表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世の中で  作者: ib
24/71

第24話(京谷と彩華)

休む休む詐欺になってますね…(笑)


明日からGWが始まります!

変わらず毎日投稿になるか、GW中だけお休みになるかもしれません。


どちらになるかわからないので、投稿されてたらラッキーくらいの気持ちでお願いしますm(_ _)m

京谷ってほんとに凄いよな〜!


椋呂京谷が小学生の時である。


彼はなんでもこなすことが出来た。

運動、勉強、人付き合い…。


なんでも出来る天才と周りからちやほやされていた。



本当は違うんだっ!俺は、俺は、、!


京谷は真似ることが得意なだけであった。


運動ができる奴の動きを真似ればそいつと同じ動きができた。


勉強ができる奴の勉強法を真似すれば勉強もできるようになった。


人付き合いだってそうだ。


要するに俺は誰かが上にいないと何も出来ない人間だ。俺にはこれといった特技も個性もないんだっ!!



???「私はそんなことないと思うな。」


京谷「誰だ?!」


???「ごめん聞くつもりは無かったんだけど……」


京谷「お前は同じクラスの……。」



彼女は唯一京谷を天才と呼ばなかった。普通の友達として接してくれた。それがなにより嬉しかった。


二人が仲良くなるのに時間はかからなかった。



京谷「なぁ!お前の名前聞いてなかったんだけど教えてくれよ!」


???「ん〜そうね…。彩華(さやか)って呼んで♪」


京谷「彩華か〜いい名前だな!」


彩華「ありがとっ♪」



二人は登下校一緒にするようになり、京谷は恋心を抱くようになった。


京谷「彩華って好きな人いるの?」


彩華「い、いきなりどうしたの?!」


京谷「き、聞いてみただけ…。」


彩華「教えてあげなーい♪」


彼女は照れて答えなかったが、どことなく嬉しそうだった。



その事件はある日突然起きた。


「お前俺の答案カンニングしただろ!」

誰かが教室で急に声をあげた。


カンニングするやつがいたのか…。別に小学校のテストくらいできなくても…


「お前だよお前!!」


京谷「え、俺?!」


「誤魔化したって無駄だぞ!今日のテストは国語だった。感想文が丸々同じなのはありえないんだよ!」


京谷「俺はカンニングしてないっ!お前の勉強法を真似したから回答方法が同じになっただけだ。」


「そんなの信じられるわけないだろ!みんなこいつカンニングしてまで百点取りたいんだってよ!最低だよな!」


「えー京谷君カンニングしてたのー?」

「幻滅するわー」

「ないよなー」

「最低。」


クラスのあちこちから言葉が飛び交う。


彩華「京谷はそんなことしないわ!」


京谷「彩華っ…!」


彩華「京谷の言う通りなの。彼には真似る才能がある。だから……。」


「お前ら付き合ってるから庇うんだよな。お熱いですねぇ〜ひゅーひゅー」


彩華「え、あ、ちがっ」


京谷「俺達は付き合ってなんかない!」


「じゃあどうして彩華ちゃんは庇うわけ?脅されてるのかな?そこまで腐ってるとは京谷ってやばいやつだね〜」


京谷「……っ!」


彼は教室を飛び出した。


彩華「まって京谷!」


「今追いかけたら共犯ってことになるけどー?それとも本当に付き合ってるのかな?」


彩華は追いかけることができなかった。



俺はやってないのに…!どうして信じて貰えないんだ!


次の日学校へ行くと机には大量の悪口が書かれていた。彩華は俺の味方になってくれていたが、無事だろうか?


自分の事より彼女のことが心配だった。


でさ〜その子がなんて言ったと思う?

ねぇ聞いてる?彩華?

う、うん。


女子の声が聞こえる。


京谷「彩華!お、おはよう。」


彩華「……。」


京谷「彩華?」


彩華「私に話しかけないで。」


どうしてっ……!君にさえ信じて貰えればほかの連中になんと言われようと構わなかったのに…。

でもこれで彩華が危害を加えられないなら……。


俺は一人になった。



そして小学校卒業式。

あの日以来彩華も含め誰とも話すことは無かった。

もう話したいとも思わなかった。


中学はどこか遠いところへ行こう。

新しい友達を作って楽しく過ごすんだ。


卒業証書を受け取り、それぞれが友達、親と共に帰っていく。

京谷は友達はもちろんのこと、親も仕事で来ていなかった。



誰も俺に興味なんてないよな……。

気がつくと彩華と初めて話した場所まで来ていた。


もうあいつの顔を見ることもないのか。

最後にもう一度だけ話したかったな…。

思わず呟いてしまう。


「話せばいいんじゃない?私はここにいるよ。」


……?!


京谷「彩華?」


彩華「ごめんね。京谷。」


京谷「聞きたいことは沢山あるけど今はどうだっていい!来てくれてありがとう。」


彩華「……ごめんね。ずっと話したかった。けど私は京谷よりみんなを選んだっ……!」


京谷「気にすんなよ!今こうして話せてるだけで俺は幸せだ!」


彩華「京谷は優しすぎるよ…。あのね……っ」


京谷「なんだよ…?

彩華「わ……ううんっ!なんでもない!最後だから…。またね!」



彼女はにっこり笑うと走り去って行ってしまった。



中学はそれぞれ別の所へ行き、彼女とそれ以来会うことはなかった。みんなと同じ中学に行ったと思い調べてみたが、彼女は行っていないようだった。


京谷は三年間彼女が何を言おうとしていたのかずっと考えていた。しかし答えは出ず……。



中学卒業の日、風の噂で彼女が病院にいることを知った。身体が元々弱かったらしく、今では寝たきり状態らしい。


お見舞いに行ったが面会謝絶だった。

あの時言いたかったことはなんなのか。

彼女の元気な姿はもう見られないのか…。


高校入学の日彼に取っては奇跡が舞い降りる。


なんでも一つ願いを叶えることが出来る。


これだ!!能力も俺にピッタリじゃねぇか!

彩華待ってろよ!俺がお前を助ける…!




黒峰「おい。おいっ聞いてるのか?京谷」


京谷「あ、あぁ。すまない。昔のことを思い出してしまってな。」


黒峰「7位が見つかったぞ。」







┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ランキング表

1位 ???(→)

2位 ???(→)

3位 ???(→)

4位 ???(→)

5位 白雪美鈴(→)氷結

6位 風柳風太(→)風を操る。

7位 ???(→)

8位 岸島海斗(→)解体

9位 ???(→)

10位 椋呂京谷(→)コピー


60位高橋正(→)???


245位 影切千歳(→)影を奪って能力も奪う


310位 服部圭太はっとりけいた(→)重力を操る


7200位 紅美佳(→)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。

8200位 浅蜊健(→)反発



10010位 研二(→)触れた敵からダメージを受けた時…




241万位 葵(→)全身から針を出せる


318万位 佐々木知優(↑)一日三回まで全回復


800万位 ???(→)調査


参加人数870万人


戦わないものはサポーターになれる。


現在のTOP10の居場所

1位 新潟県

2位 北海道

3位 東京都

4位 沖縄県

5位 東京都

6位 沖縄県

7位 東京都

8位 青森県

9位 静岡県

10位 東京都


1から10は絶望級

11から100は怪物級

101から1000は化け物級

1001から10000は超人級

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ