15話 回線弱者と続・続・兎と称号
ようやく装備が出来たか。
装備が何一つ変わってないことに気づいて安物の装備を買ったが、そこまで頼りにはならなかった。かといって高い装備を買うと本末転倒だ。
ゴールドも稼いだし、急いで向かいましょう!
「お邪魔しまーす」
「あら来たのね」
俺はユアさんの店へとやってきた。お姉さん属性のこの人にはさん付けしか俺は出来なさそうだ
「メールで送った通り、装備が出来たわよ」
「どんな感じになりました?」
そんなこと後でいくらでも見て感じれるのに、そんなことを聞いて心の安全を保とうといている俺がいる。
「まあ貴方に合うかどうかはわからないけど。そこらへんで売ってる高額装備よりも出来はいいと思うわね。」
よかった、せっかく高い金額を払うのだ。それぐらいの性能じゃないと困る。けれど、俺のインベントリにまだ素材があるんだよ。
前ドロップしたときは初回限定だったのかしらないけどたくさんの種類の素材があったけど、それ以降に狩った兎王からは装備素材としてあげたほどの素材を1度におとしてくれない。
「奥にしまってあるから取りに行ってくるわね」
それから少ししてユアさんが戻ってきた。
「ふっふん。これがその装備よ」
「おおー! これは!」
ボラビットの皮のローブ 防御+30
ボラビットの皮の足靴 防御+10 速度+30
ボラビットの皮のレギンス 防御+20
ボラビットの皮と爪の手袋 防御+10 魔術+10
スキル〈ボラビットの風爪Lv1〉
ボラビットの骨剣 物理+50
スキル〈ボラビットの信念〉
ボラビットの爪の杖 魔術+40
スキル〈ボラビットの信念〉
うむ、強い。
俺の今の装備と比べるまでもない。
「手袋はペアリングしといたほうがよさようだわね」
ぺ ア リ ン グ?
なんことだ!
「えっと、なんのことですか?」
「あら知らないの。手袋にスキル〈ボラビットの風爪Lv1〉っていうのがついてるじゃない」
うむ、確かにある。
「そもそもスキルが付与されているのは珍しいんだけど、ないことはないのよね。話を戻して、そのスキルが成長の可能性がある場合、ペアリング設定ができるのよ」
そもそも珍しいのか。確かにスキルが付与された装備は売ってるのはみたことがない。
「ペアリングっていうのは、その装備に付与されてるその装備でいえば風爪がLv2になった場合本来は、すぐにわからないの。一回詳しく見ればわかるのだけど。その気づき忘れを防ぐための設定がペアリングなのよ」
へえ、確かにそんなことすぐに気づくのは無理そうだ。
「ペアリングをすれば自分のスキルLvがアップしたときのようにアナウンスが教えてくれるのよ。便利な設定でしょ?」
「確かに便利ですね」
「じゃあ今、設定しましょうか」
ペアリング設定も終わり、まだ詳しく見てない剣と杖に付与されているボラビットの信念というスキルがきになった。
ボラビットの信念
効果:兎に対しての攻撃力低下・大。
兎以外に対しての攻撃力増加・大
おうふ、結構デメリットとメリットがはっきりしているスキルだな。
攻撃力といっても、影魔法とかのデバフにもこれは対応している。
いやー北にいくときは外したほうがいいのかな。
大と説明にはあるけどどのくらいの影響があるかわからないのが怖い。
攻撃力50の剣で攻撃しても1ダメージも与えれないかもしれないのだ。
効果から見てもわかる通り、ボラビットの、”仲間は傷つけない”という信念がかんじられるスキルだ。
まあ兎以外に対してなら絶大な効果を発揮するのは確かだ。
「装備してみたらどうかしら」
そう言われ、装備してみることにした
ローブやレギンス、手袋、靴といった皮でつくられた装備は、毛皮といっていいほどなめらかな毛がさかだっていて白を基調としている美しい装備。
手袋は爪は爪がアクセントとしてついている。もとの大きさからしたらかなり小さくなったほうだろう。
骨剣だが骨でつくられているのに、とてもしっかりとしている
杖には爪が彩られていてゴツゴツしい。
「似合ってるわよ。そうそう、この装備? を忘れていたわ」
そいって差し出してきたのは綺麗で透き通るように透明な玉が吊されたネックレス。
「これ調べてもアイテム名すらわからないのよ。核の素材でつくったの。核は他の装備に使えなかったのよ」
他になにか使えないか探っていると、アクセサリーに出来そうだからしてみたの。けれど聞いたことすらなかったわ。アイテム名がわからない装備なんて」
アイテム名がわからない? そんなことが有り得るのか。
「一応貴方の素材からつくったものなのだけど、いらないならこっちでどうにかするわよ?」
そうはいってもって感じなので一回見せてもらうことにした。本当にアイテム名すらわからないのか知りたい。それに普通に綺麗だから欲しい。
そして、それを手に取ったときだった。
『ボラビットの魂玉を受け取りました』
『条件を満たしました称号:〈兎への反逆〉が称号:〈兎との仲直り〉へと進化しました』
『条件を満たしました称号:〈兎への報復〉が称号:〈兎との友情〉へと進化しました』
『条件を満たしました固有称号:〈兎への復習〉が固有称号:〈兎との盟約〉へと進化しました』
「えっ?」
「あら、どうかしたのかしら?」
「いや、なんでも、ない、です。これ綺麗なんで受け取ります」
もう用事は済んでいる。早々に装備代を支払い、店を出た。
勿体ないけど宿を取った。
何が起こった? きっかけは今はインベントリにしまってある、綺麗な玉を俺が手に取ったとき。
そっから怒涛と勢いでアナウンスがきこえてきて、称号が進化したとか。
ログを見返すとまたもや称号の進化が行われたようだとわかる。
ええ、称号進化しすぎだろ。運営さんは兎が好きなのかね。
あと、今更ながら固有称号もずっと引き継いでるんだよな。
説明見てみますかね。
称号:兎との仲直り
効果:兎と共闘しているとき体力、魔力以外のステータス+10
兎に対しての攻撃力低下・小
兎以外に対しての攻撃力増加・小
兎が積極的に襲ってこなくなる
特定アイテムのロックが外される
取得条件:称号〈兎への反逆〉を取得していて、特定アイテムを所持すること
称号:兎との友情
効果:兎と共闘しているとき体力、魔力以外のステータス1.5倍
兎に対しての攻撃力低下・中
兎以外に対しての攻撃力増加・中
兎から積極的に攻撃されず、兎からの好感度アップ
特定アイテムのロックが外される
取得条件:称号〈兎への報復〉を取得していて、特定アイテムを所持すること
固有称号:兎との盟約
効果:兎と共闘しているとき体力、魔力以外のステータス2倍
兎に対しての攻撃力低下・大
兎以外に対しての攻撃力増加・大
兎が中立モンスターとなる。だが攻撃すると敵対モンスターに一時的に戻る
特定アイテムのロックが外される
取得条件:称号〈兎への復習〉を取得していて、特定アイテムを所持すること
「ええええーー」
意味不明がすぎる。なんでこんなに効果が多いんでしょうかね。まあ効果が多いのはいいけど。
まず、効果の兎と共闘しているとき、ステータスがあがるってのが残念すぎる。俺が召喚職か使役職ならこの称号は化けていたはずだ。
さらに、次の効果これあれやん、骨剣と爪杖についてるやつじゃないですか。
剣や杖を使わなくとも、俺はずっと兎への攻撃力低下のと他への攻撃力増加ということになる。
まあ別の効果の、兎が中立モンスターとなる、と合わせると別にそこまで問題もなくなるのだけど。
まあこれは放置。
「最後に、特定アイテムとは? なんのこと?」
取得条件の特定アイテムを所持することと一緒に考えればすぐわかる。
そう、あの綺麗な玉のことをいってるのだろう。
あれをもらったとき、称号は進化した。
ロックとはなにかはわからない。けれどなにかが変わってるはず!
すぐにインベントリを開きその玉を取り出す。そしてそこに。
ボラビットの魂玉というアイテム名があった。
そしてその説明も。
ボラビットの魂玉
ボラビットの魂の力が玉になったもの
スキル〈ボラビットの魂力Lv1〉
使用可能能力:眷属召喚
眷属召喚。俺はその説明にただくぎづけとなった。




