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01 プロローグ 

ネタタイトル回収の為の現実パート。VRMMOはビルドの相談だけですがご承知ください。

「ねーもういいでしょ、私たちがどれだけ待ったと思ってるの?」

「私たちの気持ちは君もとっくに気づいている筈だ」

「「私たちと付き合って」」

俺は幼馴染の双子の姉妹と二泊三日で泊りがけの卒業旅行に来た遊園地、夕日に照らされる観覧車の中で二人からそう迫られ、混乱していた。

方や金髪に染められたショートヘアが美しい、快活な少女、妹の真琴。

方やロングヘアの黒髪が美しいメガネっ娘である文学少女、姉の舞。

対する俺は、身長が男子平均位であまり異性受けするとは言い難い容姿である。

ただ、言い訳をさせてもらえるのであれば幼少の…それこそ小学校に上がる前からこの二人の幼馴染に好意を向けられている事には気づいていた。

それが単なる友情ではなく、性愛を含んだ愛情である事も…思春期に入った頃には気づいていた…バレンタインを含め、割と直接的なアプローチも貰っていたし。

それ自身、俺も満更ではなかった…というか俺も二人の事は好き…いや、大好き、愛している…からこそ、応えられなかった、どちらかを選ばないとと思っていたから。

とっとと二人のうちのどちらかを選ぶ事こそが正しいのだと思いつつ、ぬるま湯に浸って今日まで来てしまったのだ…二人とも、同じくらい大好きだから。

…であるからして、積年の悩みに一応の解決を与えてくれるソレに俺は気づけばこう答えていた。

「よろしくお願いします」

俺が正気に戻ったのは、同じ笑みを浮かべた幼馴染達…いや彼女達に両頬へキスをされた感触でだった。




「…どー言う事だよ、この部屋は」

二人からの告白と俺の承諾の後、夕食とパレード見学を済ませて荷物を預けていたホテルにチェックインして通された部屋にはキングサイズのベッドが一つしかなかった。

「どうもこうも…ねぇ?」

「うむ、君がヘタレた場合に備えてだよ」

二人は悪びれることもなく、胸を張ってそう答えた。要するに、俺が先ほどの告白にヘタレた回答をしていた場合、体での誘惑が待っていた、と。

「いやいや、てめぇらもっと自分の体を大事にしろよ…つうか親に金出して貰った旅行で何考えてんだ、俺たちまだ中学生だってのに」

「えーでももう卒業式も終わってるし、実質は高校生で良くない?」

「ちなみに、私たちのこの旅行での告白計画は両家公認だよ…結果報告を条件にこのセミスイートの予算が出ている」

「…つまり?」

「詳細を語るつもりはないが、君が据え膳を前にしてヘタレたか否か程度は報告される予定だ」

「へへ~って事でお風呂済ませたら貰ってね…私も、お姉も二人一緒に」

「もう少し清い交際をしてからまたの機会にという案は…」

と、俺は据え膳というか捕食されそうな勢いに抵抗してそんなことを言っていた…本心では今すぐに二人を押し倒したい位だというのに。

「我慢できるのかい?愛しい彼女達にここまでされて」

「涼の気持ちは尊重するけど…ダメ?」

「ダメ…じゃない…」

両腕をとられ、柔らかい胸を押し付けられた俺は完全に陥落し、そう答えていた。




「ふー気持ちよかったね」

「ああ、だが個室風呂ならその…洗いっことかもできたのだがな」

「そうだねー昔は洗いっことかもしていたけどねー」

「そうだな、体を重ねる事にも慣れてきたら…したいな」

「あの…舞、真琴、本当に勘弁してくれ…これからの事だけでもいっぱいいっぱいだから」

そう言いながら俺は鼻血が出るかというほどに興奮している自分を落ち着けようと試みる。

「えへへーそんなに鼻息荒げて涼ってば、可愛い…うれしいよ」

「ああ…光栄だ…だが…優しくしてくれよ?現に…」

そう言って舞はバスローブを開けて俺の右手を胸の谷間に押しつける。

「ほら、こんなに胸がバクバクしている」

「あ、お姉ずるい」

そう言って真琴も続いて左手をとって胸に導く…

「「愛してる、涼」」

その言葉に、俺の理性の最後の一欠片が木っ端微塵になった。

「愛してるよ、舞、真琴」

俺は、二人をベッドに押し倒した。







カーテンの合間から日差しが差し込む頃、俺は目を覚ます…両側には愛しい彼女達が寄り添うように眠っていた。

昨晩は…ハッスルしすぎたというべきか、筋肉痛である。

「いひゃい」

頬をつねり、昨夕から晩にかけての夢のような出来事が夢ではなくて現実だったと自覚する…途中から二人を食べているのか食べられているのかという状況ではあったが。

「んん…」

「ふぁぁ…」

二人の寝顔を鑑賞しながら暫し頭を撫でているとそろって目を覚ました。

「あ…おはよう、涼、お姉」

「…おはよう、涼、真琴」

「おはよう、舞、真琴…昨日は可愛かったよ」

「きゃぅ…涼こそ」

「全く…昨日とは大違いだな…涼」

「ああ、おかげさまで一皮むけた…と言うのかな…途中から誰が誰を食ってんのかわかんない感じだったけど」

「まあ、女同士で3Pだもんねー」

「一応、三人そろってリバの様だからな…仕方ない」

そう言って、俺たちは笑いあった。




「所でさー新作のMMOのビルドどうしよっか」

一通り昨夜の感想と、なかなか手を出してくれなかった事への不満とをお喋りした俺たちはそんな話題に移っていた。

「ヴァルハラ・サーガ・オンラインの事か…前情報があまりないからな…」

「そうだな、夏までは無料期間という名のオープンベータだというのが専らの噂だからな」

「6月末まで無料期間で、有料移行に伴ってプレイヤーデータ等の一部ないし全部リセットを行う場合があります、だっけ」

「そうそう、それだな」

真琴の言葉に俺はうなずいた。

「で、あるならば逆にある程度の冒険をしてみてもいいと思うのだがどうだろうか」

「冒険っていうと…アンデットと幻想種だっけ?」

「うむ、一応戦術VRMMOを謳っている以上、私は食事不要なアンデット種を選んでみたい」

そう、舞が宣言する。

「俺は…甲冑着たいからドワーフかリビングアーマーのつもりだったけど…それならリビングアーマーで戦士にして物理特化かな」

俺がそれに続く。

「えーじゃあ私は…幻想種のフェアリーにしようかなぁ…唯一の飛行可能種族らしいし」

最後に真琴が言った。

「確かリビングアーマーは例外を除いて魔法使用不可、フェアリーは魔法種だが超小型種で魔法の威力も平均種並み…だったか。

ならば私はレイスかスケルトンでメイジ…後ろよりの中衛という事ならばスケルトンか」

「あ、そっか…フェアリーは体が小さいんだっけ。だったらメイジで魔法威力の底上げかサモナーで戦闘ペット数の底上げ?」

「それがいいだろうな、個人的には手数を増やせそうなサモナーを試してくれると助かる」

「了ー解、じゃあ私はフェアリーサモナーで…いっそダークフェアリーって事でスケルトン軍団とか作っちゃう?」

「ゲームバランス上、個人で軍団は無理だろう、サモナーのペット召還数補正は+2の合計3だからな。が、駒として成立する強さの雑兵はいるに越したことはないだろうな」

「でも、馬とかの騎乗動物もペット枠じゃなかったか?」

俺はそんな疑問を口にする。

「恐らく、サモナー以外は従者か騎乗動物か選べ、という事だろうな」

「あーなるほど…戦闘時の召喚数1ってそういう…」


ピリリッピリリッ


アラームが朝食の時間(に、間に合う起床時間)を告げた。


「起きようか」

「うん…」

「ああ」

俺達は三人で互いをぎゅっと抱きしめると汗を流して身支度を整え、朝食へ向かった。

ネタばれというか解説

主人公(♀):本名 飛鷹(ヒダカ) (リョウ)。比較的長身のイケメン気味な巨乳俺っ娘で普段は胸が小さく見える下着をつけている。胸さえ削ればイケメン男子で通じる。異性受けしないが同性受けする容姿と巨乳。

姉:本名 小鳥遊(タカナシ) (マイ)。黒髪ロングな美人さん、本の虫で主人公と妹がいて本が読めればそこが至福の地。戦術ゲーが好き。元図書委員長。

妹:本名 小鳥遊(タカナシ) 真琴(マコト)。金髪(染)ショートな元気っ娘。VR弾幕シューティングゲームのルナティックシューター。


女同士なので当然、洗いっこはしていないが一緒にお風呂に入っていた。


この3人が織りなすVRMMOプレイ記を書けたらいいなぁ…

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