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とある幽霊のお話。

作者: 獅子野宇佐


冷たい雨が、窓に当たっては落ちていく。


真っ黒な冬の夜空。


まるで、僕を飲み込もうとしているようで。



その光景は、今の僕にピッタリだった。



僕の写真の周りで、白い、白い花が。黒い、黒い服を着た人間が。全てがつまらないような顔で世界に見放された僕をみている。



「あぁ、そうか。僕は『必要ない』人間なのか」


そう考えた瞬間、目の奥が熱くなって。



どうして?どうして僕が死ななければいけないの?

何で誰も見てくれないの?


僕を、僕を無視しないで。必要として。


誰かーーー僕を見つけてーーー



頬を伝った液体は、余りにも冷たくて。



あぁ、寒いなぁ。








少年は、黒く深い沼に堕ちて行った。

二作目


初投稿→恋味ソーダ

http://ncode.syosetu.com/n3900du/

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