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この世の中で  作者: ib
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第4話(紅の能力)

浅蜊「一緒に行動するって言っても学校にいる時だけっしょ?」


黒峰「当然だろう。俺達には帰る場所があるからな。」


白雪「そ、そうだよね…」


少し寂しそうな顔をしたのを紅は見ていたが何も言わなかった。


勉学「ではこれからどうするんです?」


黒峰「ゲームならどうするんだ浅蜊。」


浅蜊「探索っしょ!!スタート地点にいい情報やアイテムがあるのは定番なんだよね♪」


勉学「そうですね!それにここが安全なのを確認しておきたいです!」


黒峰「そうか。じゃあさっさと行くぞ。」



学校の構造は三階建て。

一階に一年、二階に二年、三階に三年の教室がそれぞれある。

少子化の影響もあり、各学年二クラスしかない。



黒峰「まずはもう一つの教室から見るか。」


浅蜊「りょーかいっ!」


今いる教室は1Aと書かれていた。

ということはもう一つは1Bになるだろう。



紅「誰かいるみたいね…」


黒峰「そのようだな。浅蜊お前は勉学を守ってやれ。」


浅蜊「蓮太のことも守ってやるぜ!」



その一言をさらっと聞き流し1Bのドアを開ける。



???「お、お前ら誰だよ!」


紅「私達は隣の教室の者よ。」


???「嘘つけ!また俺を殺しに来たんだろ!こ、殺してやる…!」


黒峰「落ち着け。殺すつもりならわざわざ会話なんてしない。」


???「うるさいうるさいうるさいうるさいいいいいいいいいいい」



突然襲いかかる男子生徒。

浅蜊が応戦しようとするが…


紅「ここは私にまかせて。美鈴のためにもあなた達に信用してもらう必要があるから。」



そう言われ浅蜊は見守ることにした。


相手は見る感じ肉体派の能力ではなさそうだ。

手になにか持っている…ハサミか…?


黒峰「工作好きのやつかなにかだろう。ハサミで人くらい切り刻めるかもな。」


浅蜊「怖いこと言わないでよ?!待って……それってやばいじゃん!美佳ちゃんっ!!」



浅蜊の心配を他所に決着は一瞬でついた。


燃え上がる男子生徒。

熱に苦しみながら悶えている。



黒峰「紅は炎を操れるのか?」


紅「ええ…。昔いろいろあって。それが能力になったのかも。」


浅蜊「チートすぎねぇ…?」



確かにもっとランキングが高くてもおかしくないはずである。

しかし、あえて黒峰はそれ以上聞かなかった。



勉学「この人の電子手帳が落ちてますね。順位は700万位台です。」


浅蜊「下の分類に入るんだねー。」


勉学「能力はハサミの切れ味が増す。なんとも…。」


黒峰「お前がそれを言うのか。」


勉学「そ、それもそうでした。」



部屋の中を見渡して見たが他にはなにもなかった。

いや、黒板になにか書かれている。



殺し合いがこれから始まる。


なぜって?1位のやつが何を願うか分かったもんじゃないだろ。


止めるにはランキングを上げて自分が1位になるしかない。


遅かれ早かれいずれ誰もが気づくことだ。




黒峰「なるほどな。考えとしては間違ってない。」


浅蜊「何見ても冷静だよな〜笑」


紅「さっきの様子から見て学校の中でも殺し合いが始まっているようね。」


白雪「あ、あの…」


黒峰「なんだ?」


白雪「や、やっぱりなんでもないです。」


浅蜊「こいつ怖そうに見えるけどいいやつだから!怖がらずに言ってみよーよ!」


白雪「は、はい…!これ見てください、、。」



先程の生徒の電子手帳である。


黒峰「さっき見たが。」


白雪「こ、ここです。」



白雪が指したのは参加人数のところである。


数十分前に見た時は1千万人いたはずだが、、



浅蜊「900万人?!たった数十分でこんなに減るもんなの?!」


勉学「あ、ありえません…。」


紅「もうこんなに減っているなんて…」


黒峰「ゲームはそこまでしないが、仮説は立てることができる。」



黒峰が立てた仮説。

・何十万人を殺せる能力を持った人間がいる。


・少子化が長年続き減りに減った日本の人口は1千万。赤ん坊や老人は戦闘に不向きでありそれらが先に殲滅された。


・電子手帳のバグ



紅「まあ最後のはこの状況だとなさそうね。」


黒峰「一応言ってみただけだ。俺もあるとは思わん。」


白雪「…」


勉学「帰り道も危険かもしれないですね…何十万人も殺せる人が仮にいるなら僕なんて、、、。」


浅蜊「みんな一緒に帰ればいーじゃん!家まで送るよ〜」


黒峰「それについては後で考える。まずは探索の続きだ。」


紅「学校のパンフレットでは一階にあるのは教室と家庭科室、体育館ね。」


浅蜊「美鈴ちゃーんどっちがいいかなー?」


白雪「わ、わたし?!……家庭科室。」


浅蜊「しゅっぱーつ!」



次の行き先は家庭科室になった。


各部屋に能力者がいるのか、それとももう誰も学校にはいないのか…。



???「あいつら殺します?」


???「五人いるからまずは様子を見る。」


???「この俺にかかれば余裕でバラバラにしちゃうんだけどなぁ、、。ヒヒッ。」






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 ???(→)

4位 ???(→)

5位 ???(→)

6位 ???(→)

7位 ???(→)

8位 ???(↑)

9位 ???(↓)

10位???(→)


9499位 紅美佳(→)炎を操る

9500位 浅蜊健(→)


895万位 勉学勤(↑)


参加人数900万人

すこーしランキング上がってました(笑)

ありがとうございます。


当分の目標はアクションジャンルでベスト10です!

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