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(二)-14

 その後、美浜みどりのグッズを集めるようになった。フィギュアやポスター、抱き枕カバーやシーツ、キーホルダーからクリアファイル、ポストカードまで、次々とアナゾンで注文していった。それらは今、自分の部屋に飾られている。

 それらを手に入れることはたやすかった。お金があれば手に入れることができたからだ。注文して何日かすれば、家に届けられた。そうやって彼女の全てを手に入れていった。

 部屋の中は彼女で埋め尽くされていった。彼女といつも一緒にいることができた。

 しかし、あるとき気づいたのだ。それでは物足りないと。結局お金で手に入れた彼女は、彼女の姿をした物でしかなかったのだ。

 それに彼女と話すのはゲームの中だけだった。ゲームの中でしか、話できなかった。

 だから思った。本物の彼女が欲しい、本物の美浜みどりが欲しい、と。


(続く)

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