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冒頭

私の書きたいのは聖女です

それに振り回された一般人のお話をついでに書くのです


男女が夜の帳の落ちた森の中焚き火を前に話し合っている。


「明日、とうとう魔王の城に辿り着く。ここに至るまで仲間の犠牲を乗り越え僕達二人だけだったが、なんとか辿り着いた。勇者の力を使えば魔王を倒すことが出来るだろう。聖女である君が居てくれるしね。」

そう言って微笑む男。


「勇者様、魔王を倒す為に私はここまで一緒に参りました。しかし、この先私達は生きて帰る事が出来るかもわからないのです。勇者様には待っていてくださる方が大事な方がいらっしゃるのは知っています。なので、今、この時だけでいいのです。今だけは私を恋人にしてくれませんか...。

我儘なのは分かっているつもりです。全てが終わり、無事に戻る事が出来れば大事な方の元に戻ってください。私はそれまでの都合の良い女で良いのです。

抱いて、抱いてくれませんか...?」

そう言って憂いを帯び、しかし、熱い眼差しで想いを告げる女。


二人の夜は更けていく。





「なんやワレ!まさか、勇者と聖女か!

なにしにきてん!?ワシ、魔王やぞ!

何第一話のプロローグで来てくれてんねん!

やめーや!

話終わってまうやないか!」


「魔王!これで最後だ!」

そう言って勇者は光り輝く剣を振り上げる


「おんどれ!話聞いてへんやんけ!

ワシ、魔王や言うてるがな!

え?ほんまにワシ、1話目で死んでまうの?

うせやろ?

そんなん聞いてへんて!?」


「うぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!」

咆哮と共に剣を振り下ろす


「下手な台詞やけど!

第二第三の魔王が現れる!

それは貴様ら人間に牙を剥くであろう!

それまで、暫しの安息を享受するがええ!

ふっはっはっはっはっはっはっはっ!!」

そう言って消えて行く魔王


「なぁ?ほんまにワシの出番これで終わりなん?

ほんまはこの後まだ出番あんねやろ?

なぁ!?

なぁってば!!

聞いてるー?

答えてーなー!!

なぁ!!!!」


そして、魔王の城の玉座に静穏が訪れる


「やった...!」

「やりました!勇者様!!」


そして、二人は抱き合い、見つめ合い、暫くののち口付けを交わす



はっぴーえんど














いや、なんでハッピエンドやねん!

ワシいきなり殺されただけやん!

そんなん許さへんからな!?

この勇者と聖女は地獄に送ったる!!

覚悟せぇや!


言う事で次回!


魔王の復讐!!


勇者に一泡吹かせたる!



















「マークはちゃんと生きてるのかな?

勇者に選ばれたとかで5年も帰ってこないけど

まったく、この超絶可愛い私様を連れて行かないで恋人になった次の日に旅に出るとか

帰ってきたらどうしてくれようかしら?」


魔王の出番は終わりました。

魔王先生の次の作品をご期待ください。

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