↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/5

フレッド登場!


「おやっさん!助けて下さいよ~!」


情けない声を上げ店に飛び込んできたのは新米冒険者のフレッドだ。

おっちょこちょいだが情には厚い。


「こ~んなちっちゃな女の子にですね、おかあさんの病気を治すのに必要だから

 ユニコーンの角のかけらが必要だ~って言われちゃって」


フレッドはため息をつきながら事情を話す。


「かといって俺の技量ではユニコーンの角はとてもじゃないけど…で!!」


フレッドはずずいっと俺ににじり寄ると、


「ユニコーンの角のかけら、よろしくお願いしま~すッ!」


と、軽々とした足取りで出て行ってしまった……。




ユニコーンの角のかけら、か……どこから調達しようかと考える。

シーフの長に相談するか……。

いや、商人ギルドにすべきか?




寂れた山あいにあるシーフのアジト。

何も恐れることはなく進んでいく。

それもそうだ。シーフの頭は元冒険者仲間なのだから。


「残念だが、力にはなれないな……すまない」

シーフの頭は太い腕でボリボリと頭を掻きながら謝ってきた。


「今、シーフたちは代替わりの時期でな」

ポツリポツリと頭は話し始めた。


「有能だったシーフたちがみんな年老いて引退してきているんだが

 後継のシーフがまだ育っていないんだ」


俺はシーフの頭を慰めつつ、手ぶらで帰ることになってしまった。

商人ギルドに一縷の望みをかけながら……。


商人ギルドに着くと、そこは妙に活気にあふれていた。

馴染みの商人がこちらに寄ってくる。


「やあ!今日はツイてるぜ!

 狩人が偶然ユニコーンに出会ったらしい。で、角を頂戴してきたんだと!

 みんなでかけらを分け合っている最中だったんだ。アンタもどうだい?」


なんと、タダでユニコーンの角のかけらが手に入ってしまった。




フレッドにユニコーンの角のかけらを売った。


「さっすが、おやっさん!頼りにしてますからね~っ!」


調子のいい若者である。

だが、その若さが羨ましくもあった。


俺もあんな頃があったなぁ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。