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この世の中で  作者: ib
49/71

第49話(束の間の休息)

気づいたら2日も経ってました……。すみません(><)

トーナメントも残り31人。(内1人はシードとなった。)

剣舞と浅蜊が負け、黒峰達は残り4人となった。


左トーナメント 武道

右トーナメント 黒峰、白雪、相川


黒峰「浅蜊はまだ交代で出られるからいつでも行けるよう準備はしておけ。」


浅蜊「うん……。」


花蓮「剣舞のことならそんなに気にしなくていいわ。」


武道「立派な侍だった漢に必要なのは戦う意思だ。涙や悲しみを見せてはいけない。」


浅蜊「そうだよね……。よし!ごめんもう大丈夫!」

頬を叩き気合いを入れる。


紅「どうしても辛くなった時は撫でてあげるから言いなさいよ。」


浅蜊「え?!今なんて……?!」


紅「な、なんでもないわよ。」


黒峰「そして今日はなぜかトーナメント戦が休戦らしい。なにか起きたのかもしれんな。」


紅「主催者のことを誰かが気づいたとか?」


黒峰「まあ可能性はあるな。とりあえず今日は自由行動にしよう。解散だ。」


そう言うと黒峰は部屋を出ていった。

それを追いかける相川。その後ろをそーっとついて行く影が二つ。


全員で集まっていないとき黒峰達はいくつかのグループに分かれている。


花蓮と武道、雷電と黄泉、佐々木と影切、残り全員という形で大きくわけて四グループである。


しかし、最近このグループにも変化が生まれ、今日の自由行動にも影響が出ていた。



黒峰「今日は自由行動だぞ。」


相川「私は黒峰君と一緒にいたいのー!デートしよデート!」


黒峰「やれやれ……。そこにいる二人はどうした?」


白雪「バレてたの?!」


影切「さ、さすがです……。」


相川「ちっ……。」


黒峰「何か言ったか?」


相川「な、何も言ってないよ!みんなでどこか行きましょ!」


女性陣による激しい争奪戦が行われようとしていた。



浅蜊「俺はなにしよーかなー。」


幸運「よかったら……で、で、で……」


浅蜊「で……?」


紅「電車で遠くへ行ってみるのもいいかもしれないわね。」


浅蜊「美佳ちゃんいたの?!あれ?美鈴ちゃんは?」


紅「美鈴は……女の闘いに出かけたわ。」


浅蜊「なにそれ?!こ、こわいなぁ……。」


私も頑張らなきゃね。美鈴。


紅「よかったら三人で出かけない?」


浅蜊「暇だし行こっかー!」


幸運「は、はい!」


果たして勝つのはどちらなのか……。


服部「完全に置いてかれたなぁ……。」


佐々木「そうですね……。」


特に色恋沙汰に関われないのはこの二人である。佐々木は勉学一筋であり、服部は同年代の子が仲間にいないからである。


佐々木「トランプでもしませんか?」


服部「二人で……?笑」


佐々木「……はぁ。」


服部「ご、ごめん……。なにか新しいトランプの遊び方を編み出すしかない!」


佐々木「や、やってやりましょう!」


謎の団結で盛り上がる留守番組。



花蓮と武道、雷電と黄泉は言わずもがな二人一組である。


花蓮「ついに二人になっちゃったわね。」


武道「そうだな。まさか剣舞が負けるとは思わなかった。」


花蓮「私もよ。伏瀬と会えてればいいけど。」


武道「それを願おう。」



雷電「それでさー!健がなー!」


黄泉「ほんとに浅蜊さんと仲良いですよね。」


雷電「ああ!あんなに良い奴見たことないんだよ!」


私もあなたほど素敵な殿方を見たことありませんよ……。そう言いかけて言葉を飲み込んだ。



浅蜊「着いたー!!」


紅「なんで海?!まもなく冬になるのよ?!」


幸運「大丈夫です。私の運があれば……!」


電車で着いた先は、冬間近にも関わらず夏に近い気温があった。これなら海にも入れそうだ。


紅「能力の使い方間違ってるんじゃ……。」


浅蜊「泳ぐぞー!!!!」


途中で買い込んだ水着に着替える浅蜊。


紅「ちょ、ちょっと待って!女の子が二人もいるのよ?!」


浅蜊「あ、ごめーん!更衣室行ってくるね!」


そう言っていなくなってしまった。


紅「私達も着替えるべきなのかしら……。」


幸運「当たり前じゃないですか!ここからは勝負ですよ……!」


普段とはまるで真逆の立ち位置になる二人。肉食の幸運と草食の紅。


十五分後……。


浅蜊「お待たせー!ってあれ?まだだったかぁ。」


幸運「いますよー!ここに!」


そこにはナイスバディの幸運有がいた。


浅蜊「有ちゃん……めっちゃ可愛い!凄い似合ってるよ!!」


幸運「ありがとうございますっ!」


わかりやすくデレデレする幸運。


浅蜊「あれ?美佳ちゃんは?」


幸運「ふふふ……紅さんは出てくる勇気がないんですよ。」


浅蜊「どういうこと?」


幸運「見ればわかります。呼んできますね!」


どうしよう……こっちにくる!あんなナイスバディなんて聞いてない!なによあの胸の大きさ!メロン並じゃない!私なんてりんごくらいしかないのに……。

浅蜊は胸が大きい方が好きなのかしら……。


さっきからずっとこの調子で更衣室から出られていない。


幸運「まだここにいたんですかー?浅蜊さんが紅さんのこと待ってますよ〜!」


紅「う、うるさいわね!今行くところだったのよ!」


そう言いながらも一歩も動かない紅。


幸運「もう押して行きますからね!!」


物凄い嫌がりながらも五分後には浅蜊の前へと来てしまっていた。


紅「ま、待たせたわね……。」


浅蜊「美佳ちゃん……。」


紅「な、なによ。言いたいことがあるなら聞くわよ。」


浅蜊「めっちゃ可愛い!!凄い似合ってる!!」


私の時と反応が同じじゃない!!心の中で思わず突っ込んでしまった。


紅「あ、ありがとう。」


顔を真っ赤にして答える彼女は普段見られない姿だった。



黒峰「一緒に出かけるのは構わないがなぜ映画なんだ?」


相川「名作を見て心を癒そうかと……!」


黒峰「恋愛映画って書いてあるが……。」


白雪「女の子相手に戦う時に役に立つかと思って!」


黒峰「なるほどな。」


陰でガッツポーズをする白雪と悔しがる影切と相川。

初戦は白雪に軍配が上がった。


だが、一番重要な戦いはここからである。

そう!誰が黒峰の隣に座るのか。黒峰の両隣が空いてると仮定しても一人は隣に座れないことになる。


隣に座れない=感動シーンで手を繋げない、ポップコーンを貰ったりできない、間違って黒峰の飲み物を飲んだりもできない……。


まさに絶望。それだけは避けなければならなかった。


黒峰「座席を選ばないと映画を見れないがどうするんだ?」


なにも知らない彼はその事について平気で触れる。


相川「ま、万が一奇襲が来た時順位が高い私と白雪さんで黒峰君を護れたほうがいいんじゃないかな?」


白雪を交えることで敵を影切に絞り、2-1で勝とうとする卑怯な作戦に出た。


白雪「そ、そうだね!それがいいと思う!」


乗っかる白雪。


影切「それなら私が一番か弱いから三人に守って欲しいんですけど……。」


黒峰「それもそうだな。俺は護衛が必要だと思ってないからな。」


結局話し合い?の結果黒峰の隣は相川と影切になった。白雪がどうなったかは言わずもがなである。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 相川モルテ(→)???

4位 白雪美鈴(→)氷結

5位 牙王(→)死んだ一分後に蘇り身体能力向上

6位 風柳風太(死亡)風を操る。

7位 轟剣舞(死亡)剣の達人

8位 岸島海斗(→)解体

9位 武道信玄(→)???

10位 ???(→)

11位 ???(→)


15位 南雲砕月(→)好きな鳥と同じ能力を得る


18位 紅神威(→)実体そのものが炎


20位 椋呂京谷(死亡)コピー

21位 雷電電二(→)実体そのものが雷


45位 幸運有(→)少しの幸運を


57位 高橋正(死亡)自分が間違っていると思った物を正せる


235位 影切千歳(→)影を奪って能力も奪う


430位 浅蜊健(→)反発


530位 服部圭太(→)重力を操る



6515位 紅美佳(→)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。




10500位 伊藤研二(→)触れた敵からダメージを受けた時…


11000位 宮本伏瀬(死亡)複製


102万位 雨水花蓮(→)索敵


239万位 葵(→)全身から針を出せる


312万位 佐々木知優(→)一日三回まで全回復

313万位 黄泉雫(→)死者蘇生


582万位 四辻(→)特定の空間からの移動を禁止する。


800万位 ???(→)調査


参加人数850万人


戦わないものはサポーターになれる。


現在のTOP10の居場所

1位 新潟県

2位 北海道

3位 東京都

4位 東京都

5位 沖縄県

6位 沖縄県

7位 東京都

8位 青森県

9位 静岡県

10位 東京都


1から10は絶望級

11から100は怪物級

101から1000は化け物級

1001から10000は超人級

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