16話 回線弱者と眷属召喚
眷属召喚、つまり眷属を召喚するということ。
眷属召喚
眷属を召喚し共闘するのを可能にする
1日1回魔力100を消費して発動可能
ふむ、燃費わるすぎん?
今の俺の魔力の大半を消費して発動するんだけど。
まあやってみないことにはなんとも言えないけど。
新装備の試運転も兼ねて、眷属召喚も試してみますか。
新しい装備にかえ、やってきました北、北!
兎が中立モンスターになってるかどうかの確認もしないといけないからだ。
あとはどのくらい兎への攻撃力が低下してるかどうか。骨剣や杖と称号の効果は重複するのかなど調べることが結構あるのだ。
そのためにはまず兎を見つけないといけないのだが。
奥に進んでいっても全然見つからない。
いつもは兎王を倒してもそこらへんにいる兎や5体いる兎も襲ってきてたのに。
今日は全然姿をあらわさない。
称号が進化したからかね。その検証のためにも兎を見つけださないと。
30分ほど探索してようやく5体一緒の兎をみつけた。
少しづつ近づいていってみるも、兎は反応しない。
もう後1メートルもないほどまで近づいてる。けれどまだ兎は襲ってくるそぶりすらない。
そして、兎と触れ合っても、普通に可愛い仕種をする始末。
うむ、ずとっと兎と戦闘をしてたけど、戦闘をせず、眺めてみたらただ単に可愛い!
間違いなく兎は称号の効果で襲ってきてない。
さて、こんなに可愛い兎へ攻撃するのはかわいそうだけど、検証のため!
今後戦わなくちゃいけないかもしれないときのために、俺は攻撃しなきゃいけない!
骨剣を構え、兎へと斬る!
その瞬間、他の兎がこちらへと向かってくるのが感じ取れた。
称号の効果通りということだろう。
そして肝心の兎には……ノーダメージ!
いや、えええ?
倒すことは出来なくても5割ぐらいは削れるとおもっていたけどまさかのノーダメージとは。
つまり、俺はどうあがこうと兎を倒せない?
今は兎から逃げているけど倒すことが出来ないとは、かなり骨が折れる。
いや、まだ、ダメージを与えられるかも。骨剣と称号の効果が重複してるからノーダメージかもしれない。
すぐに骨剣を石剣へと持ち変える。真左! 兎を斬る。 結果は1割すらいっておらず、本当に少し、兎のHPが減った。
何十回も攻撃しないと倒せないということになる。
まだダメージを与えれるだけましか。
まあそんなことする気ないから逃げるけど。
さて、剣と称号の効果は重複するということもわかったし、次のこといこうか。
けどさっきでだいたいわかった。
あと残すは、眷属召喚だけ。
本当は魔力100も消費するとか結構いやなのだ。
今の俺は魔力消費がかなり多い。魔力操作、魔力攻撃、魔力付与。魔法や剣技の練習にも魔力を消費する。
魔力回復速度上昇のスキルでだんだん回復はしていくけど100消費は痛い。
うだうだ言っても使ってみたらかなり有用かもしれない。
よし。
「眷属召喚!」
あれ、なにもおきない。いや、これはいつものスキル発動までのタイムラグか。
少しまてば召喚されるはず。
そして兎があらわれる。普通の、小さい兎だ。
えええ、この兎のために魔力を100消費したのか?
いや、この見た目でかなり強いかもしれない! なにかステータスてきなの見れないのかね。召喚職は召喚したモンスターのステータスが見れるらしい。俺も召喚したわけだし見れないかな?
けど見る方法などは知らん。
まあ無難に……ステータス!
けれど出てきたのはいつもの俺のステータス
けれどそこに……。
物理120(上昇中) +〈50〉
魔術150(上昇中) +〈10〉
防御90 (上昇中) +〈70〉
速度120(上昇中) +〈30〉
技能150(上昇中)
おう、めっちゃ強くなってる。なんで?
上昇中とはなんらかの効果で強化されていることを現している。前は兎相手の時に称号の効果で……そうだ称号! 今持っている称号の効果に兎との共闘時ステータスが上がるという効果もあったはず。関係ないと思って忘れてたけど。
確か眷属召喚の説明には兎との共闘を可能にするとあった。
つまり今共闘しているという判定なのか? 闘ってはないんだがな。
ということは魔力100を消費してステータスを3倍+30出来る!
いやごめん、燃費悪いとか言ったけど燃費良すぎるわ。
さて思わぬいいことも発見出来たけど、肝心のこの可愛らしい1体の兎の強さは分からぬ。
戦わせてみるしかないか。
そもそもこの兎、俺の言うこと聞くのかね?
まあものは試しやってみるしかないか。
そのためにはいい感じのモンスターを見つけないと。
よし見つけた!
行け! 兎よ! あれ、言うこと聞いてない? いや聞いてるわ。いつも通りに俺がラグいだけでしっかりとモンスターに向かっていってる。
その速さは今のとこ普通の兎の速度だな。
そして自慢の兎のタックルをしたっぽい。モンスターも突撃タイプでどちらとも負傷。
3回ほどぶつかり合った結果兎がやられた。
兎の気配が消えてしまった。俺に見える兎も本当はもうやられているのだ。
少しして俺からも消えてしまう兎が見えてしまった。
あああ兎ーー! 戦っていたモンスター、もともとかなり弱い部類に入る。それを骨剣で両断し、やられてしまった兎のことを考えた。
いや兎、弱いな。戦ってたのは結構弱いモンスターのはずなのだ。それに負けるとは。
兎の速度やモンスターとの戦闘の結果から召喚した兎の強さは、兎王との初戦に100体以上いたあの兎、そこらへんにいる兎と同程度の戦闘能力しかもってないだろう。
それを踏まえると、兎には下がってもらってたほうがいいかな。俺を召喚し一緒にいるだけで俺のステータスをあげてくれる。けれどやられてしまっては称号効果が発動しない。
だから兎を守る。1日1回しか召喚出来ないんだ。
召喚したら俺が守ってやらねばならない。俺のパワーアップのために!
1章もそろそろ佳境に入ってきました。




