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この世の中で  作者: ib
66/71

第66話(勝ったのは……?)


いよいよ右トーナメント四戦目。

『不死身』VS『不信』


どちらも圧倒的な力を見せて勝ち上がっており、勝者も敗者もこの対決を楽しみにしていた。



浅蜊「蓮太大丈夫かなぁ……。」


紅「あなたが信じないで誰が信じるのよ。」


白雪・影切「私が……っ!あっ。」


浅蜊「すごっ!そんな綺麗にハモる?!」


雷電「モテる男は辛いね〜」


紅「……あなた珍しく静かね。」


相川「そう?」



いつもなら黒峰のことに関しては誰よりもグイグイくるのに。

突っかかってこないのはたまたま?



墓守「はいはいはいはい!それまぁでだよ?そろそーろはじーまるー大決戦っ!」


浅蜊「いつも通りだな、、ははは。」




少し時は遡る。


黒峰「相川。」


相川「はい!婚姻届にサインしてくれるの?」


黒峰「違う。話すのやめるぞ。」


相川「ごめん!ごめんなさい!なんでしょうか!」


黒峰「次の試合だが。」


相川「対策もちろん考えてるんでしょう?」


黒峰「あるにはある。が、」


相川「……?」


彼女は首を傾げている。


黒峰「俺は……する。」


相川「え……。」


黒峰「皆には黙っておいてくれ。」


相川「それって2人だけの秘密ってこと?」


黒峰「いや坂本にも伝えておけ。」


相川「ぶぅ〜。わかったよぉ。」



目がキラキラ輝いたかと思うと瞬く間にその光は消えていった。





黒峰「さて始めようか。」


牙王「うむ。」


黒峰「領域(ゾーン)!」



絶望級同士の闘いが始まった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


???「こんにちは。」


???「なんでこの場所がわかった?!」


???「そんなに慌てなくてもいいではありませんか。主催者様?」


主催者「僕の場所をわかる能力者はいないはず……。」


???「でもわかってしまった。一年も経たずにこのゲームを終わらせることも今ならできますね。」


主催者「見つけたからと言って倒せるとは限らないんじゃない?」


???「創造。」


主催者「創造(クリエイト)……。動きを読んだ?!」


???「それが貴方の能力ですか。()()()()()()()()力。」


主催者「お前のような能力者を僕は生み出してない!どういうことだ?!」


???「簡単な話です。貴方以外にもいるんですよ。」


主催者「そんな馬鹿な!いや……そうか。だからランキングが……。」


???「別にこのゲームを終わらせに来た訳じゃないんですよ。」


主催者「どういうことだ?」


???「これから貴方が創造していない人達が沢山でてくることでしょう。その人達もランキングに参加させて頂ければいいんですよ。」


主催者「そんなことしたら今のランキングが大きく変わりかねない!」


???「いいじゃありませんか?条件さえ飲んで頂ければ何もせずに帰りますよ。」


主催者「だからお前に倒せるとは……」


???「自信がなければここへ来ませんって。」



気がつくと後ろに立たれていた。これは本気だ。


主催者「わ、わかった。ただしトーナメントが終わってからにさせてくれ。」


???「ええ。それで構いませんよ。それではまた後ほど。」



訪問者は立ち去っていった。



麗羽「ねぇねぇどうだったのー?」


???「交渉成立でしたよ。」


麗羽「やったね!あ、お兄ちゃんの試合始まるから見なきゃ!」


???「貴方のお兄様も……。」


麗羽「えへへ〜。」


彼女はテレビ画面に釘付けである。


聞いちゃいませんね。また今度にしましょう。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


黒峰「……。」


牙王「ふざけるな貴様!」



牙王はかつてないほどの怒りで体が震えていた。


試合開始から12時間。



何が起きたかと言うと……黒峰が初手攻撃をヒット。


それから12時間ずっと逃げ回っている。



浅蜊「まさにその手があったかー!って感じだよね〜。」


紅「不死身は不死身でもこの試合ルールには向いてないのよね。」


花蓮「死に追いやって復活という流れさえ作らなければ、ただの少し戦闘力のある一般人って訳ね。」




牙王「ふざけるなぁぁぁぁああああ!!!!」



がむしゃらに攻撃を仕掛けても黒峰の能力と反射神経の良さで全て避けられてしまう。


せめて二回……いや一回でも死ぬ事ができれば……っ!



そろそろだな。


黒峰「相川。」


相川「うん。ちゃんと見てるね。」




黒峰「すまなかったな。準備していたんだ。」


牙王「ああ?」


黒峰「ここからは全力だ。」



浅蜊「蓮太何言って……。」



不信(アンチ)絶対(パーフェクト)領域(ゾーン)



今度の領域は誰の目にも見えた。


とてつもなく禍々(まがまが)しい真っ黒な円。ただ、円の直径はせいぜい彼の手が届く範囲くらいだろうか。



坂本「今までのは範囲が広かったのにどうしてだ?」


浅蜊「え、今までの見えてたの?俺見えなかったんだけど?!」


紅「私も見えていないわ。」


墓守「某はみえーていたっ!きらーん!」


白雪「私は見えてません……。」


チーム内でも見える者見えない者に分かれるのか……。今回は見えていることを考えると……?わからない。




牙王「なんという!素晴らしい。ふっふっふ。」


黒峰「さて始めよう。」



そこから試合終了する12時間後まではあっという間だった。


12時間という長い時間も二人の攻防が凄まじく見る者を圧倒した。


状況が大きく変わったのは牙王が千回目の敗北をしたところだろう。



牙王「なぜ、なぜ勝てんっ!」


黒峰「気づいてないのか?お前。()()()()()()()()()()()()。」


牙王「……?!」


そんなはずは……。


黒峰「そろそろ決着だな。」


牙王「だが俺は死なない!何度でもやってみるがいい!」


黒峰「約束を守ってくれて感謝だな。」



そう言いながら圧倒的な力の差を見せていた不信絶対領域を解いてしまう。



牙王「なっ!」


黒峰「俺の負けだ。降参する。」



試合の決着が付きました。


勝者 牙王



牙王「待て貴様!」


黒峰「疲れたから俺は寝る。じゃあな。」


牙王「ふざっ……。」



転送が終わり敗者はいなくなっていた。




浅蜊「蓮太なんでだよぉ!!!勝ってたじゃんかよぉ!!!」


黒峰「疲れたんだ。相川も白雪も武道もいるんだ。いいだろう?」


浅蜊「よくねぇよ!!!!」


紅「なにかあったの?」


黒峰「いや。何も無い。」


紅「能力のデメリット?」


黒峰「……いや。疲れただけだ。」


白雪「私が冷やして……」


影切「私がマッサージして……」


相川「私が抱きしめて……」


黒峰「全て却下だ。」



ピンポンパンポーン♪

これにてベスト8が出揃いました〜!

明日には優勝者が決まりますので気合い入れてお待ちあれ〜!





武道「今日はトンカツだな。」


花蓮「小学生かしら?」


浅蜊「いいじゃんいいじゃん!食べよーぜ!」



こうして明日の勝利を願いトンカツを作って食べた一同であった。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 零(→)

2位 ???(→)

3位 相川モルテ(→)愛の死神

4位 白雪美鈴(→)氷結

5位 牙王(→)不死身

6位 岸島海斗(→)解体

7位 武道信玄(→)成長期

8位 黒峰蓮太(→)不信

9位 墓守(→)墓荒らし

10位???(→)災害

11位???(→)透過

12位???(→)

13位 南雲砕月(→)好きな鳥と同じ能力を得る

14位坂本輪廻(→)リバース

15位???(→)

16位 紅神威(→)実体そのものが炎

17位 緩浅眠(→)怠け

18位 雷電電二(→)実体そのものが雷

19位 ???(→)殺戮者

20位 ???(→)

21位 ???(→)

22位 ???(→)

23位 ???(→)耐性

24位 ???(→)予知

25位 ???(→)

26位 舞花咲夜(→)ガンマン

27位 ???(→)

28位 ???(→)芸術

29位 ???(→)



32位 ???(→)豪運


34位 ???(→)


36位 ???(→)





42位 幸運有(→)少しの幸運を


45位 ???(→)


59位 ???(→)


215位 影切千歳(→)影を奪って能力も奪う


415位 浅蜊健(→)反発


500位 服部圭太(→)重力を操る


1500位高橋隼人(→)離脱


4000位 紅美佳(→)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。




10500位 伊藤研二(→)触れた敵からダメージを受けた時…



102万位 雨水花蓮(→)索敵


239万位 葵(→)全身から針を出せる


312万位 佐々木知優(→)一日三回まで全回復

313万位 黄泉雫(→)死者蘇生


582万位 四辻(→)特定の空間からの移動を禁止する。


800万位 ???(→)調査


参加人数840万人



現在のTOP10の居場所

1位 新潟県

2位 北海道

3位 東京都

4位 東京都

5位 沖縄県

6位 沖縄県

7位 東京都

8位 青森県

9位 静岡県

10位 東京都


1から10は絶望級

11から100は怪物級

101から1000は化け物級

1001から10000は超人級


ルール

1、ランキングは一対一で戦った時の強さを表している。

2、他者を倒すとランキングは上がる。

3、1年の終わり12月31日に1位だったものは好きな願いを1つ叶えられる。

4、能力または個性はその者が得意だったものが発現している。

5、五年後までに主催者を倒せなかった場合…


サポーター

能力を剥奪される代わりにいつも通りの生活を送れる

サポーターを攻撃するとランキングが大きく下がる


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