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第三話 錚々たる面子

宿屋にてーー


 今日はいよいよ合格発表日なのだが、みんな疲れていてそれどころではない、レリスから聞いた話だが邪神とか言う奴が襲ってきたらしい。物騒だ。


 かくいう俺も結構疲れた…レリスやネルエほどではないが、そんなこんなで学園にやってきた。



 レリスとネルエも仕事で学園には行かなかった。



 レリエル『緊張するわ!』

 ジノル『まぁ、でも不合格…なんてことはないと思うけど…』

 ライラ『そ、それフラグじゃないででですか?』


 ライラがそう言うとジノルは焦ったのか、

我先にと合格発表掲示板へと向かって行った。


 そんなジノルに俺たちもついて行った。


 そこで目にしたのは、泣き叫ぶ人たち、当然だろうという顔の貴族、ほっとしているジノルなどがいた。


 レリエル『大丈夫だったみたいね!』


 レリエルはジノルに話しかける。


 すると、ジノルは安堵(あんど)の表情を浮かべ、それに答える。


 ジノル『うん…大丈夫だったわ…ちなみにクラスはBクラス』


 クラス……レリスが言っていたがクラス分けは入学試験の成績で分けるらしい。


 クラスは全部で4個Aクラス、Bクラス、Cクラス

Dクラス…


 Aクラスが1番上で…1番下がDクラス…はっきり言ってしまうがC以下になることはまずない。なぜなら

レリスがそう言ってたから……ていうか普通に考えて筆記試験は成績には反映されないらしいし、ジノルの成績でBクラスなら間違いなくBクラス以上なのだ。


 つまり特に怯える必要なし。

ということで俺は平然とした顔で合格発表掲示板を

見た。


 思い切って1番上のAクラスから見てみることに

した。ここには書いてなかった…つまりBクラスか。

 そう思って下も見てみる。


 俺『……あれ?』


 おかしいな?Bクラスにもないぞ?


 不思議に思いながらもさらに下を見てみる。

が、いくらどこを探しても見当たらない!


 俺『あ〜もしかして俺不合格?』

 ジノル『何言ってんだよ、上に書いてあるじゃん』

 俺『え?何処だよ』

 ジノル『ほらそこ』


 ジノルがそう言って指を指したので見てみた。


 そこにはある注意書きと共にSクラスと書いてある枠に俺の名前が書いてあった。


 俺『Sクラスって?そんなのあったのか?』

 ジノル『確かに…聞いたことない…』

 ライラ『ちゅ、注意書きにそのこと書いてるよ!』


 そう言われたので、注意書きを見てみるとこう書いてあった。


 ※今期は度重なる問題行為により、問題を起こした生徒であり尚且つ成績が優秀だった場合のみ、その生徒を特別にSクラス及びdangerouSクラスに入れることになりました。ご了承下さい。


 いやSクラスのSってdangerous(危険)のsだったのか…

てか英語もあるんだな…この世界のことまだまだ

知らないな…てか、待て、俺問題起こしたか?


 そんなことを考えていると、また(ロウド)が現れて俺にこう言った。


 ロウド『あ〜それ、きっと俺様のせいだな』

 俺『へ?おまえ何したんだ?』


 ロウドはその質問には答えなかった。


 (え?何で?何があったんだよ…)

 俺は戸惑ったのだった。


 そんなことがありつつも俺たちは、それぞれの

クラスに…ジノルはBクラス、レリエルとライラはA

クラス、そして俺はSクラスへと向かった。


 そしていよいよSクラスのいる教室内へと入っていく……俺は強気に扉を開けてみた。


 そうすると真っ先に目に入ったのは爪……え?


 その爪は俺の目に刺さった。


 俺『ぎぃやぁァァァ!』


 あまりにも激痛すぎて思わず悲鳴声を

上げてしまった。


 そんな俺を見て、爪で刺してきた人…狼の毛に包まれた見た目をした人がこう言った。


 『なんだ…お前は弱者か…』

 俺『え?どういうこと?』


 俺は刺された右目を押さえながら、思わず疑問を口にした。


 獣男『ふん、ただの実力試しだ』


 その発言に複数人が反応を示した。


右目に眼帯つけた黒と青のローブを着た角のある男は


 厨二男『ふっ、ミゼラブル(哀れなり)…』


 また、同じく右目に眼帯つけた灰色髪一本角の男は


 灰『可哀想……我…同様、犠牲者』


 さらにさらに、左腕のない女の子は


 左腕『…』


 何も言わなかった。


 ちょっと待って、そんなことより俺、片目失うよ!

やばくない?どうにかして治んないの?


 そんなことを言ってると心の中からロウドが話しかけてきた。


 ロウド『何を言ってる、貴様には自動回復があるだろ、まぁ劣化物だが』

 俺『え?』

 ロウド『恐らくその程度の傷ならもうすぐなおるぞ』


 俺は『え?』と思い、押さえていた右目を離してまぶたを開いてみる。


 俺『あ、傷が治ってる』


 俺は小声でそう言った。

 その瞬間だった『何をしてるのですか?』と声をかけられた。


 俺は声がした方に顔を向けてみる。そうすると、

そこには16ぐらいのお嬢様と16ぐらいの執事らしき人たちがいた。


 俺『へ?』

 16執事『何が「へ?」だ、バカなお嬢様が質問しているのだ、適当でもいいから土下座して答えろ』


 俺『へ?』

 16お嬢『ちょっと待ちなさい!ナオ!今

わたくしのことバカと言いましたか!?』


 ナオ『何をおっしゃいますか、お嬢様…バカというのは最大の褒め言葉です』


 16お嬢『そんな嘘言っても騙されませんわよ!』

 ナオ『そうですか…まさかバカの意味も理解できないとは…』


 16お嬢『え、そんなことないわ!ほら、現に

わたくしちゃんと理解できてますわ!』

 ナオ『はぁ〜駄目ですねお嬢様もうここまで

アホが悪化していたとは…』


 その様子を見て、灰が喋った。


 灰『仲…良い、これは…良きこと…』


 16お嬢『そうですよ!オーホッホッホ!わたくしとナオの仲は誰にも切り裂けませんわ!』


 そんなことをまるでうるさいスピーカーレベルの

声量の甲高い声でそう言うと、突如『静まれ!そして

さっさと自分の名前が書いてある席につけ!』と、

誰かが掠れた声で言った。


 その言葉に以外にも(みな)が従った。


 『よし、席に着いたな』

 『あ、あの〜』


 貧弱そうな男が言った。


 『なんだ』

 貧弱『どうして僕たちはこのクラスにいるん

でしょうか?』


 貧弱は若々しいおばさんに質問した。


 獣男『ふん!そんなの決まっているだろ、Aクラスより優秀だったからだろ』


 その質問に獣男が割って入った。


 『何を言っている。貴様ら注意書きを見ていなかったのか?』


 獣男『注意書きだと?』


 『いいか?貴様らは、確かに優秀だ…だが!貴様らは危険と認識された!本来なら!不合格で終わるが、今回は余りにもそれが多発した!本学園はこれに危機感を覚え!おまえらは特別にSクラスに配属することになったのだ!このクラスに配属されたからには貴様らのその腐った根性をこの私!ヌルデール・アミヤキが叩き直してやる!覚えておけ!』


 若々しいおばさん…いやヌルデールのアミヤキが

命令口調で俺たちにそう言った。


 その内容にまたもや貧弱男が疑問を問いかけた。


 貧弱『僕、何か悪いことしましたっけ…?』


 その発言にアミヤキが呆れた顔をしながら

その疑問を問いかけた貧弱男を指さして、その男の名を呼んだ。


 アミヤキ『ジロル・ジェンガー』

 ジロル『は、はいぃ!』

 アミヤキ『貴様の問題行為は、3人傷害行為をしたことだ!』

 ジロル『あ、そういえば…金金(かねかね)うるさい貴族が僕にキレたから思わずナイフで切りつけたんだった…ハハっ…』


 見た目に反して凶暴だな。ナイフとか舐めそう。ま、でもその気持ちは分かる気がするわ…


 そんなことを考えていると、アミヤキのヌルデールは、また別の人…普通のイケメンに指をさして言った。


 ヌルデール『ザイル・シモ!』

 ザイル『え!?僕もなんですか!?』


 そんなザイルの言葉を無視して、ヌルデールは言葉を続ける。


 ヌルデール『女教師、男教師、女生徒、男生徒に対するセクハラ及び上半身の露出行為!』


 俺『え?』


 俺は思わずそう口にした。どうやら、他のみんなも同じ反応のようでみんながみんな『え?』と口にしていた。


 ザイル『いやぁ、バレちまったか…そうだよ!俺は変態だ!なんか文句あるか!?変態紳士様だ!全てを愛そう!女性も男性も、オスもメスも、そして微生物でさえも!新の平等主義者は全てを区別した上でそれを愛することだ!!』


 ザイル『さぁ僕と一緒に踊ろう!!』


ザイルはそう言って何度も腰を振って見せた。


 その言葉に真っ先に反応したのはさっき無反応だった左腕のない女の人だった。


 左腕『は?キモ』


 お嬢『本当ですわ!ナオあの男をやっておしまい!』


 獣男『そんなことより他に突っ込むことあんだろ』


 いや、ほんそれ!微生物にセクハラってなんだよ!と俺は思った。


 ヌルデール『つまらん話は不要!次いくぞ!』


 そう言ってヌルデールのオバハンは角の生えた

左目に眼帯つけた女の人を指さした。


 オバハン『マータ・ザラムール!実技試験での

破壊行為!』

 マータ『な!そんな、私悪いことしてない…』


 その言葉を遮るようにヌルデールは角の生えた厨二男を指さして言った。


 ヌルデール『ムルム・ザラムール!その共犯!!』

 ムルム『ふっ、ミゼラブル(哀れなり)

 

 よくわからないことをムルムが言ったのを無視して

次は16お嬢様のことを指差した。


 ヌルデール『サミナ・ノーシティヤ!暴力行為!』

 サミナ『あの貴族ウザかったから一発殴ってしまいましたわ!オホホーホッホ!』

 ナオ『流石お嬢様、頭だけでなく何もかもが終わってますね』


 そんなこと言ったナオに対してサミナが反論しようとするが、その言葉をヌルデールが遮り、16執事を指さして


 ヌルデール『ナオマ・ノーシティヤ!人への

脅迫行為!』

 ナオマ『そんな…お嬢様が暴力をふるった件についてを口外しないようにとナイフ使って脅しただけなのですが…』


 ナオ…いやナオマがそう言うとサミナお嬢は不服そうな顔をしていたがヌルデールはそれを無視して俺のことを指差した。


 ヌルデール『マラ・ガンノール!』


 俺は周囲を見渡し、反応を見てみる。

誰も特に何も反応していないのが分かり、ホッとした。


 もし、これで笑われたりされたら最初から生きる気力を失ってしまう。


 あ、ちなみに今の俺はマラ・ミネではありません。

念のためにと、レリスに言われたので偽名を名乗ってます。

 え?なんでマラはそのままなの?俺は最初に言われた時そう言ったが、レリスは『わからない…でもこの名前は変えないといけない感じがする』と言われた。


 なんか怖い、と俺は思った。


 そしてヌルデールは言葉を続けた。


 ヌルデール『暴力行為!傷害行為!破壊行為!

脅迫行為!その他諸々!』


 え?ちょっと待って俺なんかしたか?

おい、まさか…ロウドお前か?何やったんだ?


 その問いにロウドはこう答えた。


 ロウド『ふん!気にすることではない!』


 いや、気にすることでしょ!?


 そう考えていると不思議に思ったのか獣男が口を

開いて、ヌルデールに問いかけた。


 獣男『何?俺の攻撃にも反応出来なかった奴だぞ』


 おっしゃる通りです、と俺は思った。

そうすると、そんな言葉を無視し…


 ヌルデール『ザラルル・ケモナインダー、多数の暴力行為、及び破壊行為』


 獣男…ザラルルに指をさして言った。


 ザラルル『周りの奴らが弱いせいだ!強かったら

あの程度の攻撃…防げていた』


 そんな余りに身勝手な意見をまたもやヌルデールは無視して、次は左腕のない女の人を指さし…


 ヌルデール『ミルマ・クェンチャー!』


その発言にミルマは特に反応せず、ただ座っている。


 ヌルデール『暴力行為!そして侮辱行為!』


 ミルマ『……』


 相変わらず冷めた顔をしていた。


 次にさしたのは右目に眼帯つけた一本角男


 ヌルデール『サデラル・アマガイン!!詐欺行為、そして暴力行為!』


 サデラル『ちょっと…騙した、悪かった…』


 途切れ途切れでそう言った。


 ヌルデール『そして…最後!』


 その発言にビクッと反応したのは、いつの日の

イケメン貴族であった。


 俺『あ。あの貴族…試験の時の…』


 そして、ヌルデールは険しい顔をしながら、はっきりとこう言った。


 ヌルデール『ジェンナード・ピローチィル!度重なる侮辱行為!そして…………不正行為!』


 ジェンナード『!!』


 ジェンナードは焦っているのか、驚いた顔のまま何も喋らない。


 そして1人の獣男…ザラルルが質問した。


 ザラルル『おい!ヌルデールさんよ!ここには、

()()な奴らが来るんだろ!?

ならどうしてそこにただの不正野郎がいるんだよ!』


 ヌルデール『決まっているだろう、我々学園側が

()()だと判断したからだ!』


 ジェンナード『…』


 ナオマ『相変わらず貴族ってのは醜いですね…

おバカでどうしようもないお嬢様より嫌いです』


 サミナ『だ〜か〜ら〜ナオ!わたくしはバカでは

ありませんわ!』


 ヌルデール『静まれ!貴様ら馬鹿共!今日はこれにて終了だ!さっさと帰りの支度をして帰れ!』


 ヌルデールはそう言って教室から出ていった。


 ジェンナード『……くそ!』


 ジェンナードはそう悪態をつきながら教室を去っていった。


 俺『…さっさと帰って寝て、明日に備えよう』


 俺は扉を開け、宿屋へと向かっていき、全身を

ベットに置いて寝た。



 そして、俺はこの1日をへて、この錚々たる面子とこれからの学園生活を送ることとなったのだ。


次回 学園生活

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