告白されました
放課後だー!やったぁー 茂木先輩と図書室行ける
清「裕太、今日用事あるんだっけ?」
「うん!今日は、ごめんねー 一緒に帰れなくて
明日さークレープ屋さん行こうね!」
清「ん、じゃ、バイバイ」
「うんー!バイバイ!」
ガラガラ……清太が教室を出た
よしー、僕も教室出て、図書室行こう
ガラガラ……僕も教室を出た
図書室前にて………うわー外見すげーな
お城の図書館みたい すげー
開けよう
キキィー……バタン……
「茂木先輩ー?いますか?」
あれ?いないの? あっ!いたー!
本を読んでる これまた、かっこいい
僕は、茂木先輩の所に行き、声をかけた
「茂木先輩ー?僕、来ましたー!」
僕の声に気がついたように、こっちを向いた
翔「おー裕太!来たか!」
「どうも、隣座ってもいいんですか?」
翔「おっ、いいよ!」
僕は、茂木先輩の隣の席に座った
ここ、すんごい本があるな 流石、県内でも有名な図書室だな
やべー 全部読みてぇー
あと、人、全然いないし、いたとしたら、司書のお姉さんだしー
カウンター見ると、司書のお姉さんいなくね?
なんで?
「なんで、人いないんですか?あと、司書のお姉さんもいないんですけど」
翔「あー、それは、ここ、男子高じゃん?だから、皆つまんねーとか言ってて、人いないんだー!
司書のお姉さんは、出掛けてる
俺、鍵持ってるし」ほらと言って、茂木先輩が鍵を見せてきた
へー そうなんだ!
「そういえば、茂木先輩って、友達いるんすか?
一緒に帰ったりします?」
翔「なんで、俺が友達いないみたいになってるんだよー!
まぁいないけど」
「す、すみません………はぁぁぁぁ?!
友達……いないんすか?」
翔「うんー、だって、俺入学したとき、この図書室目当てだったから、皆にイケメンなのにもったいないよなーとか本いっぱい読んでるからがり本って呼ぼうぜ!とか………
僕は、クラスで孤立したんだ
それが、一年間続いて、裕太が空き教室に来た時、すんごい嬉しかったんだー!俺と一緒に本についての話が……できるって………
しくしく……しく……うわーん」
やべー 茂木先輩ごめんなさい!
どうしようか?じゃ、抱き締めて、慰めるか
茂木先輩を引き寄せ、抱き締めた
茂木先輩は、ヒックヒックと肩を震わせながら、泣いている
茂木先輩の甘い香りが鼻をくすぐる
「茂木先輩ー!泣かないでください!僕が、僕が、いるんです!
いるんですよ!僕が茂木先輩の初の友達になりましょうか?
僕も友達一人しかいないので
僕だって、茂木先輩と本についての話が出来て良かったんですよ
茂木先輩と意気投合できて
だから、泣かないでください!泣かないで………」
僕は、茂木先輩の頬を両手で触り、涙を拭いた
目がトロンとしてるぜ!可愛い!
「茂木先輩!笑ってください!」
茂木先輩は、照れくさそうにこう?と言って、笑った
ほーら、かっこいいじゃないっすか
茂木先輩の頬を両手で触った
「茂木先輩は、笑顔が似合います!
僕がいるんです!大丈夫、大丈夫ですよー
明日から、一緒にお昼を食べましょう」
僕は、茂木先輩の友達になれたんだ!
すると、翔「裕太は、天使みたいだね」
「はっ?」何を言っているのか?
翔「だって、天使みたいに慰めるし、天使みたいに良いこと言うし、……俺、……裕太の事……好きになったんだ!
……空き教室の時から……
初めて、分かり合える人に……出会った
拒絶されるかもしれないけど
裕太……好きになってごめん
このキモチ……止められない」
えっ?「ええぇぇぇ?!」
翔「びっくりするよね」
そりゃーびっくりしますよ
「そうですか 僕は、別に構いません
茂木先輩がそうしたいんですから
でも、茂木先輩は、今日初めて出会ったんですよ
あんまり知りません 今日から知ります
僕は、茂木先輩の事を拒絶しないです!
率直に僕に言ってくれたんですから
だから、大丈夫ですよ
僕がもし好きになったら、僕が茂木先輩に告白します!
僕が拒絶したら、茂木先輩に嫌われちゃうかもしんないので」
すると、茂木先輩は、目を輝かせた
翔「裕太!ありがとう!俺、頑張るわ
覚悟してね!あっ、あとスマホのLINE交換しよう!」
LINEですかー
僕は、鞄からスマホを取り出した
そして、LINE交換をした
翔「よし、夜、LINEするね」
「あっ、はい!」
ふと、外を見ると空がどっぷりとオレンジ色に染まっていった
「茂木先輩?もう、暗くなってしまうので帰りましょう
今日は、すみません 本が読めなくて」
翔「あっ、いいよ あと、俺の事、翔って言って」
ええぇぇぇ?!要求されてしまった
恥ずかしい「し…翔…先輩……//」
絶対顔赤いっしょ
翔「はい、よくできました チュッ」
えっ?キス?翔先輩に額をキスされてしまった
「//…翔…先輩!……」
翔「裕太!可愛いー!」
もう、早く帰ろう!
「じゃ、僕帰りますから では!」
ドアに手をかけようとしたとき
翔「待って、…明日、図書室…来る?」
えーと、明日、清太と一緒に
「あの、明日、友達と一緒にクレープ屋さんに行くんです
本当にごめんなさい!」
翔「それじゃ、俺も一緒に……行ってもいい?」
マジか!でも、清太がどうか
「僕は、構いませんが、友達が……」
翔「じゃ、明日の朝、裕太のクラス行くから、
えーと、一年なん組だっけ?」
「僕は、一年一組です!翔先輩は?」
翔「俺は、二年二組だ じゃ、行くからな!」
へー 来るんだ
「じゃあ、では、さよなら また明日」
キィィー……バタン
僕は、図書室から出た
つづく