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第82話 氷の魔核


〜ドレイク視点〜


「フォッフォッフォ。ドレイクは期待以上の逸材だったようじゃのぉ」


「ドレイク、さすがだな」


「いえ、だいぶ時間がかかってしまったっす」


「あの壁はのぉ、儂の魔法障壁と同じ硬さじゃ。ということは儂にダメージを与える事ができるレベルになったという事じゃな」


「クエレブレ様、強すぎませんか? サイクロンや普通のブレスじゃ歯が立たなかったっす」


 まさか、そこまで強いとは想像していなかった。世の中にはまだまだ強者がたくさんいるって事だな。


「だてに氷竜はやっておらん。……ドレイクよ、儂の属性を後世に残す事ができて、嬉しく思うぞ」


「これで氷属性を得る事ができるんっすね!」


「そうじゃな。というか次が最後の試練になる」


「何をすればいいっすか?」


「それはのぉ、今は儂の中にある“氷の魔核”というものを取り込むだけじゃ」


 そういうとクエレブレ様の身体の中から青白く輝くガラスのような玉が浮かび上がってきた。


「これを取り出した儂は、魔力が大きく減ってしまうが、魔核を継承する事が使命であるからのぉ」


「綺麗っすね……でも、これどうやって取り込めば……」


「それはじゃな、胸に押し当「食っちまえよ☆」……なんじゃと?」


「あ、兄貴?」


 兄貴の方を見ると親指を立ててニコやかに微笑んでいる。


「ソレ、食っちまえよ☆」


「え、食うんっすか!?」


「何言ってるんだ? 食う以外の選択肢ないだろ」


 兄貴がそう言うなら間違いないんだろう。だが、ちょっと躊躇ってしまう。


 ……うん、尊敬する兄貴の言う事だ! 何か深い意味があるんだろう!

 …………食おう!


「待つのじゃ! 別に食わんでも「いただきまぁぁす!!」……ほ、本当に食いおった……」


 すると身体の中が徐々に熱くなっていき、気が付くと勝手に竜化した状態となっている。


 そして、身体に雷が落ちたような感覚がして、俺は意識を失った……




〜阿吽視点〜


「いただきまぁぁす!!」


 少し躊躇っていたようだが、ちゃんと食ったようだな。

 これでドレイクは間違いなく力を手に入れる事ができるだろう。

 ゾンビ先輩の教えに間違いなんかないはずだ。


 マジでリスペクトだな、ゾンビ先輩!


「本当に食いおった……」


 ドレイクが氷の魔核を飲み込むと、身体が光りながらドラゴンの形態に変化していく。

 進化が始まったようだ。


「アレ……一応儂の身体から出てきたものなのじゃが……食われるとなると、何か妙な気分になるわい」


 周囲を見渡すとシンクやネルフィーも唖然とした表情を浮かべている。

 え? 食うのが普通じゃないのか?

 ……いや、でもゾンビ先輩の教えでは、食ったら大体何とかなるって言ってた……あれ? 言ってたかな?

 でもまぁ、ドレイクも進化できそうだから、この方法で合っていたんだろ。


 ドレイクの身体が徐々に変化をしていき、今まで真っ黒だったドラゴンの身体に所々青い模様が浮かび上がっている。

 溢れ出る光が収まったころには、完全に進化が完了し人型に戻ったドレイクが立っていた。


「何か頭がクラクラするっす。進化ってこんな感じなんっすね」


「おう、おめでとうドレイク! ちょっとステータス見せてもらうぞ」


「うっす!」


<ステータス>

【名前】ドレイク・ベレスティ

【種族】龍人

【状態】

【レベル】52

【属性】氷・風

【HP(体力)】6800/6800

【MP(魔力)】700/700

【STR(筋力)】93

【VIT(耐久)】68

【DEX(器用)】46

【INT(知力)】70

【AGI(敏捷)】82

【LUK(幸運)】10

【称号】従属者

    破壊の化身

【スキル】

・装風→氷風武装(変化):INT値の50%をVITとAGIに上乗せ(MP消費30 ON/OFF)

・雲蒸竜変:5分間STR・VIT・INTが各100%アップ、攻撃に氷属性付与(MP消費70)

・風属性魔法(Lv.3)

・氷属性魔法(Lv.4)

・竜化

・飛行

・剣技(Lv.3)

・棒術(Lv.2)



 ドレイクのステータスが、とんでもないことになっている……


 まず、種族が『竜人』から『龍人』へと変化し、属性に氷が追加されている。これは氷竜の試練を乗り越え、進化をしたことによる変化なのだろう。

 ステータスは筋力・知力・敏捷値が大きく向上しており、見た目もただでさえ強靭な肉体に磨きがかかった感じだな。


 だが、一番の変化はスキルだ。【装風】が【氷風武装】へ変化し、新たに【雲蒸竜変】を覚えたことで、俺と同様にバフの2重掛けができるようになっている。

 今回の進化で、ブライドの魔人形態と同等か、それ以上の力を手に入れたのではないだろうか。


 さらに【サイクロン】や【ウィンドプレッシャー】などの魔法が【風魔法】に統合され、さらに【氷魔法】を覚えている。

 これに関しては、クエレブレの特訓で俺達4人にも起こった変化ではあるのだが、氷壁の中で試行錯誤し、自力で獲得したというところが称賛に価するものである。


 やはり竜人族というのは他の亜人種と比べても特別な力を持っているようだ。氷壁を破壊した新しい技もあるようだし、帝国との戦争でもその力を発揮してくれることだろう。


 第二部で書きたい事が多すぎて、まとめきれないぃぃ!!

 嬉しい事ではあるのですが、次から次へと案が浮かんできて……ここからの大筋を変更する事にしました!

 非常に申し訳ないのですが、書き溜めの編集作業も同時並行で行う関係で、投稿頻度が2~3日に1回ペースになりそうです。汗

 もちろん早めに投稿できれば投稿させていただきます♪

 毎日執筆作業はしっかり行っていますので、そこはご安心ください!!


 この話を気に入っていただけた方、「続きが読みたい」と思われた方は

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― 新着の感想 ―
[一言] 書き溜めがんばー! まったり待っときます!
[一言] >食っちまえよ 光景を目の当たりにしたクエレブレは高鳴る心臓に「ウッ!」といい胸を押さえた これはなんじゃ!?この高鳴る鼓動は! ハッ!これが恋かのぉ!※弱くなった現象です
[一言] ゾンビ先輩、あなたの教えは永遠に生き続けます。だから安らかに眠ってください
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