敵か味方か? フラグと一定ポイントで仲間になる系ギャル
誤字脱字のご指摘、いつもありがとうございます。
たまに車で移動中に目撃する、片方だけ落ちてる靴とか手袋ってなんなんでしょう? 事件性が無ければなんでもいいんですが。全然関係ないですが、某ネットで見た巨人と戦う機動装備のおばあちゃんのイラストを思い出した。メイチャーン・イネーガァー
<放送中>
「負けたかぁー…………」
頭部兼搭乗用ハッチとなってる装甲が丸ごと吹き飛び、すっかり見通しのよくなった操縦席。その中でヘルメットを脱ぎ捨てた春日部つみきはこれまでの人生の中で一番深く、一番長い溜息をついた。
天井から差し込む照明はキラキラと眩しく、まるで太陽で描いたプリズムのよう。これまで何度も見ているはずの光景がこんなにも美しいと感じるのはなぜだろうか。
(最後のアレはいい線行ってたと思ったんだけどなー)
転倒の衝撃で脳が揺れてグニャグニャの意識の中、それでも繰り出したズームパンチ。
カンではない、やぶれかぶれでもない。つみきなりに積み上げてきた戦闘経験と、彼女と戦った感触から予測した速度と距離感を測って打った渾身の一発だった。
あれは自惚れでなく己の最高の一撃。狙いをすまし、完璧なタイミングで放った攻撃。それさえ彼女――――玉鍵たまには通じなかった。
こうして落ち着いて振り返れば、最初から通用しない攻撃だったと結論するしかない。
確かにタイミングは完璧で狙いも正確ではあった、しかしホワイトナイトは接近する時点ですでに両手を使って油断なくガードを固めていた。
仮にズームパンチが真っ正面からヒットしても、それは腕のガード越し。頭部や胴体には届くことなく、彼女のATに致命傷を負わせることは不可能だったろう。
(あのときのアレは……咄嗟に降着状態にしてこっちのパンチを躱した? それともあのとんでもアッパーのために最初から準備していた? うぅーん、わっかんねぇッス……ははっ、スッゲ)
ATはどんな場所でも乗り降りを簡単にするために降着姿勢というコックピットのある上半身を地面に下げる機構を持っている。
膝関節を逆に曲げる形で手前に上体を倒したその姿勢は、正面からみればさながら両足を切り落とされたような姿に見えるだろう。
この機構は大量のマッスルチューブを持つ下半身ならではの強力な緩衝機構として機能し、車のサスペンションのように機体の動きからくる衝撃を大きく緩和してくれる。
また高所からの降下の際は、この機能を使いこなすことでかなりの高度からの落下でも脚部の損傷を防ぐことができた。
腕利きと言われるATパイロットや降下部隊に属するAT部隊の話では、この脚部の特性こそ使いこなすべきテクニックとしてよく名が挙がるものだった。
それをまさか攻防一体のアクションとして使うとは。
つみきが放ったズームパンチを降着姿勢で躱しつつガードの上を滑らせ、ガラ空きになった上半身に姿勢を戻す勢いを加えて下から上に、縦のパンチを繰り出す。
ホビータイプの泣き所であるズームパンチが使えないハンデを、よもやの脚部の出力を使って補った必殺のアッパーカット。もし胴体に突き刺さっていたら、中のつみきの体は冗談抜きで潰されていたかもしれない。
(間違いなく、狙って頭の装甲だけを飛ばしたんだろうなぁ)
あのギリギリの中で玉鍵は、それでもつみきが大怪我を負うような攻撃はしたくなかったのだろう。だからヒットまでのタイムラグが生まれても、あえて頭部パーツだけを狙って拳を放ったに違いない。
――――ホワイトナイトはつみきとの戦いで終始クリーンで技巧を駆使する戦いを徹底していた。
戦っているときは必死すぎて頭が回らなかった。しかし冷静になった今なら、そのひとつひとつのアクションに何が込められていたかよく分かる。
きっと玉鍵は勝負の中でつみきに応えていたのだ。ナックルバトルとは、AT戦とは、決して何でもアリの殺し合いではない。こうして純粋に技量を競う正々堂々と戦うべきスポーツだと。
本来は門外漢の彼女が、専門のはずの織姫たちに訴える情けなさは如何ばかりか。
そして最後の攻撃もまた、彼女の強さと高潔さが痛いほど分かるフィニッシュだった。
(完敗っス、留学生――――ううん……たま、さん)
今回は自分の負け。言い訳のしようがない大敗。これで負け惜しみを言ったら惨めなだけだ。
しかし手応えもあった。中堅戦を終えて静かに立ち位置を戻した玉鍵の機体、その腕部にはつみきの放ったズームパンチの傷跡が確かに残っている。
(ははっ、傷までカッコいいっス)
無傷の姿も美しくて良かったが、玉鍵たまというパイロットにはむしろ傷のある機体のほうが似合うような気さえする。
戦った自分には分かる。玉鍵はただのいけ好かない真っ白な天才ではない、常に試行錯誤を繰り返し、これだと信じた戦法に身をゆだねる血の通った熱い選手だと。
〔春日部選手、自分で機体を動かせるなら下がりなさい〕
夢のような時間は唐突に終わり。審判のアナウンスでつみきは現実に引き戻される。掲示板を見れば自分の試合時間はわずか1分と39秒。100秒にも満たない戦いだった。
〔――――それと、ナイスファイト〕
「ふぇ? ……ふ、ふふふっ、ありがとうございます」
心のどこかに悔しい気持ちは確かにある。それなのにまるで長く張り付いていた汚れが落ちたような、とても清々しい気分だった。
<放送中>
ATから降りたつみきの下へ顔を真っ赤にして駆け寄ったのは織姫である。もちろんそれは戦い終わった彼女を労うためでも心配したわけでもない。
迫りくるフルスィングのビンタを、つみきはあえて避けなかった。
「~~~~~っ!」
ただし、首に力を入れて絶対に曲げないように踏ん張った。まるで無造作に壁を叩いたような痛みを感じ、叩いたほうの織姫が手を抑えて呻く。
「終わったッスか。んじゃ、疲れてるんで」
「おまえ! なんのつもりよ! 私は逃げ回れと―――」
憤怒の顔で睨みつけ罵ろうとした織姫に、それ以上の怒りの表情を浮かべたつみきが持ちうる最大の声量を叩きつける。
「うっせーよ! ブスッ!! もうあんたの卑怯さ加減にはウンザリ!」
な、な、な、壊れたスピーカーのように口をパクパクと動かして織姫が思考停止している間に、つみきは自分の荷物を持つとレッドキャップスのベンチを出ていく。
「待つんだつみき君! 負けて苛立っているのは分かるけど、まだ試合は終わっていないよ。ここから僕らで巻き返すさ」
その言葉は笑顔と共に放たれた。セリフだけ聞けばスポーツに汗を流す爽やかな好青年のようでさえある。
だが、つみきは今日まで考えないフリをしてきた彦星アタルという人間に対して、心底ゾッとするという気分を味わった。
(この状況で言うことがソレ? こいつ、マジだ……マジの大マジで頭がおかしいんだ……)
目の前で起きた従順なはずの後輩の反逆に疑問はないのか、明らかな不正をにおわせる織姫への疑問は抱かないのか、負けたとはいえ顔が腫れるまで殴られて泣いている女子に対して何も思わないのか。
――――思っていない、本当に何も。この3年生は自分の周りで何が起きていようと知ったことではないのだ。彼の中では部活で負けが込みピンチというだけ。こうして傍若無人に暴れまわる従妹のことも最初から最後まで他人事。
ある下級生が目に余る織姫の横暴を勇気を持って訴えても、笑顔で『戦って勝ってみせてやれ』などと織姫本人に伝えてほざいただけはある。
その生徒は織姫とその取り巻きから執拗なイジメを受けて、死を選んでしまった。
「勝てないっスよ。あんたらじゃ」
不正で勝ちを拾ってきただけのボンクラでは何をしたって無理。つみきの中で強いと勝手にイメージしていた二人の先輩が、今はこれ以上なく情けない選手にしか見えなくなった。
「つみきく―――」
なおも手を伸ばして肩を掴もうとした彦星を、つみきは自分のヘルメットを投げて防ぐ。そしてそのまま駆け出した。
「そこの、こいつらの側にいたらそのうち機嫌が悪いってだけで殺されるっスよ」
最後の義理として、織姫の暴力で縮こまっている先鋒と次鋒に声を掛けて。
後ろで再起動した織姫が獣のような絶叫をあげて『捕まえろ』と騒いでいるが、つみきは試合場という何にも遮られることのない、犯罪行為を隠せない場所を逃走経路に選んで全力で逃げた。
向かう先は審判席。
今後自分の世界がどうなるかなんて誰も保証してくれはしない。むしろ怒り狂った織姫によってあらゆる手段で追い込まれる未来が嫌というほど鮮明に見える。
けれど、つみきの脳裏には同時に不思議な予感があった。
キーワードは『玉鍵たま』。彼女の側に立ちさえすれば、この狂った人間に支配された学園の、国の、世界のすべてが正常に戻るのではないかと。
なかなか始まらない副将戦に焦れてきた頃。インターバル、という名目で赤毛ねーちゃんに審判席まで呼び出された。
せっかく稼いだ時間がパーだと思いながらやってきたら、そこには顔色が赤紫の訓練ねーちゃんと敷島、勝鬨、花子もいた。というか他の審判はどこいった?
それともうひとり意外な顔。名前は忘れたが中堅で戦ったギャルっぽいスタイルの女生徒がパイプ椅子に座って寛いでいた。
……その後ろで刑務官のような目付きでギャルを監視している敷島はどうしたんだ?
「どもっス。いやー、たまさん。メッチャ強いっスね」
(また馴れ馴れしいのが増えた)
《ウヒョヒョ。ネイルとかシュシュとか、ピアスとか。サイタマのギャルは全力でテンプレギャルしてていいのぅ》
(おいコラ、実はオレよりオッサンじゃねーのかスーツちゃん)
《失敬な! こんな可憐な声のキャラがオッサンなワケがないやろ!》
(声なんてボイスチェンジャーでどうとでもなるだろうが。そのくらいの機能が無いとは言わせねえぞ)
《顔の左が腫れてるね。負けたせいで織姫って女に殴られたのかな?》
(話を逸らすな)
……まあ気になっちゃいた。ヘルメットしてたヤツの怪我にしちゃ不自然だしな。
「タマ、実はこの子と―――ミズキがレッドキャップスの不正を訴えてきたの。今それを確認させているところ」
「ごべんな゛ざい゛! ごめ゛んな゛さ゛い!」
うーわ、顔クチャクチャじゃねーか。まあやっちまった事を考えれば多少は反省してもらいたいね。もしオレが試合用にPR溶液を調整してたら最初からまともに動けなかったぜ。
「えーっと、そっちの子に具体的に何をさせたのかはわかんねーっスけど、他の事はかなり証言できるっスよ。ゴミやスクラップを学園に手配していた事とか、整備場の機器を警備に言って壊しておかせた事とか」
証拠としては弱いかもですけど、そう言って端末の録音を出してくるギャル。仮に顔がバッチリ映ってようが、認めないかぎり証拠として無意味ってのが権力者だからなぁ。
「ごめんなさい玉鍵さん。まさかここまで酷いなんて……」
花持の背中を抱いてこちらと向き合うよう促す訓練ねーちゃん。謝罪は預かったATに細工された自分の分も含んでいるニュアンスだ。
……このねーちゃんは根本的に人が良いんだろうな。どっかで人が生まれ持つ善性みたいなのを信じ切っていて、あのリボン女みたいな真性のクズがいることを頭では知っていても感覚として理解できないのかもしれねえ。
「ごめ゛ん゛なざい……」
訓練ねーちゃんとしても心中複雑だろうよ。信じていた弟子に裏切られたわけだしよ。生徒を預かっている師匠として思い切り叱りつけたい、けれど自分の監督不行き届きでもあるから感情的に爆発できない。ってトコか。
「(まあ言いたい事は山とあるが、)悪いのはあの女だ。どこまで行ってもケジメを取るべきはあの女だ」
親の力で大人まで操るクソ女を相手に一介の中坊じゃどうにもなるめえ。たとえガキ同士だって徒党を組んでいる相手に一人で何が出来るかって話だ。
教師に相談? 他のクラスメイトに助けを求める? 無駄無駄、良い方向になんざ行きゃしないさ。
教師じゃなく外部からの出向とはいえ、現にオレが相談した訓練ねーちゃんは何にも出来なかった。クラスはそもそもカーストがついた後の事、誰が好き好んで上位に歯向かうよ。
これはオレ個人の考えだが、イジメを一人でなんとかしようとしたら、それこそキレて死に物狂いで暴れるくらいしか選択肢は無いと思うわ。
影のイジメから表の傷害事件にして、せめて事の背景を表沙汰にするくらいしか方法がない気がする……それでさえ分が悪い賭けだがな。
「ねえタマ。あなたはどうしたい?」
それまで状況を見守りつつ端末からの連絡に耳を傾けていた赤毛ねーちゃんが、組んでいた足を戻して立ち上がる。高いヒールが似合うなオイ。
「向こうが不正を認める相手じゃないとはみんな分かってるわ。私の部下が事情聴取してる警備の連中くらいはボロを出しそうだけど、その証言があってもシラを切るでしょうね」
「あー、絶対無理っスね。パイセンのツラの皮の厚さはラーテルの100倍っスよ」
「あんたも大概じゃないの? よくこっちに駆け込めたもんよね」
両手を使ってヤレヤレとポーズを決めるギャル。その背後にいる敷島から怒りが滲み出たツッコミが入った。
「つまりそれだけヤベーって事っスよ。あのまま向こうにいたらこれじゃ済みそうにないんで」
腫れた頬を指さしてヘラッと笑うギャル。それにますます怒りを溜めた敷島がツインテールを揺らした。
「今さらこっちにつけると思ったら大間違いよ!」
「ごべんざざい゛い゛ぃぃぃ!」
当のギャルは飄々としてるが、敷島の言葉を自分に言われたと勘違いしたのか花川がいよいよ号泣しだす。
《どーする低ちゃん? 女の子たちがいっぱい泣いてるぞ》
(女が泣いてるのは関係ねえだろ。けど、色々あって収拾がつかねえ。――――こういうのはシンプルにいくとしようぜ)
「決闘は続行したい。世間に言い訳できないくらい、グゥの音もでないほど、弱者の烙印を押して叩き潰す」
要は獣の理論だ。勝てば官軍。
勝つためにならルール違反も犯罪もすべて許されるというのなら。向こうが勝つために手段を選ばない事を悪びれないというのなら―――その悪党の理論のひとつをそっくりテメエらに返してやる。
今日ここで、これ以上なく敗者のイメージを世の中に擦り込んで、誰も連中の言う事を聞かないような弱い立場にしてやんよ。
悪党が弱った時にどんな目に遭うか。今までの自分の所業をひとつひとつ振り返って、とくと味わうがいいさ。
「……Good。へし折ってやんなさい」
決まりだ。けどよ、ああいうヤツがただ負けただけで敗北を認めるとも消沈するとも思えない。
せめてもう一手。ダメ押しの、どう自己弁護しても無駄なほどの、圧倒的な屈辱がいるだろう。
「(赤毛、っと)ラングさん。ひとつ向こうに条件を飲ませてほしい」
「? たぶん何を要求しても無理だと思うわよ?」
《低ちゃん?》
そりゃな、こっちが有利になる事は拒否するだろうさ。負けた後に素直に吐けなんて条件も拒絶するだろうよ。
「2対1だ。あのチームで一番強い中堅を下した時点で消化試合で客がおもしろくない」
「え゛、ちょっとタマ。あんた」
ギャルを睨みつけていた敷島がオレの話を聞いて驚いた顔をした。同じくギャルのほうも。
さすがにナメ過ぎじゃね? とでも思ったのかもな。確かに普段のオレなら相手が雑魚でもやんねーよ。
(いい加減ウンザリなんだよ。あのリボンのタコに付き合うのは)
《あ、思ったよりキレてた。正義厨かな?》
(違げーよ)
連中の過去の断罪なんざオレにはどうでもいい。せいぜいオレがスカッとするよう、世間に笑われて帰りやがれってだけさ。
レギュラーで踏ん反り返っていた腐った上級生どもが、AT初心者の1年坊相手にタッグを組んでも勝てなかったってな。
<放送中>
「都市用だったんスか……」
PR溶液の交換作業に立ち会えたつみきは、トレーラーに備え付けのPR溶液配合器が示す数字を見て変な笑いが漏れた。
都市用の配合と試合用の配合ではATの出せるパワーが倍以上違う。混入された反応促進剤で出力差を縮めても、その開きは歴然のはずだ。
それでもなお、つみきたちを圧倒するあの動き。
これがSワールドのエース、玉鍵たま。凡人とレベルが違うという言葉がここまで似合う者もいないだろう。
「一度、洗浄剤を挟む……春日部」
「あ、はいッス」
反応促進剤の影響が残らないよう汚染されたPR溶液を抜き、さらに洗浄剤を使ってマッスルチューブ内を洗い流す。その後はフィルターと一体型のPRLタンクを丸ごと交換すれば終了だ。
横では射殺すような視線でつみきを監視する、アスカという名のサイタマの有名人がいる。
「少しでも妙なマネをしたらPR液ぶっかけて、火をつけてやる」
インターバル中のAT整備の手伝いにベルフラウ、ミズキ、そしてなぜかつみきまでも指名した玉鍵。
その無謀に猛反対したアスカは、相手が指定した再開時間を考えると時間が無いという彼女の言葉を受けて、さながら魔女狩りの異端審問官のような事を言って監視役を引き受けた。
「踏み絵って事ッスか」
自分が指名されたときの周囲の否定的な反応に、つい皮肉として口にしてしまったのがこの言葉。
けれど玉鍵は『選手としては信用できそうだから』とだけ告げて、黙々と作業に入った。
「私が手伝えばいいじゃない、なんでこいつなんか……」
ブツブツと文句を言ってるツインテールの横で、つみきは改めて作業中の玉鍵を見る。
白いジャージが汚れることをいとわず、黒い油にまみれながら機体を整備する少女。
それは自分で面倒を見るべきはずの機体を下級生に任せ、調子が悪ければ怒鳴り散らすどこかの先輩よりもずっとAT選手らしい姿だった。
(美人とか、強いとか、それだけじゃない。この人はきっと――――やること全部がきれい、なんだ)
胸から不意に湧き上がったこの感情をどう例えればいいか、今のつみきには表現できなかった。
――――だから、自然と口が動いた。
「たまさん。良かったらあーしの機体のパーツ、使いません?」
せめて美しき貴女に武器を。巨大な悪意に立ち向かう純白の騎士に、一振りの剣を。
薄汚れた剣なれど、だからこそあの腐った連中を討つに相応しい。




