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秘密結社:非青春倶楽部  作者: ラピスラズリの猫
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第一話 あの頃の俺は自己肯定感が高かったのか

想像してほしい、

身長は170センチに届かず、

1年以上の期間付き合った彼女には浮気され、

世の中の陰キャたちにとっての救済システムである大学デビューをすることもなく、

悪い先輩に頼ることなく、ただただ真面目に単位をとる、身長169センチの黒髪大学生が俺だ。


趣味は映画鑑賞に読書、ランニング、ゲーム、アニメ鑑賞と

まあ他にもあるが多趣味というわけではなく、どれも中途半端というのが特徴だ。

そう中途半端なのだ、俺という人間はこれといった特技や長所がない、

故に極度に低い自己肯定感というのも持ち合わせている。


高校生までは義務教育の範囲だと信じて疑っていなかった中学生時代の俺は

大学生になるまでには成長期が来て身長180センチになり、

父親と同じく国立大学に入学、高校から大学と学内で噂されるインテリモテ男になっているものだと考えていた。(結果は真逆を歩む)

今になって考えると当時はある意味自己肯定感が高い学生だったのではないだろうか、

とすると今の俺を見たら膝から崩れ落ちむせび泣くことは確定だ。


どうしてこうまでも現実は厳しいのだ。

読者の中に中学生や高校生、まして小学生がいようものなら忠告しておきたい、

これから語るのは俺の悲惨な学生生活と、その中で起こるグラブ・ジャムンをも超える甘い青春と映画『ミッドサマー』鑑賞中の様な吐き気を催すほどの絶望をふんだんに盛り込んだ俺の物語だ。

この様な学生生活を送らないようにと教訓にしていただきたい。

もしも俺の話に心当たりがあるようならばすぐに方向転換を考えるべきだ。


読者へ最後に断っておきたいが、

これは物語といっても、名だたる青春ストーリー小説を読んで感化された、

ただの学生の日記の様なものだ。

あまり過度な期待しないでいただきたい。


さあ覚悟はできただろうか、

人生の踏み台が勢いよく滑り込んできたと思って、

肩の力を抜いて俺の話を聞いていただこう。


まずは俺が一番輝いていたであろう小学生時代から語っていくとしようか…





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