14話 回線弱者と7日の成果その2
前の緊急クエストのとき、南まで兎がきたけど、修正されたのか北以外のときは兎が襲ってくることもなくなった。北にいると襲ってくることが多いんだけどね。
くだらないことを考えていて気づいてなかったが、普通の小さい兎がいない。その代わりにたくさんの少し強い兎。
「いまさら戦力増強しようとももう俺には勝てんよ」
ギャアアアーー
何事! 急に兎王がなきだしたのだ。しかもうるさい。
そして兎王の泣き声に呼応するように兎達に魔力があつまり、オーラっぽいものに変化した。
魔力感知のスキルLvがあがって自分以外の魔力も少し見えるようになってきた。そのおかげか、あのオーラが魔力によるものだとはわかる。
そして俺のスキル達が、兎が一斉に動き出したことを感知する。
回り込むように動いていたりそのまま突っ込んできたりしているようだ。
けど前よりも、明らかに速い!
絶対あのオーラのせいじゃないか。
ここに来て隠し玉とはやるじゃないか。
兎が近くまできている。
次の瞬間、俺の周りに魔力の嵐が吹き荒れる。
なんてことない、魔力攻撃のスキルで魔力を兎にぶつけただけ、目印は兎が纏っている魔力。そうとうの魔力を込めたからか何体かの兎は倒すことができたようだ。
『スキル〈魔力攻撃Lv2〉が〈魔力攻撃Lv3〉になりました』
スキルLvがあがったようだ。
全体攻撃なら魔力攻撃のスキルはとても有用だ。
なにせこれ詠唱がいらない。
いままでと同じで回線による動作の遅さで魔力をあつめるのには時間がかかる。けれど魔力を溜めて放てばいいだけ。
詠唱という少しの時間を短縮できる。その分魔法と比べると少し弱かったりする。けれど魔力をどれだけこめるかによって威力はカバーできる。
魔力付与!
俺は剣に魔力を付与し、兎がいる場所に斬りかかる。
一撃でやられてない、だと?
オーラで防御力も強化されてるのか。
ならもう一回当てるだけ。
まずい! 周りの兎に囲まれた。一撃で倒せなかったから隙をつくったか。
攻撃を受けてもいいから現状を打破しないと。
魔力を集中して操作し、放つ!
魔力攻撃!
今のは牽制、倒せるほど魔力をこめていない。けれど兎を少しどかせた。
剣で斬りかかる。
もう一回攻撃すればさすがに倒せるようだ。
剣にさらに魔力付与。
剣を兎目掛けてただひたすらに振った。
「ふうう、ふうう」
以外としんどい。あのオーラで強化されるのが想像以上のようだ。
一瞬の判断ミスで囲まれ体力が30ほど減ってしまった。
魔力も結構減ってきている。あと残りの兎は数体。
一気にやってしまおう。
いつも通り、ただひたすらに位置を把握し。
ただ剣で斬るだけ。
魔法はさすがにここまで接近されると使えない。
「オラァ」
見えない空間に剣を振った。
けれどもう兎はそこにはいない。
けど、お前らの動きなんて読めてんだよ。
少しはやくなっても知能は変わってないねえな。
ならこっちも強くなってるんだ狩れる!
よしヒット。
ただ単調に。動きを把握し、俺は読み間違えないようにして考えつづける。
他の兎を倒し終わった。残るのは兎王だけ。
やっぱり行動パターンは変わってない。ただ、強くなっただけ。いままでと同じでずっと闘いには参加しずに見守るだけだった。
「さあ来いよ兎王」
少し前向きの空気、きてる!
グフッ。捉えられなかった、兎王の動きを。
早すぎる。
少し遅れて俺の視界の兎王も動き出し、俺がいた場所にぶつかっている。
けれどその速さが称号効果も発動し、速度150の俺でも追いきれない。
一撃で残り体力は20をきった。
このっまではまずい。せめて速度を落とさないと。
あるじゃねえか。いい方法が!
残った魔力全部注ぎ込め!まだ兎王は動き出していない。なら。
「足影!」
いつも通り、魔法発動までは時間がかかる。
空気がさっきと同じ流れになる。
つまり兎王が突撃してくる。
それまでに、間に合ってくれ!
俺の魔法よ!
その直後俺の体から黒い影が出現する。
よし!
けれど兎王には届かず、何もないとことで消えてしまった。
いや、俺の視界にはそう見えた。
前から足音、そして俺への空気の流れ。
まだスキルから判明する位置は遠く、速度も低い。
なら対応できる。
捉えた気配。それは兎王。俺でも反応できるところまで速度を落としている。
兎王に俺の魔法、足影が当たったのだ。足影には速度を低下させる効果があり、さらに俺の残っている魔力で強化している。そうすればあの強化された少し強い兎よりも遅くなるのは当然なのかもしれない。
あとは気をつけて倒すだけ。
兎王に魔力付与ので強化された剣でたたきつける。
はっまじか。へったHPは2割いくかどうか。
防御力あがりすぎだろ。
まあ何回も斬ればいいだけ。
3回攻撃したところですぐさま俺は横にそれる。
攻撃方法が一緒なら……やはりか上へと空気がまきあがり、そして俺への空気の刃が俺へととんでくる。
空気が上へとあがるのは爪を振り上げるから、そしてそのまま魔法を使ってくる。
俺はもう何回も戦っているからわかってしまうのだ。
さっきはわかってても反応出来なかっただけで。
あと2回攻撃するだけで終わりだ、兎王。
速度が落ちた兎王へと2連撃を叩き込んだ。
『Lvが16になりました。ボーナスポイントを5獲得しました』
Lvが上がったようだ。
ピココン!
突如そんな音がなった。
なんの音だ?
あ、装備を頼んだ生産職のユアさんからのメールのようだ。
装備が出来上がっただと!
いよっしゃ。
すぐ向かいます!
カクヨム様でも連載開始しました。
生産職のユアの呼び方を ユア→ユアさんへと変更しました。
ブックマークが5件になってました! 小説を楽しみにしてくれてるとわかりとても嬉しいです。
余談ですが感想をログイン制限無しにしてみたのですが、どうなるでしょうか。これを期に、たくさん感想をくれたら嬉しいです。いい感想をいいただけなくとも期待してくれてると思い、しっかりと向き合いたいと思います。




