第10話(退けない闘い)
明日はお休みなので早めに投稿する予定です。
季節の変わり目なので風邪や花粉症にみなさん気をつけてくださいね…!
異変に気づいたのは資料室に着いてすぐの事だった。
バゴォオオオオオオン!!!!!!
凄まじいほどの爆音が響く。
紅「この音生徒会室の方かしら?」
黒峰「そうだろうな。大方誰かが放送を聞いて行ったんだろう。」
浅蜊「俺達も行ってたらやばかったね…。」
白雪「ふ、二人は大丈夫でしょうか……?」
浅蜊「確かに危険かも!俺ちょっと保健室の方行ってみるよ!」
黒峰「待て。誰か来る。迎撃の準備をしておけ。」
浅蜊「こんなときに……っ!」
紅「さっさと片付ければ問題ないわ。」
書記「あらー?こんなに生き残りがいたとはね。」
紅「悪いけどすぐ終わらせるわ。」
紅が先手を打ち炎を敵へ飛ばす。
しかし……ジュウウウウウウ…!!
炎はたちまち消化されてしまった。
書記「あら残念。あなた炎を操る能力みたいねぇ。私の能力とは相性最悪ね~。」
紅「くっ…。」
黒峰「情報通りらしいな。」
白雪「美佳ちゃんっ大丈夫…?」
紅「大丈夫よ。美鈴は私の後ろにいて。」
白雪「う、うん…。」
書記「あなたが庇ってる子余程ハズレの能力なのかしら?あなたを殺したらすぐ殺してあげるからね♪」
紅「そんなことさせないわっ!!」
再び炎と水が衝突する!!
相性が悪いのは事実であり、紅がじわじわと後退して行く。
黒峰「浅蜊手伝ってやれ。」
浅蜊「うん!」
紅「来ないで!!私が守らなきゃ行けないのっ!なんとしても!」
黒峰「なぜそこまでやけになる?」
紅「この子を安心させてあげないと…っ」
黒峰「それなら尚更…」
言いかけた言葉を飲み込む。白雪の様子がおかしい。
紅「美鈴ダメよ!落ち着いて!!」
白雪「うぅ……」
紅「こうなったら…仕方ないっ!」
紅の出していた炎が赤から青へ変わっていく。
炎の温度は赤よりも青のほうが温度が高いと聞いたことがあるがこれは…
先ほどまで書記の出していた水で完全に消えていた炎は水をも蒸発させ始めた。
黒峰「ここまで温度が上がるものなのか…?!」
浅蜊「俺達のいるところもやばいんじゃっ……。」
書記はついに炎を消しきれず青い炎に飲み込まれていった。
うぎゃああああ!!!あついあついあついあついィイイイイ!!!
断末魔が資料室に響き渡る。
白雪「美佳ちゃんっ!!私はもう大丈夫だからもうやめてっ!!!」
紅「はぁはぁはぁ…。」
紅の体は攻撃を多少受けてたとはいえボロボロになっていた。
明らかに敵の攻撃以外の外傷がある。火傷…?
黒峰「お前まさか、、。」
紅「はぁはぁ…ええそうよ。この青い炎は私すらも焼き尽くす。長時間使えば自ら命を落とすことになるわ。」
黒峰「なぜそこまでする必要がある?浅蜊と共闘すれば楽に倒せただろう。」
紅「それじゃあダメなのよ。美鈴がああなった時は極度に心配してる時なの。安心させるには私が頼れる存在でいなくちゃ。」
浅蜊「でもこれからは俺も、いや俺達もいるからみんなで安心させよーぜ!」
紅「あなた達には話しておいてもいいかもしれないわね。美鈴は昔…」
白雪「美佳ちゃん!!私はもう大丈夫だから!!その話はしないでっお願い……。」
紅「と、とにかくああなった時は誰も頼れないのよ…。ごめんなさいね。」
黒峰「なにか訳ありのようだな。言いたくないなら言わなくていい。それよりも保健室に行かないとな。」
書記と戦い始め、時間で言うと既に一時間が経過している。資料室がボロボロになっているのが激闘だったことを表していた。
調べたいものもこれじゃあ無理ね…ほとんど燃えてしまっている。加減できるようにならないと……。
白雪の過去になにがあったんだろうか。あの紅が怯えているように見えた。白雪のことは今以上に観察してみる必要があるな。
俺がみんなを守ってあげないと…!千歳ちゃんも美鈴ちゃんも美佳ちゃんも怖かったはず…。もっと強くなるんだ!!
それぞれの想いを胸に保健室へ足を進める黒峰達であった。
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佐々木「勤!勤ってばー!」
勉学「なんですか知優さん?」
佐々木「久しぶりに二人っきりになったんだしイチャイチャしよーよー!」
勉学「こんな状況の中でもいつも通りなんですね…知優さんらしいや…。」
バゴォオオオオオオン!!!!!!
爆発音が響き渡る。
佐々木「なんの音…?」
勉学「生徒会室のほうからですね。皆さんが心配です…。」
佐々木「行ってみる?」
勉学「いえ、僕達はここで様子を見るのがいいでしょう。仮に敵と出くわしたら十中八九殺されますから。」
佐々木「それもそうだよね…。」
ミシッミシッミシッ……
佐々木「足音聞こえない…?」
勉学「静かに…。」
ミシッミシッミシッ。
足音が止まる。
勉学「バレているかもしれません。入ってきた場合僕が時間を稼ぎます。知優さんは隙を見て黒峰君達のところへ助けを求めに行ってください!」
佐々木「でもっ!!勤の能力じゃ!!」
勉学「まともにやり合う気はありませんよっ!僕は頭がいいですから。一人なら生き残る方法だって考えられます!」
佐々木「わ、わかった……。」
勉学「入ってきます!隠れて!」
ガチャッ。
ここには一人いたか。情報だと二人だったはずだが逃げたということか?
勉学「何をキョロキョロしているのですか?ここには僕一人しかいませんよ。あなたは何者ですか?」
???「俺か?俺は生徒会長だよ。」
勉学「あなたが放送していた方だったんですね。一応お伺いしますがあの内容は信じてもいいんですか?」
質問をしながら佐々木のほうへ合図を送る。
それを見た彼女は死角になる位置から出口へと向かう。
高橋「嘘言ってもお前にはバレそうだな。正直に言おう。嘘だ。」
勉学「ということは僕を生かしてはおかないわけですね…!」
勉学は出口とは真逆の方向へ近くにあった椅子を投げる。
会長の意識が向いたその隙をついて佐々木は保健室から抜け出す。
よしっ!これで後は僕が生き残るだけだっ!
高橋「なんのつもりだ?」
勉学「いえいえ。戦うには邪魔だと思いましてね。」
高橋「覚悟を決めたらしいな。それでは行かせてもらおう。」
頭をフル回転させろ!僕が生き残るには能力がバレてはいけない。そして敵の能力を見極めなければならない。知優さん…知優のためにも死ぬわけには行かないっ!!
待っててね勤!すぐ黒峰君達を呼んでくるから!!
目に涙を浮かべながら彼女は保健室を後にした。
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あら?ここにも居ないのね。
あとは三階だけね、、。
もうすぐ、もうすぐ会えるわ。黒峰君待っててね。
うふふふふふふふふふふふふふふふふふ
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ランキング表
1位 ???(→)
2位 ???(→)
3位 ???(→)
4位 ???(→)
5位 ???(→)
6位 ???(→)
7位 ???(→)
8位 岸島海斗(→)解体
9位 ???(→)
10位???(→)
300位 影切千歳(→)影を奪って能力も奪う
8700位 紅美佳(↑)炎を操る。自らも燃えてしまうが青い炎も出せる。
9001位 浅蜊健(→)反発
9500位 副会長(→)爆破
12000位 研二(→)触れた敵からダメージを受けた時…
115万位 書記(死亡)体内の水を出せる。圧力を多くすることで鉄さえも切断可能
250万位 葵(→)全身から針を出せる
720万位 佐々木知優(→)一日三回まで全回復
891万位 勉学勤(→)頭が良い
892万位 会計(→)一定範囲内の人数がわかる
参加人数893万人
1から10は絶望級
11から100は怪物級
101から1000は化け物級
1001から10000は超人級




