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この世の中で  作者: ib
32/71

第32話(もう一人の兄)

葵「ここまでは特に問題なく勝ち進んでるね〜!」


研二「あぁ。強者と当たっていないのはラッキーだ。」


葵「まあ私と研二ならどんなやつが来たって平気よ!」


研二「それは言い過ぎな気もするが…能力さえ当たれば……な。今日の敵は強い、気をつけていくぞ。」


葵「はーい。そろそろ時間ね!今日も頑張りましょ!」


伊藤研二(↓)助っ人可能人数35人






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


葵「じゃあいつも通り私がまずは囮で動き回ってくるね!」


研二「あぁ。気をつけてな。」



彼女を攻撃するものはいないか、後方より確認する。

敵を見つけたらバレないように接近、敵に触れてダメージを与えてもらう。

そうすればどんなやつだって毒で倒せるはずだ。


向こうから歩いてくる人影があるな…。


葵に注意するよう合図を送る。彼女は頷きその人物と一定の距離を取る。


相手は攻撃してくる様子はなかった。

攻撃されてから発動するタイプか?確認する必要があるな。再び彼女に合図を送る。


葵「おっけー!先手必勝っ!!」


敵に向かって無数の針を飛ばす。


さあこれで回避、迎撃のどちらかするだろう。


しかし相手がとった行動は直撃であった。



研二「馬鹿な……。あれだけ針が当たれば少なくとも傷はできるはずだ、、。やつは……」


全て直撃したにも関わらずその男は無傷であった。


???「うーん。君は弱すぎるね。助っ人の方かな?」


葵「私の攻撃が効かない……」


???「奥の手があるなら全部見せちゃおう!ないなら降伏してほしいかな〜」


研二「その必要はない。」



葵と話している間に研二は男の死角へ回っていた。


カラクリは分からんがこれで…!男に触れることができた。あとは攻撃されれば勝ちだ……!


???「んー?ただ触れられただけっぽいかな?もしかして二人とも弱いパターンとかあるわけ?!ガッカリだなぁ。でも男の方は能力使ってないよね〜」


研二「ああ。能力を使うまでもないんでな。」


敵に悟られないよう嘘をつく。攻撃させるように仕向けねば。


???「こっちが攻撃してくれれば見せてくれるかなぁ…やってみよっか!手加減はしてあげないとね!」


ファイアーボール!

男の手から青い炎の玉が出現した。


???「死なないでねー?」


研二に向かって火の玉が飛んでくる。願ったり叶ったりだ!あえてその攻撃を受ける。


想像の五倍は威力が高かった。全身の水分が無くなりそうになるほどの凄まじい火力。

これまで受けたことのないダメージであった。


能力補正で耐久力が常人の三倍になってるとはいえ、ほとんどギリギリだ…。しかし耐え切った!この分の毒となると即死レベルになりそうだな……!


???「あー。そういうことか。殴られた場所からなにか発生してるね。カウンタータイプの能力だったわけだー。」


研二「ゲホゲホッ!はぁ…はぁ……。ああ、お前はまもなく死ぬだろうな。」


葵「研二大丈夫?!許容範囲超えてるんじゃ?!」


研二「ギリギリ大丈夫だ…。」


???「なるほどなるほど。この部分が要らないわけか。」


次の瞬間信じられないことが起きた。

毒が発生している部分が地面に落ち、穴の空いた体が再生したのである。


研二「なっ……?!」


葵「嘘でしょ…?」


???「他になにか能力はある?」


研二「体が炎になっているように見えたが…。本当に人間なのか?!」


葵「まさかこれが絶望級だというの…?」


???「質問に答えて欲しかったけどその様子じゃなさそうだね。降参してくれないかな?」


研二「はっ!……あぁ。すまなかった。俺達の負けだ。あんたの名前だけでも教えてくれ。」


???「俺かい?俺は紅、紅神威(くれないかむい)だよ。」





美佳のやつになかなか会えないね〜。明日からは紅って苗字知らないか聞いてみることにしよっと。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


紅「クシュン!」


浅蜊「美佳ちゃん風邪?」


紅「引いてないわよ。」


白雪「今日の戦いが終わったら暖かくして寝なきゃね。」


紅「引いてないって言ってるでしょ。」


黒峰「体調管理は各自しっかりしておけよ。」


紅「引いてないって言ってるでしょ!!!」


花蓮「ふふっ。仲がいいのね。」


紅「はぁ…。」


黒峰「さてそれくらいにしてどうするか話し合うぞ。」


紅美佳(↓)助っ人可能人数20人


雨水花蓮(↓)助っ人可能人数10人


武道信玄(↑)助っ人可能人数1人


轟剣舞(↑)助っ人可能人数1人


黒峰蓮太(↑)助っ人可能人数1人


浅蜊健(↓)助っ人可能人数7人



紅「今回やばそうなのは私、浅蜊、花蓮の三人ね。」


黒峰「そうなるな。特に紅のところは相当順位が高い。昨日聞いた順位と能力を元に各自バランス良くなるように分かれてくれ。」



紅・白雪、花蓮・伏瀬・相川、浅蜊・影切の三組に助っ人が分かれ、残る武道、剣舞、黒峰は一人ということになった。


いざという時は頼むぞ白雪。

う、うん。頑張る。


紅「何を話しているの?」


白雪「な、なんでもないよ!」


黒峰「では皆生きて帰れよ。」


それぞれが転移されていき……


紅「どんな化け物が来るのかしらね。」


白雪「む、無理しないでね…。」


紅「美鈴には戦わせずに勝ちたいものね。」


白雪「こ、今回は相手が強いもん。私も戦うよ!」


紅「黒峰と会ってから変わったわね…。ピンチの時は頼もうかしら?ふふっ。」


白雪「うん!」


仲間にも教えていないが、紅は黒峰にだけ白雪の能力を普段の人格のまま使えるように、日々訓練していることを話していた。

まだ二割程度しか制御できないが、紅の能力と組み合わせて戦えば脅威にはなるだろう。

それほどまでに白雪の能力は強い。


???「あれー?!美佳じゃん!」


紅「…最悪ね。」


神威「俺だよ!兄貴だよー!わかる?」


紅「昨日も当たったわよ。もう一人の兄に。」


神威「マジか!あいつも参加してたんだね〜。能力ポンコツだから家でおねんねしてると思ったのにさ!」


紅「兄貴相手でも殺すつもりで私は戦うわ。」


神威「願いを叶えるねぇ…。美佳じゃ俺には勝てないけど条件飲んでくれれば棄権してもいいよ?」


紅「条件?」


神威「白雪美鈴って子覚えてる?」


紅「覚えてるもなにもここに居るわよ。」


神威「おお〜君が美鈴ちゃんね!話が早くて助かるよ〜!」


紅「美鈴がどうしたのよ?」



























神威「条件はその子の命を差し出すこと。」






┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 相川モルテ(→)???

4位 ???(→)

5位 白雪美鈴(→)氷結

6位 風柳風太(→)風を操る。

7位 轟剣舞(→)剣の達人

8位 岸島海斗(→)解体

9位 ???(→)

10位 ???(→)

11位 椋呂京谷(→)コピー

12位 武道信玄(→)能力未だ発現せず。


57位 高橋正(↑)???


235位 影切千歳(↑)影を奪って能力も奪う


530位 服部圭太(↓)重力を操る


6515位 紅美佳(↑)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。

7009位 浅蜊健(↑)反発



10500位 伊藤研二(↓)触れた敵からダメージを受けた時…


11000位 宮本伏瀬(↑)複製


102万位 雨水花蓮(↑)索敵


239万位 葵(↓)全身から針を出せる


312万位 佐々木知優(↑)一日三回まで全回復


800万位 ???(→)調査


参加人数868万人


戦わないものはサポーターになれる。


現在のTOP10の居場所

1位 新潟県

2位 北海道

3位 東京都

4位 沖縄県

5位 東京都

6位 沖縄県

7位 東京都

8位 青森県

9位 静岡県

10位 東京都


1から10は絶望級

11から100は怪物級

101から1000は化け物級

1001から10000は超人級

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