彼の為に、ステキなお嫁さんになりたい私。
私には、ステキな男性がいる。
私と同じ職場で働いている彼と私は内緒で付き合っているの。
この会社では、“社内恋愛禁止”なので私と彼は一緒にいる
事もできないし、誰かにバレてもいけない!
いつも彼とすれ違う時は、お互いアイコンタクトだけ。
私と彼は、そうやってお互いの気持ちを確かめ合っているわ。
彼は、職場でも身長が高く爽やかで仕事もできて性格もいい。
他の女性社員の女性からも、アプローチをかけられているらしいの。
私は、そんな彼が心配だから連絡をよく取るのよ。
『今日は、女性社員と仲良く話してたよね? 私以外の
女の子と話してほしくない! ごめんね、ヤキモチ妬いちゃった!』
そんな私に彼は優しく、【なんて! 可愛いんだよ。お前は!】
と返事が返ってくる。
ステキな彼ができて、私は幸せ!
毎日、彼と会えるだけで私の心は気分が上がるの。
・・・そんな時に、
彼にちょっかいをかけてくる女が職場に現れたわ!
いつも、彼の隣に居座るようになったこの女!
彼とイチャイチャしているこの女を見ているだけで、私は虫唾が走る。
今まで私が彼の隣に居たのに、今は彼の隣にあの女がいるのよ。
私は、どうにかこうにか?
彼とあの女の、仲を引き裂こうと嫌がらせもしたわ。
彼の為なら、なんだって! 私はできる!!!
何時だって! 私は彼の事だけを考えているんですもの。
あんな女に、彼を絶対に渡さない!
元々、彼は私と付き合っているのよ。
急に現れて、横から彼を掻っ攫っていくのは許さない!
私のこの女に対する、嫌がらせはどんどんエスカレートしていった。
初めのうちは、女子更衣室のあの女の荷物を入れているロッカーの
中から財布を抜いて、女子トイレのゴミ箱に捨ててみたり。
雨の日には、あの女の傘をゴミ箱に捨てたり。
そのうち、あの女の家まで着けて行って見張ってみたり。
嫌がさせの手紙を毎日、ポストの中に入れてみたり。
玄関先に、ゴミをばら撒いたり。
自転車の空気をぬいたり、玄関のドアに落書きをしたり。
私は、いろいろするようになったの。
今はあの女のせいで! 彼も私の事を少し遠ざけているように感じる。
・・・全ては、
あの女が彼に近寄ったからすべての歯車が変わってしまったのよ。
私がこんな嫌な女にならなくてはいけなくなったのは、あの女のせい!
すべて! あの女のせいじゃない!
私の彼を、横から奪うから! 私がこんな風になってしまったんだわ。
私には、彼しか居ないというのに。
*
俺には、ずっと付き纏われている女がいた。
今までも、ずっとその女に悩まされていたが、、、。
俺の働く職場で、新しい彼女が俺にできると? 余計に嫌がらせ行為
が酷くなっていったと思う。
特に俺の愛する彼女に、この女は酷い事をするようになった。
一体!? あの女は、俺にどうしてほしんだ!
彼女に、もう手を出さないでほしい。
いずれ、彼女は俺のステキなお嫁さんになるのだから...。
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