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第三話 一目惚れ

 俺『ふぁぁあ』

俺は起きたばかりの体を立ち上がらせて欠伸(あくび)する。


 俺『よく寝たわぁ、顔でも洗うか〜』


 意識がはっきりとしてきたところで顔を洗いに、この部屋の中にある洗面所へと足を運ぶ。


 俺『つうか、俺、本当に異世界に来たのか』


 未だ実感はない、が。ウジウジ考えでも仕方がないか。


そうして俺は、洗面所に着きこう言う。

 俺『んぁ?これは…どうやって使えば…』


 そうやって疑問に思っているとそこに

使い方と書いてある本があるのが分かった。


 俺はその本を開き、中身を確認する。

 俺『ほうほう、なるほどこうすれば良いのか』


 そう言って鏡に手をかざすと、あら、不思議。謎の空間が現れ、その空間から水の球が出てくる。そこに手をぶち込む。そうすると水の球が回転し始める。もの凄く気持ちいい。


 俺『なるほど…変な洗い方だな、まぁそのうち慣れるだろ』


顔と手を洗い終わった後、俺はとりあえずベッドで待つことにした。仕事はいつから始まるのだろうか。


 俺『………』

 俺『ていうかこの世界、時計とかないのか?』


そんなことを考えて待っていると。


 ネルエ『起きろ時間だ!!』


というやかましい声と共にネルエが扉を丁寧に律儀に開ける。


 俺『もう起きてました』

 ネルエ『な!何!?そんなバカな!やるな……』

驚きながらそう言う。ていうかそこまで驚くものか?少し迫真すぎるきもするが。


 ネルエ『着いて来い!』

 俺『は、はい』


 俺は、言われるがままにネルエについていく。そして、ネルエが足を止めてこう言う。


 ネルエ『よし、今日のお前の仕事内容は、挨拶だ!』

 俺『あ、あいさつ?』

 ネルエ『質問は後にしろ!まずは着替えて来い!』

 俺『あ、はいぃ!!』


 俺は、困惑しながら言う通り執事服に着替えてきた。身の丈に合うのを何とか自分で選び調整した。めちゃくちゃ時間がかかったがネルエは助けてくれなかった。

そうすると身に覚えのある人物が目の前にいた。


 俺『うわ!!あ、あなたは…』

 『なんだ、あんたが新しい執事なのね?みんな待ってるからさっさと行きましょう』

 俺『あーはい』


 そうやってその赤髪の美少女に連れていかれるとそこには、金髪の美女と青髪の美少女、そして爺さんとネルエがいた。


 ネルエ『やっと来たか、遅い!』

 俺『あ、すみません!で、何するんですか?』

 ネルエ『あぁ今日は、ミネルネ様とそのご両親は出張だ。どうせだし名前は分かっといた方がいいだろう?』


 俺『え、優しいんですね、ネルエさん』

 ネルエ『まぁな』


 と、ネルエが言うと金髪の美女が、口を開く。


 金髪の美女『提案したのは私だけどね』

 爺さん『さらに言えば、それに反論していたのがネルエ様でしたがな』


 そう爺さんが告げると、ネルエは表情を変えた。


 ネルエ『逆に、何故人間にそんな優しくする必要があるのか分からないな』


(おいおい、開き直ったな…まぁ人間に憎しみがあるのは、わかるが…なぜ俺を騙す必要があったんだよ…)


 そうしてると誰かが俺の肩をトントンッと優しく叩いてきた


 俺は、その方を見てみると青髪の美少女が言った

 青髪の美少女『ち、ちなみにレリスさん…金髪の人がネルエさんにグッフン』


 と咳をすると金髪の人の声真似をしながら。


 青髪の美少女『「もし、貴方が人間の手助けをしていると知ったら姫の好感度爆上がりすると思うんだけど〜…」って言ったからネルエさんがやる気になったんだよ』

 俺『へぇー』


 (ネルエまじでミネルネのこと好きなんだな)


 俺『ていうかなんでそれを僕に教えてくれたの?』


 青髪の美少女『い、言った方が良いってレリスさん…いや、金髪の人が言ってたから…』

 俺『そうなんだ』

 青髪の美少女『う、うん』

 

 ネルエ『まぁもういいだろさっさと自己紹介終わらせるんだな』


 爺さん『じゃあまずは、爺から行かせてもらいます。』

 『爺の名は、ナンジェルと申し上げます。何卒よろしくお願いします』


 赤髪の美少女『次は、私ね!』

 『私の名前は、レリエル!よろしくね!』


 青髪の美少女『次は、僕ですね…』

 『僕の名前は、ライラ、よ、よろしく、あ、ちなみに僕、男です。』

 俺『え?』


 俺はその唐突なカミングアウトに驚愕した。


 レリエル『ま、流石に最初はびっくりするよね!この私でもびっくりしたもの!』

 俺『は、はぁ』

 困惑しながらそう言った。


 金髪の美人『次は、私ね』

 『私の名前は、レリスよろしく』


 ネルエ『まぁ知ってると思うが名前は、ネルエと言う』

    『さぁ最後は、お前が自己紹介しろ』


 俺『俺…僕の名前は、マラよろしくお願いします』


 ネルエ『では、今日は、これで終わりとする』

 ネルエ『各々自由行動だ!散れ!』

 全員『はい!』

 俺『あ、はい!』

そんなこんなで自己紹介は、終わり、自由行動に入る



 そして自由行動で何すんだって話だが、特に屋敷には、何もなかったんであの爺さん…ナンジェルさんに許可をもらい、ちょっと遠い所にある村に出ることにした。一応近くにエルフの村もあるらしいが、ネルエの様子を見る限りやめておいた方が良さそうだ。


 その際にナンジェルさんからもらった薬を体にかけ、外出する。


 ちなみにこの薬は、吸血鬼だとバレないようにするためらしい。人間にはヴァンパイアハンターなるものがいるらしいから。


 ちなみに行き先なんだがふと見えた村に行くことにした。

――――――――――――――――――――――

 そして、村についた俺は、そこで門番らしき人に話しかけてみた


 俺『あのぉ僕旅の者なんですけどぉ』

 門番『待て』


 そう言って謎の機械を俺の頭につける


 俺『え、えーと何して…………』


 その瞬間ジジジ!と言う機械音が聞こえた


 門番『通ってよし』

 俺『あ、はい』


 そう言って俺は、村の中に入っていく


 (普通の村にも門番いるんだな…しかも、あんな近代的な機械…検温機みたいな見た目だったが、この世界にもあるんだなもしかして人間の文明結構進んでる!?)


 ま、せっかくだしそのことを聞いてみるか!

聞くならなるべく若そうな人に…。あ、せっかくだしあの人に聞……こ…


 俺は言葉が出てこなかった。


 なぜなら、そのあまりの美貌に見惚れてしまったからだ。薄い緑髪のロングヘアに白のメッシュが入った髪。そして、紫色の透き通った目。


 とてもとてもビューティーフォー。

 


そう、俺は、一目惚れしてしまったのだ………







次回 友達


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