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この世の中で  作者: ib
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第6話(新たな仲間)

日に日に読んでくださっている人が増えて嬉しいです♪


明日も投稿は夜予定です!

浅蜊「まだ一階しか回ってないとは言え、生徒の数少ないよねぇ〜」


黒峰「殺し合いが始まって逃げた生徒が多いだろう。」


紅「残ってるのは余程の自信家かそれとも……」


勉学「僕みたいに一人じゃどうしようもない人ですね。」


浅蜊「そんな人がいたら仲間になってくれるかも!」


黒峰「着いたぞ。」



浅蜊の発言を華麗にスルーした黒峰。


少子化の影響であまり大きくはない体育館とは言え、バレーボールとバスケットボールが片面ずつでできるくらいの大きさはあるようだ。



浅蜊「誰もいなくねー?」


黒峰「いやいるな。」


紅「なぜわかるの?」


黒峰「勘だ。」


浅蜊「……そんなこと言うキャラだったっけ?」


勉学「僕もいると思います。なぜなら一部分ホコリが踏まれた後があります。あとカーテンにも少しのズレがありますね。」


浅蜊「観察力すげー!」


白雪「あ、あそこ…。」



白雪が指を指した先には頭を抱えてうずくまる生徒がいた。


浅蜊「おーい!なにしてんのー?」


???「……。」


紅「バレてないと思ってるみたいね。」


浅蜊「そこの君だよー!」


???「えっ、、バレてる…?」


浅蜊「バレバレだよーーー!」


???「私の人生終わった……。」


黒峰「とりあえず降りてきたらどうだ。」



体育館の二階部分にいた彼女に声をかける一同。


彼女は渋々黒峰達の前へとやってくる。



???「私の名前は影切千歳(かげきりちとせ)です。煮るなり焼くなり好きにして下さい……。」


浅蜊「そんなことしないよー!!千歳ちゃんはなにしてたの?」


影切「怖くて隠れてたんです……。私が学校に来てすぐに三年生の先輩方が暴れだしてっ……うぅ。」


浅蜊「怖くないから泣かないでっ!俺が守ってあげるから!!」


影切「ほんとですか?!ありがとうございます!!」



影切と名乗る生徒は酷く怯えていたが、浅蜊の言葉で少し元気を取り戻したようだ。


黒髪ロングの小柄な超絶美少女。

誰が見ても可愛いと言ってしまう容姿だ。



黒峰「浅蜊が守ると言うなら共に行動しても構わないが、ランキングと能力は話せるか?」


影切「はい!ランキングは300位って書いてます!能力は…。」


浅蜊「え?!?!?!」


黒峰「とんだ拾い物をしたものだな。」


紅「しっかり守ってあげないとね…クスクス。」



二人に軽く馬鹿にされる浅蜊だが、これしきのことで彼は折れない。



浅蜊「さ、さんびゃくいね!まあ予想ど、通りかな!」


黒峰「動揺が凄いぞ。」


影切「能力は太陽が出ている間、他人の影を奪える。その能力を奪い、使うことが出来る。ただし同時に複数人の能力は使えない。って書いてます!」


浅蜊「あ……」


紅「こういうのが化け物って言うのよね。」


黒峰「しかし弱点も凄まじいな。」


浅蜊「夜の間は俺が守る!!」


黒峰「夜の間も。だろ。」


浅蜊「夜の間も俺が守る!!」


影切「ありがとうございます!!昔から影が薄くて…こういう能力になったんだと思います。」



浅蜊の情けない言葉は彼女には聞こえていないようだった。



黒峰「影切。お前の他にここに人はいるのか?」


影切「いないと思います…。」


黒峰「嘘ついてるな。」


影切「ご、ごめんなさい。本当は怖くて頭抱えてたので、他に人が隠れてても気づかないと思います……。」


浅蜊「きーにしないのっ!」


勉学「まだ居そうですね…足音がステージ裏から聞こえます。」


黒峰「そこにいるやつ出てこい。」



黒峰の声が体育館に響き渡る。


しかし、誰も出てくる気配はない。



紅「来ないならこちらから行くわよ。」



紅がステージに向かって歩いていく…

彼女なら人影が見える前に燃やし尽くしてしまう可能性もあるだろう。



???「ま、まって!!今行くから!」


勉学「彼女は?!紅さん攻撃しないでください!!」


紅「お知り合いかしら?」


勉学「ぼ、僕の彼女です……。」



あ、、、はい…………。

心の中で誰もが思ったが皆言葉を噛み殺した。



???「私は佐々木(ささき)知優(ちゆ)。勤の彼女です。」


勉学「知優さん!無事でしたか!!心配しましたよ……。」


佐々木「ごめんね。私怖くて逃げるのに必死だったの。」


勉学「君が無事なら大丈夫ですよ!」


黒峰「イチャイチャしてるとこ悪いんだが、信用していいのか?」


勉学「もちろんです!」


佐々木「信用してもらうにはどうしたらいいですか?」


黒峰「ランキングと能力を言え。」


佐々木「そんなことでいいなら!ランキングは720万位です。能力は一日三回までどんな怪我でも治せます!」


勉学「知優さん凄いじゃないですか!」


浅蜊「パーティには必須の回復キャラってやつだね!」


黒峰「この能力なら害はないだろう。」


紅「よろしくね。佐々木さん。」


白雪「よ、よろしくお願いします。」


影切「よろしくお願いします。」



こうして水色の髪が良く似合う佐々木知優が仲間になった。


彼にとっては七人の大所帯となった。昔から大人数が嫌いな黒峰は少しイライラしているようだった。



浅蜊「これで一階は全部見て回ったね〜。」


黒峰「次は二階へ行くか、学校を出るかだな。」


影切「私はここを出た方がいいと思います。三年生の先輩方は上へ登って行きましたから。」


紅「私は二階へ行きたいわ。人数が多いうちに倒せる敵は倒した方がいいと思うの。」


白雪「それって美佳ちゃん……。」


紅「言い方が悪かったわ。敵の襲撃でバラバラに分かれちゃうこともあるかもしれないじゃない。」


黒峰「浅蜊。お前が決めろ。ゲームだとどうするんだ?」


浅蜊「うーん…。お決まりの展開だと三階にボスがいて、学校でるとみんなバラバラになるとかかなぁ。」


白雪「バラバラになるのは嫌です……。」


浅蜊「美鈴ちゃんがそう言うなら二階へいこー!」


影切「大丈夫かな…。」



不安な影切をよそに一行は二階へと足を進めた。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


???「待っててね。黒峰くん。すぐに私があなたの所へ行くから。」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 ???(→)

4位 ???(→)

5位 ???(→)

6位 ???(→)

7位 ???(→)

8位 岸島海斗(→)解体

9位 ???(→)

10位???(→)


300位 影切千歳(new)影を奪って能力も奪う


9000位 紅美佳(→)炎を操る

9001位 浅蜊健(→)反発


720万位 佐々木知優(new)一日三回まで全回復


892万位 勉学勤(↑)頭が良い


参加人数894万人



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