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第271話 念話会議①

 

 さて、じゃあさっそく情報共有しますか!

 とりあえず念話を繋ぐのは、こっちの5人とバルバルとアルス、イルス、ウルスのコア組で良いかな!


≪あーあー、みんな聞こえるか?≫


≪聞こえているでござるよー! そっちの様子はどう――≫


≪キヌちー! 卵はウチがちゃんと面倒見てるのー! 最近の様子は――≫


≪皆、久しぶりじゃな! というか、全然連絡くれないではないか!! そろそろ一度こちらに戻ってきても――≫


≪阿吽さん、ちょうど良かった! プレンヌヴェルトダンジョン増築の事で相談が――≫


 まてまて、みんな同時に喋り過ぎだ! 念話が混線しまくってる……。

 確かに最近は大規模解放戦やら最上級攻略やらで、あんまり念話で報告できてなかったけど、アイツ等も気遣って連絡するのを我慢してたって感じか?


≪待て待て、一つずつ情報共有していこう。まずアルス、ちょっと立て込んでてなかなか連絡できんかったわ。すまん! 今回の内容次第では一回プレンヌヴェルトに帰る事も考えるから、とりあえず他の話題からでも良いか?≫


≪わかったのじゃ!≫


≪次にイルスとバルバル、こっちは思惑通りに事が運んだ。そろそろカルヴァドスの先行パーティーがプレンヌヴェルトに到着する頃だと思うけど、カルヴァドスの戦力的に見て35階層のギガンテックセンティピードも攻略される可能性が高いな≫


≪そうなんですか!? という事は、そろそろ40階層付近も着手しなきゃですね!≫


≪腕が鳴るでござるな!!≫


≪だな! それに、プレンヌヴェルトの50階層までの構想をそろそろ考えたい。ダンジョンポイントはどんな感じだ?≫


≪最近はプレンヌヴェルト街の人口の増加に合わせて、ダンジョンに入る冒険者も増えているでござる! ポイントもかなり貯まってきたでござるが、40階層と45階層でボス級の魔物を召喚するとなると、ギリギリと言ったところでござるな≫


≪うーん……、ちなみに二人は35~40階層の大まかなコンセプトって考えてたりするか?≫


≪前に阿吽さんが言っていた、雪原・雪山エリアを具体的に考えていました! ランダムに切り替わる天候と高山ならではの薄い酸素、方向感覚を狂わすほどの吹雪とそんな悪環境の中で最高のパフォーマンスが出せる魔物の配置、セーフティーゾーンであっても楽に休むことのできない気温。これらを階層ごとに要素を分けて詰め込みたいですね!≫


≪めっちゃ良いな! あとは魔物の選定とボスをどうするかだけど……≫


 これからプレンヌヴェルトに移動してくるであろうカルヴァドスのレベルやダンジョン攻略の練度を想定すると、この雪原エリアでしっかり足止めできるようなヤツにしたい。

 何か良い魔物は……あっ、そうだ!!


≪なぁ、SSランクの氷魔導屍(アイスリッチ)って魔物居たよな? こいつを40階層のボスにして、45階層にもう一体別のボスを配置するのは行けそうか?≫


 氷魔導屍(アイスリッチ)、コイツは沈黙の遺跡に居たリッチの特殊進化先だ。リッチがスケルトン系統の魔物を召喚するのに対して、アイスリッチはアイスゴーレム系統の魔物を召喚する。Sランクのリッチでさえあの規模間での召喚数だったことを考えれば、SSランクのアイスリッチも同数以上の召喚ペースとなるのは間違いないだろう。


≪SSランクの中位くらいとなると、45階層に召喚するボスのポイントが足りなさそうでござるが……ふむ。40階層がアイスリッチならば、45階層のボスはポイントが貯まり次第召喚という形でも問題なさそうでござるな!!≫


≪あの、阿吽さん! その40階層のエリア構想を僕に任せてもらえないでしょうか?≫


≪それは全然良いんだけど、何か案があるのか?≫


≪はい! 先日ダンジョンの機能を確認していた時に見つけたのですが、ダンジョンポイント次第でボスエリアに特殊なギミックを付ける事ができるみたいなんです。そこで思いついたのですが、アイスリッチのMP(魔力)回復を底上げできるような氷の魔導柱を5本ほど設置し、それら全てを破壊しなければほぼ無限にMPが尽きないような仕様はどうでしょう?≫


≪え……、そんな事までできるの?≫


≪うむ! このダンジョンの規模が大きくなった事でダンジョンポイントを使えば機能の拡張ができるみたいでござるな!≫


 ダンジョンの1階層であるプレンヌヴェルト街の範囲を拡大し、人口も爆増した事で吸収効率が上がってできる事も増えたって事か? ほんっと、ダンジョンってのはまだまだ未知な事が多いな……。


 ってか、バルバルの提案はかなり魅力的だ。MPの自動回復を強化できるのであれば、ゴーレムの召喚数が増えるだけでなく、同時にアイスリッチ自身でも魔法攻撃や召喚したゴーレムのステータスを底上げできるような補助魔法を使う余裕が出てくる。

 加えて、“雪原”というエリア環境との相性を考えれば、圧倒的に冒険者に不利な条件を押し付ける事ができる。これは攻略する側からしたら単純にステータスアップされるよりも、よほど質が悪い仕様だな。


 純粋な魔物ランクでもSSであるアイスリッチがエリアギミックで強化できるのであれば、1パーティー4~5人という人数では、たとえウィスロのトップパーティーである【エンパイア】であったとしても、相当に準備を整えた上で挑んでも攻略までにかなりの試行回数が必須となるだろう。


≪よし、んじゃその方向性で36~40階層を作ってくれ! 次の45階層のボスに関してはダンジョンポイントがまた貯まり次第選別をしよう!≫


≪了解でござる!≫

≪頑張りますね!!≫


 よし、んじゃあとはウルスからの報告だな。

 幻影城第4階層で召喚した謎の卵について……。これに関してはコア達ですら知らない事ばかりのようだし、一体どんなことになってるのか、まずは報告を聞こうじゃねぇの!



どうもー!幸運ピエロっす!

次章に向けてテンション爆上げでヘドバンしながらプロットの練り直しをしていたところ、「あれ? こっちの方がおもろいんじゃね!? ってことはココも……フッフッフw」みたいなゾーンに入ってしまい、今章のラスト部分の書き直しがかなり出てきたので、改稿作業のために次週お休みを頂きたいと思います! さーせんっす!


ってことで次話は7/25(金)投稿予定です♪

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