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第十一話 龍の道導

…どうも……みなさん…マラ・ガンノールです……

昨日の件は心からお詫びしたいと思います。


 小さい角と繊細なボディーを見て喜んでしまってしまいました!誠に申し訳ございませんでした!


 ロウド『誰に言ってるんだ貴様は』


 俺『いや、ここで謝罪しとかないと…俺の気持ちが爆発しかねないから…』


 そんないつも通りの会話をロウドと交わし、目を覚ます。そしてそこにはいつも通りのメンバー…レリス、レリエル、ライラ、ネルエ、ジノル。


 そしてネルエはいつも早起きしてるみたいだ…てか寝てるのか?あいつちなみに他の奴らはみんな寝てる。


 まぁ今日は特別急ぐ必要ないし…まぁ起きるまで朝ご飯食って待つか。




    ーーーーーーーーーーーーー

         何…誰?…


 周りを見渡してみるがそこには何もない…あるのは暗闇のみ、果たしてこれは自分の心の中なのだろうか…それとも夢?


 彼は…サデラルはその暗黒の中で彷徨う。


 そして一筋の光を手に入れる。


 その光は声を発した。


 「汝は何者か?その真実は貴様自身に隠された。

ならば、その真実…………奴と…マラの名を持つ者と協力し、家宝をその手に緑に包まれた場所へと旅立つ

解明せし者となれ」


     ーーーーーーーーーーーーーー

 レリエル『あら、今日は早く学園には行かないの?』


 俺『まぁ…今日は別に急ぐ必要ないし…』


 ロウド『昨日もだがな』


 うるさい…と、やかましいロウドに一喝した。


 ライラ『あ〜おはようございます!』


 ライラは寝ぼけているのか随分柔らかい口調で話した。まぁなんか元気あるけど…


 レリス『じゃ!私たちはちょっと仕事に行ってくるとしましょうか!』


 ネルエ『あぁ…』


 ネルエは相変わらずの声量で返事した。


 そして俺たちはいつも通りの支度をして、いつも通り学園へと向かう。


 ジノル『じゃあね!マラ!』


 ライラ『また会いましょうね!』


 レリエル『ここで私もさよならを言わないととんだ薄情者になるからね!ばいばーい!』


 俺『あぁまた!』


 3人はAクラスの扉を開けると、そして俺はいつも通りSクラスの扉を開く。


 そう…ここまではいつも通り…

扉を開けた時…そいつはいた。


 サデラル『ん…来たな…』


 俺『うわぁ!?』


 俺は恒例の驚き芸を披露してしまった。それもそのはず扉を開けたらかなり近い距離にサデラルがいたのだ。びっくりしないはずがない。まるでホラーゲームでもプレイしてるかのような驚き方をしてしまった。


 俺『な、な、ど、うしたんだよ?』


 サデラル『驚かせてしまったか…すまない…』


 俺『い、いや別にいいけどどうしたんだ?ていうか眼帯は?』


 前までつけていた眼帯を今は何事もなかったかのように外している。


 サデラル『あれは…ただの…アクセサリーだ』


 俺『あ、そうだったんですね』


 サデラル『それより……我に…ついて来てくれないか?』


 サデラルが何やら真剣な面持ちで俺に話してきた。

幸い今は暇だし、断るわけにもいかないので『いいよ』と肯定の意見を示した。


 サデラル『……感謝…する』


 と、サデラルは言ったが何やらまだ思い詰めているのか…目をつぶって指で下顎を支え悩んでいるようだ。


 俺は『どうしたんだ?』と聞いてみるが、聞こえていないのか、まだ目をつぶっている。


 そして、いよいよ答えが出たのか、目をパチリと開け、1人の女子に近寄っていく。


 すると…


 サデラル『左腕の…汝』


 と、ミルマに駆け寄り話しかけたのだった。


 そのサデラルの発言を無視するかの如く、頭を机に当てて寝た。


 サデラル『左腕の汝…にも…大事な…話……汝の…母のこと…』


 サデラルがそう言うと、今までほとんど感情を見せたことがなかったミルマが頭を上げ、彼を睨みつけた。


 ミルマ『何故それを!』


 サデラル『知りたいなら…ついて…来て…』


 ミルマは何も言わずに、席から立ち上がり顔を

しかめながらも、『行くぞ』と一言発した。


 こうして、マラ、ミルマはサデラルに導かれる形で

行動することとなった。


 サデラル『……ついた』


 サデラルなそう言ったのだが、そこには緑しかなく

髪がなびく程度の爽やかな風が吹くだけの場所で一体何をするのか?と俺は思いながら、サデラルの行動を見守った。


 そうして見守っているとサデラルは突如地面に謎の石を当てて探り始める。


 それを俺とミルマは黙って見ていると…ゴゴゴッ!と耳障りな音が頭の中で響く。


 何やら地面も揺れだし、段々と音も大きくなっていく。


 俺『う、うるさ!』


 俺が耳を塞ぐと同時に白い岩のようなものが突き出てくる。それはどんどんと真の姿を露わにした。


 それは白い建築物のようで…例えるなら神殿のような美しい物であった。



 俺『な、なんだこれ!?』


 サデラル『………行く…ぞ』


 サデラルが何の反応もなく、その神殿に潜ろうとしたので、止める目的でとりあえず質問してみた。


 俺『え?これに潜るのか?それって授業まで間に合うのか?』


 サデラル『え…サボる…ではないのか?』


 俺『え?』


 突発的に出た質問だったが、流石に予想外だった。

てっきり、すぐに終わるもんだと…


 ミルマ『別に一回ぐらい何も問題ないだろ早く行くぞ』


 ミルマはそう言って神殿の中へと潜っていった。


 俺『ま、まじかよ…』


 とはいえ、心の奥底でワクワクしている自分もいたので潜ってみることにしてみた。


 そうして俺たちは神殿を特に何の考えもなく彷徨うこととなった。


 ミルマ『サデラル…おまえ、道わかってるのか?』


 サデラル『……分からない…』


 俺『え』


 ミルマ『………そもそも何故おまえはここに私たちを連れてきた?』


 サデラル『…朝ご飯…食べてたら…見た……汝ら2人を連れてこの場所……に……家宝を持ってこい…と』


 ミルマ『その時にいろんな情報を知ったって訳ね』


 サデラル『…そう…だ』


 サデラルは頷いたが、妙に歯切れの悪い喋り方であった。いつも妙な喋り方ではあったが、今回は何やら裏を感じるような…これは直感的な感想だが、俺はそう感じた。


 サデラル『……見つけたぞ』


 そう言って懐から石…家宝を取り出し右手を前に突き出した。


 そして、家宝が光出した途端に騒々しい音共にガタガタと地面が大きく揺れ始めると…


 俺『と、扉が!すげぇ!』


 ミルマ『この先にお母さんの…』


 ミルマは呟くように小声で言う。


 そしてその扉が完全に開かれた時、そこにいたのは…全身真っ黒の…


 『おやおや?客人かい?』


 俺『え、に、人間…ではない…ね?』


 ミルマ『な、なんだ…まさか魔物か?』


 『魔物?初対面だからって酷すぎじゃありません?…わたくしはこの忘却の神殿を守り、護るこの神殿の守護者…人ですよ?』


 俺『忘却の神殿?』


 ロウド『やはり、そうだったのか』


 俺『やはり?ロウド、なんか知ってるのか?』


 そんな俺の問いにロウドは何一つ答えはしなかった。


 サデラル『…おまえ…』


 『いや〜でも嬉しいな〜いくら()()()とはいえ、生物と喋れるのは久しぶりだからな〜』


 俺『え?侵入者?』


 『いや当たり前でしょ?ここに来るにはちゃんとした手続きしてから来ないといけないのに…それを無下にしてちゃ儲からないでしょうが…まぁ!とどのつまり!おまえらには死んでもらうってことだな!』


 サデラル『…やる…よ』


 ミルマ『お母さんについて知れるなら人ぐらい殺してやる!』


 俺『え、え、まじかよ!前、戦ったばっかりだぞ!?』


 『へぇ〜まぁ来なよ勝てるならね…』

次回 忘却

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