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NO FRIENDS SCHOOL LIFE  作者: 石井(1001)
第1章 新学期
7/11

番外編 私の地獄のカラオケ 中学生編

これは私の中学生のカラオケの時の記憶である。

「ねー石井君今日カラオケ行かねー?」

休み時間クラスの机でラノベを読んでいると、クラスの今まで話したこともない陽キャの男子が話しかけてきた。急に話しかけられて困惑しながら返答した。


「ええと……体調がよくなくて」

行きたくないので嘘をつく。人前で歌うとか苦痛でしかないしなによりあの狭い空間でのハイテンションに合わせたくない。しかし彼はしつこかった。

「じゃあ明後日でいいや。それなら体調良くなってるでしょ?学校来れるぐらいの体調不良なんだし。」

なんでこんなにしつこいんだと疑問に思いながら、これ以上断って関係悪化させても嫌だし了承することにした。

「わかった。いくよ」

「じゃあ明後日の5時な。クラスの人も何人か来るからよろしくな!」


###

カラオケの当日の4時私は何を着ていくか迷っていた。(ちなみに普段はジャージしか着ない。外にあんま出ないからだ)まあでも誰も私の服なんて見てないかと考えカラオケに向かった。


カラオケに着いてから私はいかに歌わないで済むかを考え作戦を立てた。

「石井君次歌って―」

「ほごほご」

「ああ、ポテト食べてるんだ。じゃあ食べ終わったらでいいや」

「ああ、石井君次歌ってくれない?」

「ほごほご」

「ああまだポテト食べてるんだ(引き)じゃあ食べ終わったらでいいっか」

「ああ、石井君次こそ歌ってくれない?」

「ほごほご」

「どんだけポテト好きなの(笑)いい加減歌おうよ」

少し呆れた様子だった。

題してポテト作戦である。こうやってポテトを食べることにより少しでも歌うまでの時間を延ばすのである。ちなみに3回ぐらいやると相手が白い目で見てくるのでこれが限界だ。しかし、歌う曲はどうしよう。普段聞いてるボカロは絶対に知名度が低いからNG.しかも先天的音楽機能不全通称音痴だから音程がとりやすい歌がいい。だから私は国家と迷ったけど童謡の『うみ』を歌うことにした。


そして歌うと予想道り音程がとりやすくクラスの誰よりも高い点数を取ることができた。よーしこれでカラオケは切りぬけたと思うとクラスのみんなが白い目で見ているのに気付いた。あれ何をしちゃたんだろ。地獄の空気なんだけど……いま私凄い点数取りましたよ。なんでほめてくれないの?みんなさっきは歌い終わった後すごい周りほめてたじゃん。


最後集合写真を撮り困惑を覚えながら家に帰って妹に今日の出来事を話しなぜそんな雰囲気になったかを聞いたら「カラオケで童謡はないわー。お兄ちゃんってそういうとこあるよね」と呆れた顔で返された。だからその理由を聞きたいのにと内心不満に思いながら私は部屋に帰った。


ちなみにカラオケに誘われた理由は担任が「石井君はいつも一人だから遊んであげなさい。証拠に写真も撮って切って」といったからだそうだ。おい、余計な事すんな!

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