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この世の中で  作者: ib
28/71

第28話(トーナメント一日目)

平成最後のお話になります。

トーナメント編の始まりです。

黒峰「ここが転移先か。」


転移された先は何も無い空間だった。

見渡しても壁のようなものは見えずかなり広いと思われる。


黒峰「ここで対戦相手と戦うわけか。」


誰がいるわけでもないが、つい呟いてしまう。

相手に場所を教えてるとも知らずに…。



佐々木「ほんとにみんな消えちゃった…。あとは無事に帰ってくるのを祈るしかないですね……。」


残されたメンバーはそんな話をしながら皆を待つ。



浅蜊「おおー!ほんとに移動したー!なんかワクワクするねぇ」


紅「周りを警戒しなさいよ。」


浅蜊「は、はい…。ん?なにか飛んできたような……」


紅「早く弾き飛ばして!」


浅蜊「え?!反発っ!!」


飛んできた何かを咄嗟(とっさ)に弾き返す。


「おいおい、せっかく助っ人でお前を連れてきたのに相性悪かったやつじゃね?」


「俺っちの毒を防ぐとは…なかなかやるね〜!」


姿を見せたのは男の二人組だ。見たところ30代といったところか。


浅蜊「あんたらが対戦相手みたいだね。」


紅「戦えば死ぬからリタイアするなら今のうちよ。」


???「俺っちのセリフなんだよねぇ」


再び毒を飛ばす。さっき弾き返した場所はドロドロに溶けてしまっている。受けたらタダでは済まないだろう。


反発っ!!再び毒を弾き返すが……。


なっ?!弾かれた毒は方向を変え紅と白雪の方へ飛んでいく。


紅「美鈴下がって!!蒼炎っ!」


青い炎を使い毒を燃やす。しかし燃やしきれなかった毒が紅に少量付着する。


ぐっ、、。付着した場所が溶け、皮膚がただれる。


浅蜊「美佳ちゃん!大丈夫?!」


紅「気にしてる暇はないわ。私は相性が悪いみたいだからあなたが頼りよ。」


浅蜊「お、おう!」


一人は毒を発生させて操る能力だとして……。もう一人はなんだ?毒が途中で軌道が変わった。まるで引き寄せられるように美佳ちゃん達の方へ……。まさかっ!?


試す価値はある。


浅蜊「美佳ちゃん!毒男じゃないほうに炎飛ばしてみてくれる?」


紅「いいけど…身体がこんな状態だから威力は低いわよ。」


浅蜊「大丈夫!」



赤い炎を言われた通りに放つ。


「ちょ、こっちに攻撃するな!よっと!」


炎は軌道を変え浅蜊に飛んでくる。

反発っ!!それを毒男に弾き返す。


毒男「え、あ、ちょ、俺っち!?」


まさかの直撃だった。

威力が控えめとはいえ火傷はもちろんする。

毒男は熱さと痛みでゴロゴロ転がりながらなんとか(こら)えたようだった。


毒男「ちょっとー!ちゃんと護ってくれよ〜!」


???「無茶言うな。同じものは一度しか方向を変えられん。」


紅「どういうこと?」


浅蜊「ゲームで対象物の方向を変えるキャラがいたから、もしかしてと思ったんだよね〜!」


紅「会話を聞く感じ毒男は自分の身を守れず、もう一人は一度しか方向を変えられない。」


浅蜊「毒男も毒を発生させて飛ばしてくるけど、自分の毒には決して触らないんだよね〜触れないのかな?」


毒男「そ、そそそそんなことねーし?」


紅「決まりね。」


ここまで弱点がわかった時点で敵に勝ち目はなかった。


毒を発生させている間に紅が攻撃。

方向を変えるもう一人がこちらに対象を変更。

それを浅蜊が反発して毒男に返す。


これの繰り返しである。

毒男の火傷がどんどん増えていき、次第に能力すら使わなくなっていった。


???「……降参だ。」



対戦相手が敗北を認めました。助っ人と共に敗退となります。勝者の方は勝ち上がりとなり、次の対戦まで元の場所でお待ちいただきます。


どこからともなくアナウンスが入り、辺りが眩しくなったと思うと元の場所へ戻ってきていた。


佐々木「怪我はありませんか?私が治します!!」


浅蜊「美佳ちゃんをお願い!」


佐々木が紅の治療をし、実質無傷での勝利となった。



危なかった…ゲーム好きがこんなところで役にたつとは……。


勝因はいくつかあった。

毒を発生させるのに時間がある程度かかること。

方向を変える能力が一つの対象に対して一回しか使えないこと。

助っ人が一人しかいなかったこと。


浅蜊達にとってはかなり幸運だったと言える。


そして元の場所に帰る時に倒した敵の順位が表示されていた。


能力 少毒 5000位

能力 方向転換 13000位


黒峰「なにぼーっとしている。」


浅蜊「蓮太?!いたの?!」


黒峰「いたもなにもお前達が最後に帰ってきた。」


浅蜊「え!他のみんなはどうなったの…?」


黒峰「全員勝ち上がっている。それよりもひとつ聞きたいことがある。お前より順位低いやつが相手だったか?」


浅蜊「一人はそうだけどもう一人は俺より高かったよ。」


紅「でも助っ人があの毒男みたいだったわ。」


浅蜊「じゃあ俺よりも低いかな。」


黒峰「これではっきりした。対戦前の↑は対戦相手より順位が高いということだ。他の仲間に聞いてもそうだったからな。」


浅蜊「なるほど!次戦う人は助っ人選ぶ時基準にしてもいいかもね!」


黒峰「そうだな。とりあえず皆無事で良かった。明日もこの調子でいくぞ。」


トーナメント一日目が終わった。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 ???(→)

4位 ???(→)

5位 白雪美鈴(→)氷結

6位 風柳風太(→)風を操る。

7位 ???(→)

8位 岸島海斗(→)解体

9位 ???(→)

10位 ???(→)

11位 椋呂京谷(→)コピー

12位 武道信玄(new)???


60位高橋正(→)???


243位 影切千歳(↑)影を奪って能力も奪う


308位 服部圭太(↑)重力を操る


6800位 紅美佳(↑)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。

7500位 浅蜊健(↑)反発



10010位 研二(→)触れた敵からダメージを受けた時…




241万位 葵(→)全身から針を出せる


319万位 佐々木知優(↓)一日三回まで全回復


800万位 ???(→)調査


参加人数870万人


戦わないものはサポーターになれる。


現在のTOP10の居場所

1位 新潟県

2位 北海道

3位 東京都

4位 沖縄県

5位 東京都

6位 沖縄県

7位 東京都

8位 青森県

9位 静岡県

10位 東京都


1から10は絶望級

11から100は怪物級

101から1000は化け物級

1001から10000は超人級

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