17話 回線弱者の戦闘方法
再誕!
まあ再誕はしてないんだけど、なんとなくそう言ってみたくなった。とにかく今日もやってきました。
今日は眷属召喚の使い方を探らないと。
あれを使いこなせれば格段に強くなれる。
けど結構な制約があるからね。
どうやって使いこなすかが今後の攻略の鍵になる。
「眷属召喚」
召喚されるのは昨日と同じく愛くるしい兎。
ふと召喚される個体は同一なのだろうか? と思ってじっくり見てみたけど、昨日との違いは昨日をそこまで覚えていないので分からなかった。
さて、西に来てはみたものの、どうしたもんやら。
獣系モンスターが多い西のゾーン。獣系は1体でも強いかわりに群れない。
今の称号効果で強くなってる俺なら余裕だろうが、このよちよちと懸命について来てるこの兎は無理そうなんだよな。
いや、無理とは言い切ることも出来ない。けれど、そこまでするかと言われればそうとでもないだろう。
その方法は影魔法。
影魔法は俺の得意技。なにせ俺とめちゃくちゃ相性がいい。
ラグの影響で俺は動き出すのに時間がかかったり、遅れた世界を見ているわけだが、それをカバーできるのが影魔法。
影魔法は相手へのデバフ、つまり相手の弱体化をさせる魔法。
俺が弱いなら、相手を弱体化させればいいじゃない。
というわけで影魔法は結構頼りになる。
俺が弱いなら俺を強化すればいいじゃない、という考えで明魔法を使おうとも思ったが明魔法の強化力に比べると影魔法の弱体化力のほうが強いのだ。なんでかは知らん。
とまあ影魔法と魔力操作を使えば兎と同程度まで弱体化も出来るだろうけど。
そんなことするより普通に斬ったほうがいいわけです。
魔力的にも眷属召喚を使ったあとに影魔法で兎と同じぐらいに弱体化させるのは、ステータスポイント5で魔力155になった今でも厳しい。
よし! 兎は後方待機!
もとからそうするつもりだったけど。よーく考えても、そうするのがいいと思った。
そもそも待機させることが可能なのかどうかすら分からん。今も勝手について来てはいるんだ、だから勝手に動くことも有り得る。
早速モンスターを見つけた。
「待機!」
そう兎に言いつける。
相手はいつもの兎よりも速いな。けど俺なら。
直進突撃ならそこに合わせるだけで斬れる、そして一撃。骨剣では斬ったけど、称号とあわせてどのくらい火力強化されてるのかが分からんので困る。
俺自身も強くなってるし自分がどのくらい強いのかが分からぬ。
でその間兎は俺の後ろで動いていない。
ということは命令が少なからず聞いてるとみていいのかね?
何回も繰り返せばわかってくるだろう。
このまま待機命令を出したままにするとも一瞬思ったがかわいそうなのでやめた。あんなに可愛い兎を追いてくなんて出来ないよ! 俺との共闘判定がどこまで続くかもわかんない。 そう、かわいそうだからついて来させるのだ。うんそれだけ。
さーてさて結構奥のほうまで進んできました。
途中も戦闘で待機命令をだせば兎は後ろに下がってくれる。
その命令に反したことはまだない。
以外と優秀なのか、それなら待機が安全だわな。
この調子で端まで行ってみましょう!
いやー全然張り合いがないわ。
襲ってくるモンスターを一撃で倒せてしまう。
称号の効果が強すぎる。魔力付与された骨剣を持ってるけど、付与しなくても多分一撃。
手袋についてるボラビットの風爪っていうスキルも結構有能。手を振り上げて振り下ろすだけで敵がばんばんやられていく。しかも魔力消費がめちゃくちゃ少ない。なのでがんがん使っていったらLv2になった。ペアリング設定しておいてよかったと思う。
一撃で倒せるし魔法や魔力操作、魔力付与を道中スキルLvをあげるために道中オーバーキルしてる。一撃で倒せるとわかっているからなのだよ。
よっしゃモンスター見っけ。
「待機!」
兎にも言っておいてと。
初手魔力操作からの風爪!
空気の刃になった爪が飛んでいく。風魔法は魔力感知と空気感知で敵に当たったか二重で確認できて強い。
あれ倒した報告がない?
それもそのはず、だって全然やられてない!
奥まで来て敵も強くなってきてる。
けど圧倒的有利はこちらにある。まだ敵との距離は遠い。
もう1回風爪!
あっけなくモンスターが散っていく。
そろそろ一撃では倒せないか。
まあそれでも俺が負けることはない。
ふう結構進んできたはずだが。
敵も三回攻撃当てなきゃ倒せなくなってきてるし。
そろそろ帰ろうかな。スキルLvやLvも上がってきてる。
うむ、眷属召喚したら待機ってのがわかった、もう目的は達成してる。
けれどもう少し進んでみたい!
そんなこんなで進んでたら黒い毛にところどころ赤い毛が混じってるゴリラ。
すごくでかいゴリラです。兎王よりもくそでかサイズのゴリラです。
絶対ボス枠だ!
えっと、どうする?
さいわいまだ俺はゴリラに見つかってない。逃げることも可能、けれどせっかくここまで来たのだから戦ってみたいという気持ちも7割ほどある。
いよっしゃ戦闘じゃおらあ!
「待機してろ!」
こういうときこそ待機してもらってないと危ないってもんですよ。
というか危なくなったら逃げてもらった方がいいのか? そんな高度な命令聞くか分からんけど言っとく価値はある。
「危なくなったら逃げろ」
まずは先制の、風爪!
風爪、超有能。
けれど当たったのを感知スキルでしっかり捉えたけどもちろん倒すことは出来ない。
あのゴリラがこちらへと向かってくるだけで空気がとてつもなく空気が荒れる。その体格と勢いで突っ込んでこられると空気感知を持ってる俺からすると吹き飛ばされるわけではないけど、空気の流れには敏感なので、とてつもない強風にみまわれてるような感覚なのだ。
うおっとそんなこと考えてる暇なかった。とっさに横に回避をして、すぐさま攻撃に移る。
魔力付与しておいた剣で斬る!
防御力は低いのか4割ほど削れた。
じゃあ押しきれる!
魔力攻撃! 魔力攻撃のいい活用方法として魔力を溜めたまま移動して解き放つこと、
魔力を溜める動作を省ければ、あとは動くように思考もしながら魔力をぶつけることも考える。そうすれば、近距離でも魔法っぽいことが可能になる。
ほら奴に3割ほどダメージを与えれた。
空気が奴に向かっていって無くなってる?
魔力攻撃で攻撃した瞬間、空気がやつに突如向かい出した。
なんか周囲が熱くなってるような。
その原因は少し経ち俺の目が捉えた。
燃えてるー!
ゴリラが急に発火したのだ。
いやなんで急に、まあだいたいなんでかは分かってるけど。
HPが5割きったからだろうね、兎王もHPが5割以下になると風爪使ってきたし。
燃えることでなにか変わるのかはしらんけど、なんかやばそうというのはわかる。
そのままゴリラは距離を詰めてきてる。
けど速度は変わってないので普通に避けれる。
熱っつ。突撃そのものは避けれたけど燃えていてこちらへがダメージを受けるのだ。
なるほど、そういうことしてくるのか
けれど減った体力は微々足るもの、そのまま叩き斬る!
そのまま2回攻撃をしかけて倒すことが出来た。
1回斬ると、魔力がゴリラを覆ったのだがそのまま隙だらけだったから攻撃をしかけて倒した。
ふう、兎もやられてない。けれどゴリラが俺ではなく兎に直行したら俺はゴリラを足止め出来ない。
今後はそれが課題かな、どうやって兎を倒させないか。
それを探っていこう。




