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第四話 新たな出会い

 よ、よし話しかけよう!緊張するけどここで退いたら、人間じゃない。


いや、でも無視されたらどうしよ…でも退くわけには…そんなふうに葛藤していると…


  美少女 『えーと大丈夫ですか?』


 なんと!あっちから話しかけてくれたのだ!

 俺ってば、豪運だなぁ。


 俺『あ、えーと好きです!』


 美少女『え?』


 俺ってば何言ってんだ!?初対面の人に告白するとかキモすぎ!


 なんか自分で言ってて悲しくなってきた。


 俺『あ、えーとじょっ、冗談ですよ!』(苦笑い

 美少女『あ、あぁ冗談でしたか!』(苦笑い


……気まず!!


少しの間沈黙が続くと、美少女から話しかけてくれた、


 美少女『えーと…』

 あ、そうだ名前を言わないと!


 俺『あ、あぁ俺…僕の名前は、マラって言います』

 美少女『マラ……さんですか、私の名前は、エルノって言います。よろしくね!』

 妙に含みがあるように見えたのはたまたまだろう。

 俺『あ、うん!よろしく!エルノ…さん!』


 あ〜まじかわいい、結婚したい

いや、何言ってんだよ俺、落ち着け!落ち着くんだ…

 俺は、勇気を振り絞って言った。


 俺『あの〜僕と友達になってくれませんか?』

 エルノ『え?』


 やっぱダメだよねぇ〜まじで何やってんだ俺…

 

そうやって過去の自分を恨んでいると…


 エルノ『全然良いですよ!』

 俺『え、本当にいいんですか?』

 エルノ『うん、良いよ!』

 俺『あ、ありがとうございます!』

 エルノ『そんなに硬くなくて良いよ!私たち友達だから!』


(やだぁ何この子素敵!!)俺は、心の中でそう呟いた。ていうかすげぇな。いや、話しかけた俺もすげぇけど、すぐ了承したこの子もすげぇな。素晴らしい!


 俺『自分で言うのもなんだけど、怪しいとは、思わないの?』


俺がそう言うとエルノが満面の笑みでこう言った。


 エルノ『大丈夫!もし!変なこと考えてるなら、目から血を流す程お仕置きすればいいから!』

 俺『お、お仕置き…』


 ちょっとお仕置きされてみたいと思う自分を黙らせていると…


 エルノ『ちなみに私、今から友達と待ち合わせしてるんだけどあなたも来る?』と、俺に言ってきた。


 俺『いいの?』

俺が申し訳なさそうに聴いた。


 エルノ『もちろん!』

 俺『じゃあ行く!』

 エルノ『じゃあついてきて!!』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 焼け焦げるような熱さを放つに光に包まれながら

この聖地で僕は神々による審判を受けている。


 アレス『哀れだな』

アレスという神がそう言う。


 デキウス『哀れ?僕が?ふふふ、あーはっはっは!』

 ポセイドン『何がおかしい!』

 ヘルメス『おい、待て、お前は、怒らなくていい、また波が荒れる』

 ポセイドン『……あぁすまない』


 ヘファイストス『にしてもデキウス!おもしれぇことしてくれるじゃねぇか!』

 ゼウス『口を慎め、ヘファイストス』

 ヘファイストス『ちょっと口を開いただけじゃねぇか……』


 ヘファイトスは、そのゼウスの対応にふてくされた顔をして、馬鹿にしたような声で答える。

 

 ゼウス『貴様の罪は、重いぞデキウス…』

デキウスは、ただゼウスの目を見続ける

 ヘラ『デキウス、憎い、憎い!ゼウスが叱っていいのは、私だけなのに!』


 ヘスティア『ダメだよ…ヘラ、そんなにヘラっちゃったら……今は…ゼウスが喋ってるんだから…。』

 

 アルテミス『なぁ、お前ら言いかげんにしたらどうだ…ゼウスが困ってるぞ…』

 アポロン『へぇ処女のくせにはっきり言うじゃん』

 アルテミス『まぁ童貞のお前とは、違うからな』

 アポロン『な!』

アポロンは、顔を真っ赤にする。


 ゼウス『静まれ!何故貴様らは…いや、言っても無駄か』

ゼウスが力強くそう言うと、誰も喋らなくなる

 デキウス『……』

デキウスは、ただゼウスを見つめる。

 ゼウス『デキウス、貴様を冥界送りにする!』

指を指してそう言った。

 デキウス『嫌だと言ったら?』

 ゼウス『貴様に選択権はない』 

ゼウスがそう言うと。

 デキウス『プフッ!』

 デキウスは、笑う。そうするとどんどんとデキウスの立っている地面が暗やみに呑まれていく。

 しかし、それでもデキウスは、笑い続けている。


 ヘファイストス『なんか、おもれぇことが始まる予感だなぁ』


 ゼウス『俺たちがそれに参加することはないがな』


 ヘファイストス『あ?』


ヘファイトストスがそう言うと、ゼウスが人差し指を上げて叫ぶ。


 ゼウス『正義、執行!!』

ゼウスがそう言った途端、デキウスが殴りかかってくる。

 ゼウス『神の怒り!』


 ゼウスがそう言うと雷がデキウスに衝突する。


 が、デキウスは、木っ端微塵になってしまう。


 あっけない…と誰もが思ったその瞬間…


 デキウス『じゃあな!お前ら!僕は、下界に降りさせてもらう!』

 デキウスが突如出現した亜空間へと入っていく

 アテナ『な、なんてことだあんな奴が下界に落ちてしまったら…………』

 ポセイドン『俺がやる』

そう言って三叉槍(トライデント)【海の怒り】を取り出す

 ヘファイストス『おーっとそれは、させねぇよ』


ヘファイトストスは、それに対抗して、(ハンマー)【生誕の炎】を取り出し、ポセイドンに立ち塞がる。

 ポセイドン『貴様が俺を止められるとでも?』

 ヘファイストス『時間稼ぎはできるぜ?』


2人は睨み合う。

そして、亜空間はどんどんとその口を閉じていく。


 アレス『止めなくていいのか?』

アレスがそう問うと不思議なほどにゼウスは、落ち着きながら…


 ゼウス『あぁ問題ない、奴が落ちたのは、あの世界だ。気にする必要はない…』


 皆がその言葉に反論せず、その場を去った後、小声で呟いた。


 ゼウス『お前は何者になろうとしているのだ?デキウス………』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 デキウス『ふぅ〜なんとかなったみたいだな。どうやら僕のとった行動は正解だったらしい』


 デキウス『さて…と、やるか』

 デキウス『まずは、七元徳どもを消さなければね…』


 デキウスはニヤリと笑った。


 デキウス『全ては……のために』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 メガネ男子『で、君は、その如何にも怪しそうな男を友達にしたと…』

 エルノ『うん!』


エルノがそう言うとメガネ男子が右手で自分のおでこを叩く


 メガネ男子『流石に、危機感なさすぎだよ……』

 エルノ『でも、友達は、たくさんいた方がいいよ!

シゲルダ!』

 シゲルダ『あのな、だからって……』


 イケメンチビ『まぁまぁ、落ち着こうよ、シゲルダ』

 シゲルダ『落ち着いてますよ…ジノル、僕は…ただねぇ!』

 落ち着いた声で話していたかと思いきや最後にいきなり怒った声で言う。

 ジノル『落ち着いてないじゃん…』

 シゲルダ『グフっ』


(めっちゃ気まずい)と、俺はそう思った。


 エルノ『シゲルダは何が不満なの?』

 シゲルダ『不満しかないよ!初対面でいきなり告白とか!変態だ!変人だ!獣だ!』

 俺『おっしゃる通りです。』


 エルノ『私はそういう人好きだけどなぁ?』

 俺『え、それは、告白承諾ってこと?』

 エルノ『あ、ごめん!そういう意味じゃないよ!』 

 俺『ま、まぁそうですよね』

 シゲルダ『本当にキモいなお前』


 エルノ『だって私たちあなたのこと何も知らないし、だから最初は、友達から…』

 俺『やがて恋人になるってことですね!』

ヤッベェ俺の変態具合止まらねえまじ、ヤベェ。今までの人生の中で初めての気持ちだ。


 エルノ『う、うん、かもね』

まじヤッベェ引かれてるわ何やってんだ俺。

 シゲルダ『なぁエルノ!こいつまじで変態だぞ!

友達になるとかやめようよ!』



 ジノル『僕は、友達になってもいいと思うよ!面白いし!ていうか普通に友達になろ!えーとマラくんだっけ?』

ジノルは、そう言って近づいてきて、手を差し出し、

 俺『あ、うん』

俺は、その手と握手する。


 ジノル『よろしく!』

俺は、ジノルと握手する。


 シゲルダ『な!正気か!?』

シゲルダは、驚いている。

 エルノ『よろしくね!マラくん!』

 俺『あ、はい!』

 

 エルノ『ほら、後はシゲルダだけだよ!』

 シゲルダ『ぐぬぬ』

 シゲルダ『絶対に無理!』

 エルノ『むぅ〜くどいんだから!』


 エルノがそう言うとシゲルダの右手を掴み、無理矢理俺の手と握手させる。


 エルノ『はい!今日から私たちは、お友達!いいね?』

 ジノル『もちろん!』

 俺『ありがとうございます!』

 シゲルダ『…もう、なんでもいい』


 シゲルダは、諦めたように言った。



次回 幸せな生活


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