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第一話 始まり

初めて書きます

それだけです

 人はこの繰り返される日常に辟易し、生きる理由を見失い、絶望から目を背け、生まれ変わることを望んだことがあるのだろうか。

 法に縛られない悪人をただ見ていることしか出来きない人間は自分の無力さを感じながら、或いはそれらから目を背け、何事もなかったかのように死ぬのだろうか。

 定められた運命の中で生きながら、運命に抗えると考えることはあるのだろうか。

 


 「いつか、生まれ変われたなら…」


 魔羅羅曼荼。誰かが望んだ。生まれ変わることを。誰が望んだ。新たな命に宿ることを。


 魔羅羅曼荼。この世界を作り、この世界を壊した。

誰がこの世界を復興させた。


 魔羅羅曼荼。これは誰の物語だ。


     ーーーーーーーーーーーー


 俺『くその役にも立たねぇ!雑魚!ブス!』


 パソコンと対面しながら奇怪なリズムで喋っている男。黒髪で普通の顔立ち。特にこれと言って特徴がなく、青春ハーレム系の主人公になってそうな何ともないビジュアルである。


 そんな俺はゲームで足を引っ張るお馬鹿さんに文句を垂れる。もちろん、ボイスは切ってあるので相手には聞こえていない。流石、俺。



 そんなゲーマーである俺は荒川(あらかわ)家出身の…。


 俺の母『ご飯出来たわよ〜!魔羅!』


 変な名前だろ?なんだよ魔羅って。この名前でいい思いなんかしたことない。


 そのおかげで俺は散々だった。陰から馬鹿にされ、いじめられた。そう、そうだこの名前が悪いんだ。

近所のおばさんどもは「可哀想な子」だとか言ってくる。

 

  黙れ(BBA)



 親に「なんでこんな名前にしたんだよ!!」って言ったら無言。腹が立って腹ワタがふんぞりかえって怒ってブチ切れる。




 クソが蔓延るこの世界を誰が愛するか?こんな世界で生きるなら死んだ方がましだろう。


 なら、何故死なないのか?答えは簡単!俺は趣味に生きる理由を見出したからだ!


 その趣味は…ゲーム!! ゲームこそ至高!!なんなら今死んでゲーム世界の人間に生まれ変わりたいなぁ。決して死ぬのが怖いわけではない!勘違いしないでよね!



 俺の母『あんた1人で何言ってんのご飯できたわよ』

 俺『分かったよ、後で行く』


 俺は手に持っていたゲームのコントローラーを

置き、立とうとする。


 その時だった。俺の人生が変わったのは。


 一瞬で周りが暗闇に包まれ感覚を失っていき、まぶたが閉じていく。


俺『な、なんだこれ…ぐぁぁぉぉぉ!!』


 それが長いこと続いた後、感覚を取り戻した俺は、この目の前の光景を見て、疑問を口にした。


俺『ハァハァ、なんだったんだ今の』

 俺は、体を起こし、目を開ける。

俺『な、なんだここ』


 俺の目の前には、不気味な光景が広がっていた。


 暗黒に包まれた世界、俺をまるで監視するかのような大量の不気味な目、そして隣には、息をしてない金髪ロングヘアのエルフ女の子がいた。


(……は?息してない?)


俺は、そう思って確認してみる。よくなんか漫画とかで見る感覚で首元に手を当てる。

その女の子は、本当に息をしていなかった。


 怖い、何故?


辞めろ。辞めてくれ。自分が自分じゃなくなるような感覚。


 俺『何で息してねぇんだよ!い、意味わからねぇなんで俺がこんな目に、やめろ!俺を見るな!!誰か!助けてくれ!!あ、あぁ、ァァァ!』


 俺は、無我夢中に走った。ずっとを俺を見てくる大量の目は、俺を狂わせた。


怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


 俺『あ、ひか……光だ!!』


 俺は、光の方へと走っていく。

 そうするとその光の正体が分かった。

 

 俺『扉?なんでここに?いや!そんなことより…ぃ!早くここから出ないと…ぉ!』


 俺は何も考えずに扉を開けた。

 その先には

 俺『あ、』


 俺は、その光景のあまりの美しさに言葉を失った。

先ほどいたあの狂った世界とは、全く違う。

 自然豊かな自然…なんかでかい城。

 明らかに禍々しいオーラを醸し出してる(かもしだしてる)城の前にある緑の美しい森。


 その目の前に広がる非現実的な光景。未知の世界への恐怖心よりも先に俺は真っ先に思った。

 


 素晴らしい世界、ファンタジー世界!!


 

 俺『あれ?そういえば俺なんでこんなところに……』


 そこから俺は少しの間だ意識がぼんやりとし…


 俺『いやそんなことどうでもいいんだよ!!今はただひたすらにこのゲームを俺は楽しみたい!』


 俺はそう言うと手で髪をたくし上げ、こう言った。


   

 俺『うっひょっ〜!よくゲームでみるファンタジー世界だ!あんなクソな世界とは大違いだぜ!よっしゃ!!まずは近そうだし、いかにも禍々しいとこから行くか!』


 かつていた家のことなど、どうでもいいかのように足を芝生へと運び、歩き出す!


 俺『つーか、魔物とかいないのかねぇ?それこそあの青いぷにぷにスライムとか』


ん?なんだありゃあ人か?

俺は、森の目の前に突っ立ってる人を見つけた


ん〜でも異様に耳が長いような…はっ!!

 まさかエルフ!?男みたいだが今は、

 性別とかどうでもいい!


 俺は、その男エルフに向かって走っていく

 そうするとその男エルフは、俺に気付いたようで

 慌てて武器を取る!?


え、武器!?ちょ待って!最初から死ぬとか勘弁!

 エルフは、その武器を俺に向ける

 

 俺『ちょっと待ってください!僕優しい人です!』

 男エルフ『信用できるか!おのれ人間め!また我等に…』


 それもそうだと俺は思う!

走りながら『僕、優しい人!』とか言うのは、明らかに変質者。

 

しかもあのエルフ『おのれ人間め!』とか言ってたし、この世界の人間は、エルフに恨みを持たれるようなことをしたということ。もし、そうなら信用なんてしようとは思わないだろう!

 ていうか日本語通じるんだね!いやそれよりも、今は、こっちの問題を解決しないとな。


 俺は、両手を上げ地に膝をつく。

 

 俺『ほら!武器は、持ってない!信用してくれ!』

 男エルフ『そんなことで信用できるか!人間どもは、そうやって俺たちを騙してきた!!』


 俺『お願いだ!信じてくれ!』


 俺はそう言うしかなかった。


 男エルフ『もういい!!殺してやる!』

 俺『冷静に考えてくれ!普通ならもう殺してるだろ!?』

 男エルフ『知るか!ダメなんだ…信用したら…!』


 くっ!ここで死んでしまうのか俺!!


  『まぁまて、ネルエよ』


 男エルフ『!!…吸血姫(きゅうけつき)様…いや、ミネルネ様!……ですが!!こいつは…』



 え?きゅうけつき?それってあの吸血鬼?でも『様』て……エルフの方が地位が低いのか?

 

 てかあの吸血姫と呼ばれてた白髪の奴めちゃくちゃ失礼だけど。めちゃくちゃチビだな。あれだな多分

見た目は、ロリ中身は、BBAとかのパターンだろ。


 吸血鬼『よもや、散歩の途中で……ふふっ……』


 吸血姫『お主こっちにくるんじゃ』

   俺『あ、はい』


 俺は吸血姫のとこにゆっくりそっと歩いていく。

 男エルフことネルエとやらは、俺のこと警戒してるみたい。


 まぁ当たり前か、てかこの世界の人間何しでかしてんだよ。


 おかげ初っ端から死にそうだったじゃねぇか!

てか心読まれてないよな?

 もしかしたら安心させといてから殺す!


 なんて展開もあるから油断はしないでおく。


吸血姫『お主の名は?なんと言う』

俺『えーと』


(流石に魔羅とか言う名前は使いたくないなぁ。うーむ、荒川は……いや、あいつらの名字なんて使いたくない!)

(ダメだ、いくら考えても思いうかばん!

もう別の人に決めて貰おう)


 俺『なんかいい名前とかありますかね?』

 ネルエ『お前名前ないのか』


 俺『あ、はい』

 吸血姫『そうか、ならお主の名前は……マラ=ミネ

 どうじゃ?』

 ネルエ『正気ですか!?姫!よりにもよって人間に

 自分の()()の名前をつけるなど!』


 家系?姫?こいつ姫なのか?家系の名前?

つまりこのロリ姫の名前は、マラとかミネってことか

 いや待てよなんでこっちの世界でもマラがつくんだよ!

 魔羅とか言うクソみたいな名前もういいんだけど!でも断るわけには………いかないよなぁ

 もしこれで『無礼者!死ね!』とか言われて

殺されたら、笑えねぇしなぁ。


 俺『あ、じゃあそれでお願いします』

 吸血姫『そうか!ならマラよろしく頼むぞ!』

 俺『あ、はいよろしくお願いします、えーと』

 吸血姫『あーわしの名前言うの忘れとったなわしの名前は、ミネルネ=ミネじゃ』


 俺『ミネルネ…姫?(なんか言いづらいなぁ)

よろしくお願いします』

ミネルネ『では、せっかくだ客人をもてなすとしよう、いや、家族と言うべきか?』


 俺『え?』


 ミネルネ『そのような引き攣った顔をするでない、もちろん冗談じゃ!』


 俺『あ、はい』

 ネルエ『納得できません!なぜそんなにこいつのことを信用できるのですか!!もし、ここでこいつが裏切ったら一体どうするつもりなんです…』


 その時謎の尖った金属のようなものがネルエに目がけて飛んできた。

 その尖った金属をミネルネは謎の力で硬化した血で障壁を作り、弾き返した。

 


 甲高い鐘の音が何度も鳴り響く。それはまるで警告信号のようだった。

 ミネルネ『来たのかクソ人間ども!』


 ミネルネは、怒りの表情でそう言う。え、めっちゃ怒るじゃん人間好きとかじゃないの?なんで人間嫌いそうなのに俺は生かしたんだ?


“キィィィン”


そんな音が耳に聞こえた瞬間俺の横腹に謎の尖った

金属が刺さっていた。

 ミネルネ『誰だっ!おのれ!』

 ネルエ『速く撤退しましょう!!姫!』

 

 どんどんと声が遠くなっていく……腹部が暖かい……。

そして俺は死ぬ……?


 ―――――――――――――――――――――


 

次回!《ロリ婆からのご褒美》

星評価お願いします!


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