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あ
また花森さんはやってくる。花森さんは私の暮らし方に興味があるらしい。私はようこそと言って花森さんは家に入ってくる。でも私がすぐに、外に行ってきますわというとどうして?と聞いてくる。
「散歩に行ってきます。」
「私もついていっていいですか?」
「いいですよ。」
花森さんと並んで歩く。花森さんが「ゴミ袋、捨てどきですよ。」というので、「あ、そうかな。でも日にちを覚えてないからね。」というと、「明日ですよ。」と応えられた。
「あなたはここらの人でしたね。」
「そうです。」
「すみませんね、世話を焼かせてしまって。」
「いいえ、そんなことありません。」
「でも面倒な人だと思うでしょう。」
「いいえ、人のことを手伝うの、好きですから。」
「人がいいんですね。」
「そうかもしれません。」
風が通る。花森さんの髪の毛は流れたようになって、涼しい横顔が見える。綺麗だなと思う。そりゃあそう。好きなのかなあ。私はいろいろなことを一度に考えて、頭がこんがらがってしまって、しようがないから頭を掻いた。




