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この世の中で  作者: ib
39/71

第39話(引っかかり)

佐々木「勤が生きているってどういうこと?!あの時確かに…。」


黄泉「何があったかは存じませんが、勉学勤さんは生きておられます。」


黒峰「佐々木、確かに死んでいたんだよな?」


佐々木「間違いないです。死体は学校近くに埋めてお墓を立てましたし……。でも……生きているならよかった!」


黒峰「なにか事情があるのかもしれんな。勉学については後でまた話すとしよう。まずは紅からだな。」


白雪「うん!!」


黄泉「わかりました。では遺体のある場所まで案内してください。」



彼女達を拠点としているシェアハウスまで案内し、紅が眠る墓の前まで来た。


白雪「ここです…。美佳ちゃんをお願いします…!」


黄泉「はい。それでは…死者(デッド)蘇生(リザレクション)。」


辺りが(まばゆ)い光に包まれる。


黄泉「これで完了しました。あとは目覚めるまで少しお待ちください。」


白雪「あ、ありがとう!」


紅が目を覚ますのに十五分ほどかかったが、目覚めた彼女はまるで何事もなかったかのようだった。


白雪「美佳ちゃんっ!」


紅「美鈴…?どうしたの一体……。私は転移して…それから……?記憶がないわね。」


白雪「いいの…いいんだよ……。美佳ちゃん…。」


泣き崩れる白雪を不思議がりながらも彼女はそっと抱きしめた。


紅「また心配かけちゃったのかしら……?」


白雪「ううん…!これからも一緒だよ!」



黒峰「さて上手くいったようだな。感動の再会に水を差すのも悪いからほかの者は離れるとしようか。あと雷電。」


雷電「なんだ?」


黒峰「少し話がある。」



雷電「それでわざわざ離れて二人きりとは…何用かな?」


黒峰「あんな人間離れした能力があってトーナメントにでる理由はなんだ?力か?金か?」


雷電「あー…まあ気になるよね……。実はさ…。」


黒峰「……なるほどな。わざわざ聞いて済まなかったな。これからよろしく頼む。」


雷電「気にするな!俺の方こそよろしくな。」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


白雪「長い間夢をまるで見てたみたい。」


紅「結局何があったか誰も教えてくれなかったわ…。夢ということにしておくわね。ただ…」


白雪「……?」


紅「夢の中で兄さんに会った気がするわ。初めて兄さんに並べた夢。私が遠く及ばなかったあの兄さんに。」


白雪「…ふふっ。それはいい夢だったね!」


紅「今日はどんな夢を見るかしらね…そろそろ寝ましょうか。」


白雪「うん。おやすみ美佳ちゃんっ!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日。


結局紅は何も無かったでは納得しなかったので、戦いに敗れ気を失い白雪がその間に敵を倒したということになった。


まあ嘘ではない…はずだ。


紅「そうだったのね…。美鈴ごめんなさいね。またあなたに守られてしまって。」


白雪「私は大丈夫だよ!もう一人でも戦える!」


紅「私の記憶がない間に強くなったのね…。私もまた一から強くなるわ。」


紅は勘が鋭いからこれで納得してくれているかはわからない。だが一安心だと言っていいだろう。



黒峰「さて六日目だ。毎日かなりの数、試合がこなされているのはトーナメントを見ればわかる。仲間内で当たることを考慮しても、長くてあと十日あれば1位の者が決まるだろう。」


紅「そうね。私はもう助っ人としても参加できないけどアイデアくらいは出すことにするわ。」


黒峰「助かる。それで今日の対戦相手だが…。」



白雪美鈴(↑)助っ人可能人数1人


宮本伏瀬(↑)助っ人可能人数1人


雨水花蓮(↓)助っ人可能人数7人


佐々木知優(↓)助っ人可能人数10人


影切千歳(↓)助っ人可能人数2人



黒峰「さてさっそくだが紅。お前ならどう見る?」


紅「そうね…注目すべきは影切さんのところね。かなり順位が高いのにも関わらず助っ人が2人もいけるなんて…。」


黒峰「俺も同じことを思っていた。こちらは助っ人のみの雷電を含め助っ人を6人分けることができる。」


紅「そうね…それなら……」


白雪「私は一人で大丈夫!」


伏瀬「俺も助っ人人数1人の相手なら問題ない。」


紅「わかったわ。残り3人にそれぞれ2人ずつ助っ人を当てましょ。」


影切「黒峰君来てくれませんか…?」


黒峰「俺の指名が多いな…まあいいが。相川一緒に来るか?」


相川「いいの?!もちろん行く!」


花蓮「私のところは剣舞と武道に来てもらうわ。」


浅蜊「じゃあ俺と電二が知優ちゃんのとこだね〜!」


雷電「任せておけ。」



黒峰「紅が敗北したのを決して忘れるな。黄泉がいるとはいえ、全滅しては蘇らせることが出来ない。負けると悟った時はすぐ棄権してこい。」


もう仲間が悲しむところは見たくない。これで完璧の布陣のはずだ。


しかし…なんだこのモヤモヤは?なにかを見落としているのか?紅とも確認を取りお互い問題ないと思ったが……。


何が引っかかるんだ?今は戦いに集中するか。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


黒峰「今戻ったぞ。皆はいるか?」


佐々木「私達はいます。」


白雪「わ、私もいる…!」


花蓮「私達も無事だけど…」


黒峰「何かあったのか?」



花蓮「伏瀬が帰ってこないのよ。」



黒峰「戦いが長引いているのか?」


花蓮「相手は格下のはずだから時間はかからないと思うけど…」


紅「相性が悪くて時間がかかっているのかもしれないわ。」


花蓮「そうね…。」


しかしそれから三時間経っても伏瀬は帰ってこなかった。


黒峰「さすがに妙だな。今までの様子からあいつは賢いやつだから危険だと判断すれば負けを認めるはずだ。」


花蓮「トーナメント表見たけど…二分前に伏瀬が敗北してるわ……。」


黒峰「となるとそろそろ帰ってくるはずだが……。」



転移先から帰ってきた伏瀬はなにやら様子がおかしかった。


花蓮「伏瀬?いや…これは……複製されたクローンの方ね。あなたのオリジナルはどうしたの?」


クローンは何も語ることなくその手に握りしめたメモを花蓮に渡して消えてしまった。


黒峰「伏瀬になにかあったのか?」


花蓮「あの馬鹿…。」



メモには血文字でこう書かれていた。



「5位には誰も勝てない。逃げろ。」



黒峰「黄泉、伏瀬がどうなったかわかるか?」


黄泉「はい。死亡が確認されています。死体がないので蘇生は不可能です。」


花蓮「伏瀬……。なんで、なんで逃げなかったのよあの馬鹿!」


あの時引っかかったのはこれか…。たとえ相手の順位が低くても助っ人がこちらのように強い可能性がある。


なぜ今まで気が付かなかった?安心しきっていたのか?この絶望級だらけの仲間達だから負けないとでも?


黒峰「俺の甘えが伏瀬を殺した…。本当にすまない。」


花蓮「……あんたのせいじゃないわよ。あの馬鹿のためにも勝ってあげなきゃね。今日は疲れたから寝るわ。」


彼女はそう言って部屋を出ていった。



扉の向こうですすり泣く声が聞こえたが誰もそれを言わなかった。



紅「5位が参加しているなんて…しかも仲間がいる。そして仲間の能力は敗北を認めさせない能力かもしれない…。」


黒峰「これからは必ず順位が高い者を助っ人につける。二度とこのようなことがないようにな!」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 相川モルテ(→)???

4位 白雪美鈴(→)氷結

5位 ???(→)

6位 風柳風太(→)風を操る。

7位 轟剣舞(→)剣の達人

8位 岸島海斗(→)解体

9位 ???(→)

10位 ???(→)

11位 椋呂京谷(→)コピー

12位 武道信玄(→)能力未だ発現せず。


18位 紅神威(→)実体そのものが炎


21位 雷電電二(↓)実体そのものが雷


57位高橋正(→)???


235位 影切千歳(→)影を奪って能力も奪う


530位 服部圭太(→)重力を操る


990位 浅蜊健(↑)反発


6515位 紅美佳(蘇生)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。




10500位 伊藤研二(→)触れた敵からダメージを受けた時…


11000位 宮本伏瀬(死亡)複製


102万位 雨水花蓮(→)索敵


239万位 葵(→)全身から針を出せる


312万位 佐々木知優(→)一日三回まで全回復

313万位 黄泉雫(→)死者蘇生


800万位 ???(→)調査


参加人数860万人


戦わないものはサポーターになれる。


現在のTOP10の居場所

1位 新潟県

2位 北海道

3位 東京都

4位 沖縄県

5位 東京都

6位 沖縄県

7位 東京都

8位 青森県

9位 静岡県

10位 東京都


1から10は絶望級

11から100は怪物級

101から1000は化け物級

1001から10000は超人級




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