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秘密結社:非青春倶楽部  作者: ラピスラズリの猫
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第四話 夜更かしにこそ人生の楽しみがあると信じた結果

ワルに振り切れるわけでもなく陽キャを演じていた自分にも確固たる信念があった。

今思えば当時から哲学者チックな考えを持っていたなと感心する。


当時の俺が持っていた考えを少し紹介しよう。

これからも主題の途中で私の考えや哲学、意見をつらつらと語らせてもらう。

読者諸君にはどちらかというと私の考え方を注力して読んでいただきたい、

この部分を欠いてしまうとこの話はただの愚痴になりかねないからだ。

俺だって読者の時間を大泥棒する気はない、どうか俺を踏み台に高く舞ってくれることを祈るよ。


さあ、

この考えは七年間もの間、俺の行動指針であった考えであり、

ものの数分で塾講師に打ち砕かれた考えである。


俺は当時からあまり自分の人生に期待をしていなかった。

大きな夢を語ることもなく、夢は老衰することだったぐらいだ。


人生が仮に百年だとしよう

学生生活は大学を含めたら二十年ちょっとの時間で、

その後の五十年近くは社会の歯車として汗をかきながら満員電車に乗り、お勉強を人生最大の趣味としていたエリートに顎で使われる。

体や脳が使えないと判断されたら老後生活へとポイされ死を待つ、、


老後の楽しみだってあるじゃないかだって?

体を自由に動かせる保証はどこにあるのだ、老後になれば勤勉に社会の歯車として働いた報酬として巨額のお金が渡されるのか、ハワイは日本に接近しているのか、そんなはずないじゃないか。


となると学生生活を勉強なんかに現を抜かして、

粛々と生活をしているなんて阿保になるわけにはいかん、人生で一番自由な時間を全力で遊ぼう。


これが俺の考えだった。


この考えのおかげで、

当時から夜更かしばかりしていた、遊ぶ時間が長ければ長いほど良いと思っていたからだ。

あの頃はひどくRPGに熱中していたこともあり布団にゲーム機を持ち込むこともしばしば、

今思うとこの生活習慣が俺が169cmとまた微妙な身長になった要因だろう。

呆れるほどに本当に微妙な男だ。


誰よりも早く人生の本質をつかんだように思っていたこの考えは中学三年の冬に崩壊した。

この話は少し先の章で話すことにする。

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