入学
「隆春今日は早いね。さすがに入学式ぐらい早起きするよね」
「こいつは俺の幼馴染みで青島咲乃。性格はかなりの引っ込み思案。ちなみにスリーサィz・・・・」
「わーーストップストップ!いきなりなに言い出すの!?」
「いや、友達ができたときに紹介する練習しようと思ってな?
「・・・それ、スリーサイズ言う必要ないよね?」
「いやいや、大切だぞ。スリーサイズは」
「・・・ていうかなんで私のスリーサイズ知ってるの?」
「さぁ、どうなんでしょう?」
「もー・・・」
俺の名前は九重隆春。今年から慧詠高校の生徒になる。
趣味はゲーム。友達からは顔面偏差値55と言われたことがあるのでブサイクではない・・・と思う。ちなみに身長は170くらい。
次に青島咲乃について。俺と同じく今年から慧詠高校の生徒。幼馴染み。ロングヘアー。髪は黒。顔面偏差値60はある。身長160くらい。どちらかというとかわいい系。前述の通り、引っ込み思案。緊張によわい。実はスリーサイズ知らない。
「隆春はやっぱりサッカー部に入るの?」
「俺は帰宅部に入る」
「・・・なんで!?あんなにサッカー上手かったのに!?」
「理由は三つ」
「みっつ・・・」
「一つ。サッカーは嫌いじゃないがやりたくない」
「二つ。昔から帰宅部になりたいと思っていた」
「そして三つ!この高校家から遠い!!」
「・・・以上だ」
「でもうちの高校全員部活に入らないといけないって校則が・・・」
「・・・まじで?」
「まじです」
「ナンテッコッタ……」
「まあまあ、・・・ほらっ校門の前で部活の勧誘してるよ!」
『野球部、入りませんか~』
『化学部、部員募集中で~す』
慧詠高校は部活の数が多い。全校生徒数約2000もいれば当然のことなのかもしれない。まあ設備がいいおかげで人が多いのは気にならないらしい。
校門を過ぎてもあたりから元気のいい声がひきりなしに響いている。
『陸上部をよろしくお願いしまーす!』
陸上部・・・か。
『天文部作りませんか~』
天文部作りませんか・・・か。
・・・作りませんか!?