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この世界のどこかで誰かは生きている  作者: 黒炎ジャーナリスト
第1章 黒炎
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プロローグII

「よろしくお願いします。」

「本当にそれでいいのかい?」

「ええ。私たちは、旅に出る。それがこの子達を安全に過ごせる唯一の方法だから。」

「そうだ。弥恵やえこれが1番の方法なんだ。」

「わかったよ。あんた達の言うことを聞くよ。」

「ありがとう。弥恵さん。」

「ありがとう弥恵。」

「オギャーオギャー•••」

「オギャーオギャー•••」

「この子の顔を見るといつでも勇気が湧き出てくるわ!さぁ行こうあなた。」

「うん。じゃあさようなら。弥恵と•••」

________________________________________


私は、弥恵。もう63歳。

昔の名前は、松田まつだ 弥恵やえでも今その名前を使うと、大変なことになる。

その昔、天皇がこの名前をくれた。

だけど、もう10年ほど前に天皇はどこかへ逃げて、昔で言う姓を使うと天皇に仕える愚か者として、罰が下される。

罰を下すのはこの地域を統治されている、慶三けいぞうで、自警団のようなものができている。

この地域は、昔は埼玉県と呼ばれる場所だった。

埼玉の山奥で今はこの土地をけいと呼ばれている。

慶三の統治する地域は、昔の埼玉ほどではないが広い。そして、その統治する地域を慶と三で分けている。

でも他の地域もこんなことをしているのかは知らない。

昔と違って、便利な世の中ではないから通信手段がない。

だから、噂として耳にするだけ。

その噂も信用できないのであまり意味がない。

今日も私は畑仕事に出かける。

あの2人を連れて。

畑に着くと、小さな小屋の扉を開ける。

小さな小屋には、今は亡き夫の残した農機具が収納されている。

その中から、鉄製の園芸用のスコップを持って、畑の様子を見る。

特に、荒らされているわけでもないが、酸性の土にはやはり作物は育たない。

私はこうなる前までは、研究者だった。

研究者といっても作物の品種改良だけど。

まぁそのおかげで今はこうしてなんとか過ごすことが出来ている。

「ばぁちゃん、お腹すいた。」

「私もー。」

そう、私に話しかけてくる。

「はいはい。じゃあ一度お家に帰って、ご飯食べよっか。」

「「うん。」」

元気のある声だ。

この子達が成長するまでは、生き抜こう。

私は、そう決意して、

かるま三葉みつばを家に連れて帰った。


プロローグがいつまでも続きそうな気がしますが、多分、次回か今回で終わりです。


ちなみに主人公は弥恵ではなくあの子供2人ですから。


そして、もうこの時点で伏線を山ほど張り巡らせておきました。

まぁいつかは回収されるものなので、超気長に待っていてください。


それでは読んで頂きありがとうございした。

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