JKにドロップキック!!
私の周りに集まってくる、ヒトデナシ属性や鬼畜属性やクズ属性の特殊な属性を持つ友人達、本人含む(どうせなら、ツンデレ属性や僕っ子属性が集まって欲しいもんだ)そんな友人達の面白エピソードを紹介しちゃいます。
このエピソードは、後から聞いた訳では無く、その場に私も一緒に居ました。
事の発端は、とある日曜日の朝刊の折り込み広告の1枚を、私が見付けてしまった事から始まります。
そのチラシには、派手な文体を使い、デカデカとこう書いてありました。
【新台入れ替え! 本日10時開店!!】
そうです、そのチラシとは、隣の市のパチンコ屋の新台入れ替えのチラシでした。
この時点で、私は行く気マンマン!!
早速、片っ端から友人に電話を掛け、一緒に行く奴を探しに掛かりました。
でも……日曜日……友人の皆さんは。
やれ家族サービスで動物園に行くだの。
彼女とデートに行くだの。
そんなふざけた事をぬかしやがります。
5人目にしてようやく、暇を持て余した、結婚してない彼女も居ない、私と同類が見つかりました。
早速、私の運転する車に便乗する形で、二人仲良く、向かいます。
この時点で、二人ともが【とらぬ狸の皮算用】状態です。
新台入れ替えだから、普段よりお店も甘く、儲けさせてくれるだろう。帰りは、焼肉か回らないお寿司かな?
なんて、事を夢に見てました。
お店には、開店時間の1時間ぐらい前に到着したのですが、既に、100人ぐらいの人が、お行儀良く並んでいます。
私と友人は、列の最後尾に二人して並び、帰りに膨らんだ財布の夢を語りながら開店時間を待っていました。
ようやく待ちに待った開店です!
現在の様な、整理券を配り、抽選会をして、数人ずつゆっくり入場。なんて、お行儀の良い事が無かった時代の話です。
ドアが開き始めたら、台の確保と言う名の戦争の始まりです。
モタモタしてると、押し退けられ、下手したら後ろから容赦無くケリが飛んできます。
私は運良く新台の確保が出来ました。
(台の確保の為に置いてあった100円ライターを、床にブン投げて「そんなもん置いて無かったわ!」と開き直ると言う、クズ特有の必殺技を使用しましたがww)
(身長180cm越えていて、肉体労働で毎日鍛えたゴツい体の兄ちゃんを見て、それでも文句を言える方は、そう言うお仕事に、お就きになれてる方々の場合が多いので、文句言われたら「あっそうなんですか?俺が見た時、何も無かったから。それじゃ先に確保してたんなら、お譲りしますね」と言う処世術を繰り出しますww)
友人は、新台の確保が出来ませんでした。
パチンコ屋さんも商売です。売り上げをあげて、従業員の皆さんに、お給料を払わなくてはなりません。
新台は、宣伝の為にお店の利益を度外視に、これでもか! と儲けさせてくれる場合が多いですが、どこかでその分の損失の埋め合わせをしなくてはいけません。
友人は、運悪く、損失の埋め合わせをする為だけの、新台では無い台に座ってしまったのです。
これが、後に訪れる悪夢の始まりだったのです……。
順調に儲けを増やしていく私……。
順調にお財布の中身を減らしていく友人……。
普通であれば、新台と言えども、ある程度の時間が経つと、空き台なんかも出てくるのですが、この日のパチンコ屋さんは、ヤル気に満ちてました。新台に座っている全ての人が、これでもかと出しているのです。
ここで弊害がいくつか生じます。
私と友人は、1台の車で一緒に来ていると言う弊害。
地元では無く隣の市にあるパチンコ屋と言う弊害。
そう、友人は。
「俺、先に帰ってるわ」
が、出来ない状況に、立たされていたのです。
そして、帰りたいけど帰れない。
儲けている私に、自分が負けているからと言う理由で、帰ろうと言う事も言い出せない。
友人は、更に負けを重ねていきました。
それから、数時間後、すっかり不機嫌になり、誰彼構わずに、絡みそうな雰囲気を醸し出している友人を、見かねて、切り上げて帰る事を提案しました。
帰り道。パチンコ屋の駐車場から出て、道路に出ようかと、駐車場の出入り口で、一旦停車している私の車の前に、制服を着た(日曜日なのに何故制服を着てたのかは、知りません)JK二人組が、横切ったのです。
JKは、当時流行っていた、ルーズソックスにパンツが見えそうな短いスカートを履いてました。
JKが車の前を通りすぎた事を確認した私は、車を走らせようとしましたが、突然。
ガチャリ
と言う音と共に、助手席のドアが開き、友人が車を降りて、JKに向かって走り始めます。
「ナンパでもするんかなぁ~」
なんて、のんきな事を思ってた私を友人が、ものの見事に裏切ります。
JKに向かい走り出した友人は、そのイキオイのままに、左側を歩いていた、JKの背中に向けて、ドロップキックをブチかましたのです。
突然の友人の奇行に思考の追い付かない私。
ボテっと道路に横たわるJK1号。
友達の身に突然起きた不幸を受け止められず、呆然とするJK2号。
悠然と車に戻ってきた友人は、私に言い放ちます。
「おい、さっさと帰ろうぜ、早く車出せよ」
なんとか生返事を返せた私は、車を走らせ帰路へとつきます。
その後、予想通り、焼肉を奢る事になった私に向けて、友人は教えてくれました。
JKの二人組は、私達の方を見て、指差して、笑っていたそうです。
日曜日なのに、パチンコ屋なんかに行くしか無い、私達を、嘲笑ったのか。
「カッコいい二人組が居るよ」と指を指しただけなのか。
それとも、全く関係無かったのか。
それは、今でも分かりません。
それでも、世の中には、こう言う人種も普通の顔をして、社会に紛れ生きているのです。
安易な気持ちで、他人の事を小馬鹿にするのなら、戦いになっても勝てるようにするか、最初から争わないか。しないとダメですね。
最後に1つだけ。
ドロップキックを喰らって道路に倒れたJKのスカートから覗くパンツの色は、水色でした。