 顔が喜んでいない! 恨み持たれてる! しかも名前覚えられてる!
その後も、上位の人達が発表されていった。驚いたのは、あの無詠唱水魔法行使女性のノエルさんがぎりぎり6位だったこと。
俺が退場させて、しかもポイントも2割奪っているのに、それ順位はすごい、凄すぎる!
『最後に総帥様、イベントの締めをお願いします』
「おっし、今回のイベントとても盛り上がったと思っている。まあ、俺様が長ったらしく戦闘の話しても意味はねえ。大事な話だけ伝えとくぞ。今回での順位に応じて級貨が貰える。級貨には、銅、銀、金があって、銅は10ポイント、銀は100ポイント、金は1000ポイントに変換できるようになってる。譲渡や売買も可能だが、一度変換すると、もう級貨には戻せない。それはつまり、ポイントを渡せなくなるってこった」
へえ、なるほど? ポイントをもう少し貰えるって考えで良さそう。
「俺様には理解出来ねえが、自分よりも他人の強化をしようとする奴らもいんだろ? そいつらは気をつけとけ。まあ俺様には微塵も理解できん考えだがな」
うん、総帥には絶対に理解できないでしょうね。あの戦闘狂の総帥が自分が強くなれるチャンスか、他人が、だったらぜーーったい自分を選ぶ。間違いない。今までの発言、それとあの戦闘大好きマンだからね。
「後は……そうだった。おい、上位10人、この後少し時間かせ。話がある」
ウエーいめんどくさーい。
まあ少しぐらいならいい、と思いたいけどやっぱりめんどい。
「それでは、お前ら! 散れ!」
うーん? あれ? この感じ、集まってた魔力がほとんど消えた?
あ、ほとんどのプレイヤーいなくなってる〜!
で残ったプレイヤー9人!
「よし、じゃあ話をするぜ」
わーい総帥のお話だああ。
「とりあえずイベントお疲れさんだ」
「「「「お疲れ様です」」」」
うむ、礼儀がいいことですね、この人達!
「集まってもらったのは、まあ今後のことだな。近日、次の場所へと移ろうと思っている」
ほうほう? 次の場所?
「ここに出るモンスターじゃ、もうおめえらに適していない。よって別の場所を見つけた」
あ、もう過去形ですね。見つけたんですか。
「そこはここら辺より少し強いモンスターがいる。次はそこで鍛えるつもりだ。けど、その場所へといく試練を設けることにしたんだが、お前ら9人は受けなくてもすぐ行けるようにしといてやるよ」
え、まじか。とてもありがたい。突っ込んでなかったけど、結構重要なこと先行で喋ってる?
「上位だし、実力はあるしな。試練を設けるのは実力だめしをするため。もう実力が保証されてるお前らは受けなくてもいいってえわけよ」
あざっす!
いいことだ。
「それともう一つ。まだいつになるかわからんが、勇者支部を作るつもりだ。いつまでも本部だけじゃ対応しきれん。その支部長を推薦するカードを、あげとくぜ」
え、ええ?
爆弾ぶっ込んできた!
支部? そんな情報教えてくれていいのか?
「あ、このことは他言無用でお願いする。別に推薦カードはなれる時に支部長になれるってだけで、絶対ってわけじゃないから安心しとけ」
他言無用らしい。
「まあ出来る限り強いお前らに、やって欲しくて推薦してるけどな」
強さ優先らしいね、総帥らしいな。
「話はこんなもんだ。じゃあな」
あ、会場から戻ってきてる。
さてさて新しい要素の勇者ポイント! 見ていきましょ!
俺は2位で金級貨が1枚手に入ったので、合計4461ポイントある。
もう早速ポイント交換はしてある。
さーてさて、いいものないかな?
めちゃくちゃたくさんあるなあ?
うーんずらっと見てみたけど、ステータス増加系が良さそうかなあ。
とりあえず、1000ポイントで、スキル〈魔力部屋〉が手に入る。これは常に魔力が+250されるスキル。超有能だ。
下位互換スキル〈魔力押入〉魔力+25もポイント100で交換。
魔力は常に欲しいしとりあえずこういうのは入手入手。
ステータス系統は出来れば全部欲しいんだけどな〜〜!
ポイントの都合上、限られてくるんよね。
ポイントも貯めておいた方が良さそうだし。交換も1000ポイントが上限じゃなくてまだ上があるんだよ。
その内欲しいスキルもそこにあるし、今はこんぐらいにしといた方が良さそうだな。
ふう、充実した1日だった。
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