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この世の中で  作者: ib
33/71

第33話(兄妹喧嘩)

紅「なっ?!できるわけないでしょ!!」


神威「あーそっか。友達だったもんね。でもさ?」



その子に父親殺されてるんだよ?



紅「あんなクソみたいな父親なんて私は知らない!」


神威「まあ俺も父親は死んでよかったと思うけどね〜。」


紅「ならどうして美鈴のことを殺そうとするの…?」


神威「仕事柄仕方が無いのさね。その子の中に眠ってる殺人鬼は警察の中で危険視されている。厄介事は早めに片付けたいのが上の意思みたいでね。」


紅「そんなことさせるわけないでしょ…!」


神威「まあ抵抗するなら美佳を動けなくしてから殺すだけだからいいんだけど…俺だって妹を手にかけたくないからなるべく大怪我で済ませるね。」


ジリジリと距離を詰めてくる。

どんな能力でも大丈夫だという余裕だろうか?

それとも……


紅「それ以上近づくなら燃やすわ。」


炎を出し威嚇する。しかし進む速度が変わることはない。

まずは赤い炎で様子をみる…っ!


両手に炎を(まと)い神威に向かって勢いよく飛ばす。

しかし躱す様子はなく直撃。当たった部分の服は燃えてなくなったが、彼は無傷であった。


神威「弟の能力はしょぼかっただろう?兄弟はなにかと能力が似た傾向になるらしくてね。美佳はあいつよりは優秀のようだ。炎を操れるみたいだしね。」


紅「どうやって防いだのよ…。」


神威「簡単な話しさ。俺は炎を操るんじゃない。俺自身が炎なのさ。」


紅「そんなの人間じゃありえない……!」


神威「そんな事言われてもなってしまったものはしょうがない。軽く遊んであげるとしよう。」


神威がそう言うとざっと五、六だろうか?火の玉を出現させる。


紅「青い炎……。」


神威「そんな珍しい?」


紅「やるしかないわね…っ。」


紅も青い炎で火の玉を作り出す。

神威とは違い使えば使うほど自らが燃えていく…。



初撃の戦闘はまったくの互角であった。

お互いの火の玉がぶつかり合い消えていった。


神威「おー美佳もやればできるじゃん?」


やはりケロッとしている…兄貴は蒼炎を使ってもダメージは無いみたいね、、。ならば!


手に蒼炎を(まと)い接近戦へと持ち込む。

赤い炎じゃダメージは0、自傷ダメージもないなら直接叩き込めばどうなる?


神威「接近戦かぁ〜少し苦手なんだよねー。」


そう言いつつも逃げる様子はなかった。

なめられたものね…!


美鈴を護るため一通り格闘技は習った。

左ハイキックから右中段突きっ……!


華麗に(さば)かれ当たらない。

次っ!右足払いから左リバーブロー!


しかしこれも当たらない。

まだまだぁ!


神威「どれだけ攻撃しても美佳の攻撃じゃ当たらないよ?」


紅「逆に当たりさえすればまずいってことかしら?」


神威「あーそういう考えになっちゃうのか…。試してみる?」


そう言うと神威はピタッと動くのをやめた。


紅「後悔しないことね。」


ここで倒すしかない…!操れる全ての炎を右拳に……っ!!






蒼炎右正拳突き!!!!!!







紅「はぁ…はぁ……本当にまともに当たってくれるなんて……。」


彼女の正拳突きはクリーンヒットし、神威は衝撃でかなり吹き飛ばされたようだった。



紅「美鈴もう大丈夫よ。あなたは私が護る…っ!」


白雪「美佳ちゃん!やったね!……え、」


紅「どうしたの?私の後ろになにか……なんで…。」



そこにはまるでダメージの負っていない兄の姿があった。


紅「出せる炎はほとんど使い切って攻撃したのにどうして無傷なのよ!!」


神威「もしかして蒼炎に身体焼かれちゃってる感じ?そんな体ボロボロにしちゃって〜。お兄ちゃんまだ遊びたりないんだけどー?なんちゃって。」


紅「美鈴もう少し後ろにいて。」


白雪「わ、私も戦うよ!」


紅「相性が悪すぎるわ。普段の美鈴の氷は蒼炎で溶けていたもの。私が負けたらすぐに棄権しなさい。」


白雪「だったら今すぐ棄権しようよ!」


紅「私は今までどの分野でも神威兄さんに勝てたことはなかったの。唯一無二の能力を手に入れて初めて勝てるんじゃないかって思った自分がいた。まだ負けてない…ここからはただの兄弟喧嘩だから。」


神威「いいねぇいいねぇ!そんなボロボロの体でよく言うよ!まあ俺が全力だせば棄権するって言う前に殺せちゃうから関係ないけどねー?」


紅「そんなハッタリ怖くないのよ。さっさと続きを……?!」


目の前に広がるのはとてつもない量の蒼炎。


神威「規模が違うんだよ。例えるなら美佳のはせいぜいライターの火ってとこかな?俺は火力発電所くらいの火力と規模がある。」


能力で負け、体術でも負け、順位も負けている。

紅に勝ち目なんてこれっぽっちもなかった。


そこからは見るも無残な光景だった。

ほぼ無限の残量に対して紅の残量は残り一割程度。


必要最低限の攻撃を打ち消せてもじわじわと体が焼かれていった。


そして……。


紅「美鈴私はもうそろそろ限界みたい。時間を稼ぐから少しでも遠くへ離れて。」


白雪「や、やだよ!だったら今ここで棄権しま…」


神威「させないよ。」


蒼炎の槍が飛んできて白雪の足に突き刺さる。


白雪「あああああああああああ!!!!!」


紅「美鈴!あいつが近いうちは無理なのよ。言うことを聞いて!」


白雪「うぅ……うん、、。」


紅「ありがとう。」



神威「いやー危ない危ない。一瞬たりとも気は抜けないね〜!」


紅「決着をつけるとしましょうか。」


神威「全身火傷で何言ってるんだか。放っておいても死んじゃいそうじゃん?」


もうほとんど炎は出し尽くしてしまった。火傷も酷すぎて痛みが麻痺してきた…。でも!美鈴のためならまだ動ける!今度こそ守り抜くんだ……!



蒼炎の剣。


神威「最後に作ったのは剣かぁ。オシャレだね?俺も作ってみようかな〜♪」


今にも消えてしまいそうな一本の剣。目の前に広がる無数の剣…勝ち目なんてない、でも前に進める…っ!護るべき人がいるから!!


紅「はぁあああああああああ!!!!!!!」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 相川モルテ(→)???

4位 ???(→)

5位 白雪美鈴(→)氷結

6位 風柳風太(→)風を操る。

7位 轟剣舞(→)剣の達人

8位 岸島海斗(→)解体

9位 ???(→)

10位 ???(→)

11位 椋呂京谷(→)コピー

12位 武道信玄(→)能力未だ発現せず。


57位高橋正(→)???


235位 影切千歳(→)影を奪って能力も奪う


530位 服部圭太(→)重力を操る


6515位 紅美佳(→)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。

7009位 浅蜊健(→)反発



10500位 伊藤研二(→)触れた敵からダメージを受けた時…


11000位 宮本伏瀬(→)複製


102万位 雨水花蓮(→)索敵


239万位 葵(→)全身から針を出せる


312万位 佐々木知優(→)一日三回まで全回復


800万位 ???(→)調査


参加人数868万人


戦わないものはサポーターになれる。


現在のTOP10の居場所

1位 新潟県

2位 北海道

3位 東京都

4位 沖縄県

5位 東京都

6位 沖縄県

7位 東京都

8位 青森県

9位 静岡県

10位 東京都


1から10は絶望級

11から100は怪物級

101から1000は化け物級

1001から10000は超人級

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