夏休みは嫌い 第二話 外《げ》なもの
からりころりと下駄が鳴る。
神社までの道すがら、
「わたしは夏休みが苦手な子供だったの」
そう撫子さんが話し始めた。
「珍しいですね。学校がお休みだと、遠くのお友達に会えないからですか」
ううん。撫子さんはお団子にまとめた頭を横に振った。
「夏がすんだら……終わっちゃうでしょ」
確かに。
頷いたわたしに、撫子さんは笑い出した。
どんなものにも終わりがある。
始まったら、いずれそうなる。
そんな単純なことを気にして、納得できないと怒り出す子供の頃の撫子さんを、わたしはうららちゃんの姿で思い浮かべていた。
「小学四年生の夏――――わたしは十歳になったばかりで」
イチゴ。
ブルーハワイ。
レモン。
メロン。
抹茶。
コルピス。
「毎日、かき氷のシロップをローテーション通りに消費することはできるのに、絵日記や自由研究はいっこうに手をつけないまま、毎日だらだらと過ごしていたのだけど……」
そう撫子さんは話す。
友達から、絵日記以外の残った宿題を全部すませて夏祭りに行こうと誘われたのは、二十年前の今日だったと。
「残った宿題と言われて、わたしは焦ったの――――だって」
友達は、聞けばあと算数ドリルと漢字の書き取りが数頁だけ、自由研究も毎日の絵日記もきちんとこなしていると言うではないか。
あなたはどう?
「……えっとわたしは」
言葉に詰まった撫子さんに、友達は驚いた。
「そんな、だって、あと少しで二学期始まっちゃうよ?」
本当に驚いたような、そしてちょっぴり残念そうな言葉に、撫子さんは焦った。
「そ、そうなんだけど」
夏が――――また終わる。
たぶん、今までだらだら夏休みを過ごしてきて、おとなに何度もいい加減にしなさいと叱られてきて、初めてその意味を真剣に考えた瞬間だったかも知れない。
そういうことなのだ。
低学年のときには、自由研究とプリントだけだった夏休みの宿題がいきなり増えていることに不満を感じたけれど、本気の危機感をおぼえたことなど、撫子さんには、それまでなかった。
「じゃあ……いそがしいね。お祭り行けないかな」
不安そうな友達の声は、さらに撫子さんの気持ちを煽った。
「そんなことないよ! まだお祭りまで三日もあるし。ちゃっちゃとやって、パッパと片付けちゃう!」
そう言ってお誘いの電話を切り、二階の部屋にあがって珍しくやる気スイッチを入れたのだが、それは三〇分も持たなかった。
無ぅー理ぃーー!
算数ドリルを一頁半やったところでひっくり返り、ムリムリと叫びながら床の上を転がった。
ちゃっちゃとパッパはどこ行った。
汗ばんだ背中と関節の内側が痒い。
おなかの下の方がモヤモヤする。
無理無理、無理無理。
どたばたしていると、ふいに階段を誰かが上ってくる気配がして、すいっと襖が開いた。
「何を怒ってるの、うららちゃん」
おばあちゃんだった。
うららちゃん?
わたしは聞き直した、二度も。
うん、そうよ。
撫子さんも答えた、二度とも。
「ハルネ撫子さんは、おばあちゃん。ハルネ麗さんが孫」
さっき白玉を作りながら、そう説明したでしょと呆れられる。
でも――――話は続く。
『うららちゃん』が『おばあちゃん』にわけを話すと、ふむふむと頷いて最後まで聞いてくれた。
おばあちゃんは孫に甘い。それを知ってて話したのだから、子供ってずるいわねと撫子さんは言う。
最後は癇癪を起こし、泣き喚く孫をよしよしと宥め賺して祖母は念押しした。
「とにかく、夏祭りまでに宿題ができてないといけないんだね」
じゃあ頑張りなさい。そう言われるのを見透かして、孫は相の手を入れる。
「でも無理だよ。さっきまで頑張ってみたけど、ドリル一枚半しかできなかった……三〇分で」
三〇分で。祖母も鸚鵡返しにする。
孫はさらに言い募った。
「お祭りは明後日。一日は二十四時間しかないんだよ。今、もうお昼の三時だから明日の二十四時間と明後日の二十四時間と……えっと」
片手の指を折り、それでは足りないと両手を拡げた孫の手をそっと握って、祖母は笑った。
そんな計算も簡単にできない孫を儚んだという顔ではなかった。
「うん。わかった。じゃあばーちゃんに任せときな。今から宿題を手伝ってあげる」
え、本当!
たちまち目を輝かせた孫だったが、すぐにあることに気付いてそっぽを向く。
「……だめだ」
「どうして? ばーちゃん算盤二級で計算は得意だよ。おとなだから漢字もだいたい読み書きできる」
「ちがうよ、おばあちゃん。字」
ジ?
「ヒッセキが違うもん。わたしとおばあちゃん」
ああら!
祖母は驚きの余り、自分の額をポンと打つ。孫はそんな仕草をするひとを初めて見たという顔をした。
「あんた、そんなことに頭が回るのに、どうして算数ドリルが苦手なのかね」
大きなお世話。
ぷいっとそっぽを向いた孫に、祖母は腕組みして考える。
一番いいのは、答えを書き写すことのできる算数ドリルを祖母にやって貰い、筆跡が肝心の漢字の書き取りはいやいやながら孫が自分で頑張る。絵日記は夏祭りのあとにまとめてやるという計画だ。自由研究は――――図書館で写すか、なんとか――――いやいや。
いやはや。
事はそれほど単純には進まない。
「でも、うちのおばあちゃんは、よそのうちとは違ったの。だから、わたしたちは別の方法を選んだ」
撫子さんの言葉に、わたしは、はっと息を飲んだ。
「別の方法……」
「……そう」
撫子さんは小さく溜め息をつく。
「わたしとおばあちゃんは夢で入れ替わった。夢でわたしになったおばあちゃんはわたしのまま目を覚まし、宿題をやってくれたのよ」
ドンドン。
ひゃらり。
ひゃらひゃら。
ドン。
氏神さまの参道はもう人だかりができ始めている。
ハルネさーん。
後ろから大声で叫ぶひとがいた。わたしと撫子さんが振り返ると、法被姿にねじり鉢巻きを決めた町内会長さんがいて、大きく手を振っている。離れたここからでも、額にうかんだ玉の汗が見えるようだ。
「三町内のテントはこちらでーす。たこ焼き屋台の準備もできましたよ!」
笑顔が楽しそうだ。
お祭り男って、ああいうひとのことを言うのかな。
「あらあら、はいはい」
まだ話の途中だったが、撫子さんは「あとでね」と言い残し行ってしまった。
続きが気になる。
こういうの、うしろ髪を引かれるって言うのかしら。
引かれるのにどうしようもないって意味もあるのね。
「絶対、あとでまた聞こう」
――――さて、と。
これからどうしようかな。
わたしは懐に手を当てて、少し考えた。
お小遣いなら、ある。
『うららちゃん』と色違いの水色のがま口を、さっき撫子さんに貰ったばかりだ。中身は、お子様より少しお色をつけた三千円。
うららには内緒よ。
そう言って笑って。
「……うふふ」
わたしは無意識に撫子さんの真似をしたあと、しばし、立ち並ぶ屋台の色とりどりの幟や看板を見渡した。
お砂糖の焦げる甘い香りは綿菓子。
お醤油だれの香ばしい串焼きに串揚げ。
ソースの匂いは焼きそばとお好み焼き。
「旨いよ旨いよ」
呼び込みの声も高らかに。
「いらっしゃい、いらっしゃい」
「寄ってって、見てってよ」
うっかり立ち止まっていると、人混みはさらに増してきた。
横手のほうに入るかな。
遊びのコーナーは射的とくじびき。
レジンの石を敷き詰めた宝探しに、ヨーヨー釣り、スーパーボールすくい。
おとなもこどもも、みんな楽しんでる。
最初の角で氷水に浸ったラムネを一瓶買ったあと、屋台を巡りながら、『うららちゃん』の姿を探す。
「見当たらないなあ」
こんなに賑やかなら尚のことだ。
提灯から漏れ出す灯りが眩しい。
ふわふわと漂う金色の毛玉は、うちを出たときよりは目立たなくなっているけれど、それはこの喧騒と灯りに紛れてしまうからに違いない。
お囃子に乗って、光に乗って。
みんな浮かれて楽しそう。
夜空も、星も、桶の中の金魚も。
ドンドン。
ひゃらり。
わたしは、ラムネの瓶を持ったままぐるりと境内を一周した。
人が多くて、いつもなら5分程度で何周も出来るような場所を、その何倍もかかってようやく本殿に辿り着き、御参りをして、おみくじを引いた。
末吉。
この卦は持って帰るべきか、結ぶべきか。
そんなことを考えながら、おみくじの花が咲く灌木の周りをまわって、ラムネの最後の一口を飲み干す。
ここにもいないみたい。
そろそろ戻ろうか。
喉の奥で、いつまでもしゅわしゅわと炭酸が溶けていく感じを楽しみながら、踵を返す
からり。
瓶の窪みに、水色のビー玉が落ちた。
「――――あの、もうし」
ふいに遠くなった祭の囃子と喧騒に、そのときはまだ気付かなかった。
もうし。
呼び止められて振り返る。
頭に大きなキノコを生やした珍妙なコスチュームの誰かが、すぐ後ろからわたしを見上げていた。
「もうし……ご存じではございませぬか」
薄暗がりに潜んだそれは、とても優しい声をしている。
「教えていただけませんか」
「……なにをです?」
そう聞き直して、心の中でしまったと思ったが、もう遅い。せいぜいそれを気取られぬように、相手を見据える。
でも、見るべき顔がない。
息を飲み、考える。
これは、ひとか?
頭のキノコはエリンギか、松茸。
いや、大きなヒラタケだろうか。
茸に手足が生えて絣の甚平を着て、草履を履き喋っている。
「神社裏の森に、今夜は見世物の小屋が立つと聞いてまいったんですがね」
茸はくり返した。
「神社裏の森に立つ、見世物小屋です」
「存じません」
わたしは返した。
おや。相手の顔に目が出て、それが丸くなる。
「姐さん、ご存じではないんで」
ええ。さらにつんとそっぽを向くと、相手は次に口を出し、にちゃりと笑って頭をさげた。
「そりゃどうも――――失礼しやした」
そうして来た方向に踵を返し、五、六歩歩いて薄闇に姿を消す。
わたしは大きく息をついた。どっと全身から汗が吹き出す。
あれはスカウトだ。
前にも一度あった。
ショッピングモールの真ん中で、影のない子供に手を引かれた。
『ついてきて』
そうお願いされて、カチコチの金縛りになったのだ。
そのとき撫子さんに、堂々としろと怒られたのを思い出す。
自分がひとでないことを、わたしはしばしば忘れてしまう。
でも、忘れちゃいけない。
引っ張られてもいけない。
浴衣の裾から、ひらひらの赤い尻尾が出ていたのか、それとも染みついた藻の匂いでもしたかと、背中へくるりと何度も回って、手足をくんくん嗅いだ。
屋台の出ているほうへ戻ろう。
振り返ったそのとき。
「……もうし」
いやああああああ!
今度は、欠けた土瓶だよ。
下駄を軋ませて走り出す。
ひとでないもの、怪しげなものは一度きり呼び掛けるというのも本当なのだ。
いや、わたしは違う。
なんども言うよ。言えるよ。
もしもし、もしもし――――。
また来たらどうしよう。
闘うか。武器はラムネの瓶しかないが、いざとなったら下駄蹴りの必殺技も繰り出すにやぶさかでない。
ひとを蹴ったことなんてないけれど。
ああ、ひとでなしならいいかしら。
いざとなったらやらなくちゃ。
もしもし、もしもし――――。
エリンギ退散、土瓶退散。
息がはずんだ。
砂地をにじっていた下駄の歯がカタカタと境内の敷石を鳴らし始め、そこでわたしは足元にふんわり、誰かとぶつかって歩みを止める。
「……ごめんなさ!」
「待って」
目を反らしたまま、行き違おうとする袂を引かれた。
「あんた、探したのよ」
聞き覚えのある声に、わたしはほっとして目を上げる。
一瞬、撫子さんかと思ったのは、そっくりの孫のほうだった。
「うららちゃん! よかった」
「それはこっちの台詞よ。なんでこんなところにいるの?」
なんでって――――。
「まわりをよく見て」
わたしは辺りを見渡し、はっとした。
なんとなく空気の色が違う。
「先月の台風で本殿の瓦が飛んだでしょ。まだ改修中で、結界が破れてるの。夜のこの辺は危ないんだから。『外なもの』がウヨウヨいるよ」
「げなもの?」
「人の世の外にいるものよ」
「あ、あ、あやかしとかおばけとか」
「そこまで自覚のないものも含むわ」
「じ、自覚がないとは?」
「あんたに言われたくないって話よ」
きつい口調で睨まれて、面目ないと頭を下げる。
「しょうがないなあ、もう」
うららちゃんは、わたしの下駄の鼻緒と浴衣の裾にへばりついていた光の毛玉を払って、わたしが今さっき越えてきた本殿裏の小道を指した。
「ほら、そこ――――」
わたしは振り返り、小さな手が指す薄闇の向こうに目を凝らす。
「そこに線があるでしょ」
言われてみれば、ぼんやり、ほの白く砂地のうえに、誰かが傘の先か棒きれでずりっと引いたような線が浮かんでくる。
「ええと……はい」
「わたしが引いたの。お祭りの夜は、外と内の境界が曖昧になる。いろんな輩もうろうろしてるから、ああいう線を見つけたら絶対に越えちゃダメ」
いろんな輩。
わたしがぼんやり鸚鵡返しにしていると、腕を組んで仁王立ちになったうららちゃんは、ぎろりと大きな目を見開いてその線の向こうを睨み付ける。
その先で、闇に紛れて飛び去る淡い影が動いた。
庭先で見た光より、ずいぶんと禍々しくどんよりしている。
「あそこに見える、あれは……何なんでしょう?」
「さっき言ったでしょ。『外なもの』よ」
「あんなものまで……」
「『外なもの』に善悪はない。ただ在るだけ」
ただ在る。
さっき道すがら撫子さんも同じことを言った。
「考えるのはよしなさい、金魚ちゃん」
うららちゃんは怒っているようだった。
「あんたとわたしがいると、何かと引き寄せちゃうわね」
きりりと麿眉を持ち上げて、闇の彼方を睨み付ける。
「ご……ごめんなさい」
「あやまるな!」
ふいにうららちゃんの声が金気を帯びて、わたしは目を見開く。
「あんたがなんであろうと、本当に悪いことをしたんじゃないなら、自分が悪いと思わないなら、わけのわからないものにあやまっちゃだめ。ソトでも――――ウチでも」
ソトでも――――ウチでも。
わたしは心の中で繰り返す。
そう……ここはソトなのだ。
「じゃないと食われるよ」
ぞくりと全身の毛が起きた。
滲むように澱んで見えた闇のあたりが、ぞわぞわとさざめく。
砂地にずりっと引かれた線を越えようか、越えまいか。ためらうように行ったり来たりする。
「毅然としなさい」
わたしは頷く。
「スキを見せない」
わたしは頷く。
澱みが散り始めた。
「わかった?」
はい。
澱みが薄くなるにつれ、地面に引かれた線がくっきりと見えてくる。
最後はさあっと、風に巻かれるように霧散して消えた。
視界が開けてくる。
遠くにお囃子の音も戻ってきた。
うららちゃんは、それを確かめるように周りを見渡して鼻を鳴らす。
「うん。これで大丈夫」
大きく頷いた横顔は、言葉通り毅然としている。
「わたしも行くわ――――あんたも気を付けるのよ」
わたしは頭をかいた。
うららちゃんはもう一度大きく鼻を鳴らし、くるりと背を向ける。
「もしもし」
ちゃんとひとらしく引き留めたわたしに、彼女は振り返る。
「こう見えて、わたし忙しいのよ。りんご飴と金魚すくいがまだ残ってる!」
「じゃあ、またあとで」
「あとでね」
わたしは大きく手を振る。
「正面の鳥居で待ってますよ」
「わかった!」
青い兵児帯と浴衣の裾がひるがえる。
パタパタと元気に走り去っていく後ろ姿を見送って、ふとわたしは首を傾げた。
あれ。
うららちゃんの浴衣の柄が、来たときのものに戻ってる。
――――変ね。
わたしは屋台の建ち並ぶ参道に戻った。
町内会の出している屋台でたこ焼きと二本目のラムネを買い求め、はふはふ頬張っていると、人波の向こうから、ずいぶんくたびれた様子の撫子さんが戻ってきた。
「……ああ疲れた。ラムネひとくち頂戴な」
はい、どうぞ。
手渡す間もなし、撫子さんはぐびぐびと、まるで水のように砂糖入り炭酸水を呷った。よく見ると出がけにしっかりまとめたお団子頭も、こころなしかほつれている。
「ぷはー」
「おつかれさまです」
「最近のガキ共は逃げ足ばっか早くて困るわ。ろくに悪さもしないくせに、腕章つきの大人見たら走っていきゃあがる」
「撫子さんったら、ちょっとお口が江戸っ子」
ふふっと笑ったわたしを見上げ、撫子さんは空っぽになった瓶の中のビー玉を振った。
「境内、十何周もして疲れちゃったのよ――――そういえば、あんた」
はい。
「ぜんぜん見かけなかったけど、どこに居たの」
びくり。
思い出しただけで毛を逆立てたわたしに、撫子さんの眉が持ち上がる。
「そういや、あの子も……『うらら』も居ないわね」
「あ、うららちゃんなら」
りんごあめと金魚すくいに。
そう言いかけたわたしに、撫子さんは参道にならぶ屋台の列を眺め、そして境内に向かってなんども背伸びをした。
その背中が振り返るまでもなく、わたしは何かを悟る。
「え……ええとぉ」
「あんた、あの子と一緒に何か見たり聞いたり、したのね」
……たぶん。
「そのような気がします」
「しょうがないなあ」
最後のたこ焼きを飲みこんだわたしの喉元を見上げながら、ふうとひとつ撫子さんは息を付いた。
「じゃあ、ラムネをお返しがてら、あの子を探しましょ」
「そういえば、道すがらの話もまだ途中でした」
「続きを聞きたいの?」
「ええ、中途半端は落ち着かないですし」
そうわたしが言うと、撫子さんは夜空を見上げて、そうねと小さく呟いた。
シリーズ小説『うらら・のら』 作 桃正宗・佳原安寿
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