真面目なはずの俺の忘れ物
俺には、毎日のように顔を合わせている同年代の女性がいる。
だが、残念ながら恋人ではない。
そう、家が近くの幼馴染というやつだ。
そして、そいつが幼少期、俺にこんな事を言った事がある。
「たかくんは強くてカッコいいね!」
断じてその言葉を引きずっているものではないが、しかし、俺は今でも毎日筋トレを続けている。
今日昼飯を食べてない分夕飯おかわりをした後、正直トレーニングはサボりたい。
ちょっと勉強してからにする。
その後は必ずやろう。
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やっべ忘れてた。
夜中何か忘れてる気がしてなかなか寝付けないと思ったら、筋トレをしてない。かと言って、今ここでやると家族を起こす羽目になる。
俺は庭に出た。そこでいい感じにトレーニングを終えた。
これでやっと寝られる。
部屋に戻ってベッドに倒れ込もうとしたその時、落書きされたジャージが視界に入る。
(洗濯出すの忘れてた・・・。)
洗濯機に入れておく。幸い明日は体育がないのでこれで良い。
遅くはなったが、割とスッキリと眠れた日だった。
次の日、学校にて。
「体育あるのかよ・・・。」
授業変更で数学だったはずの1限が体育になっていた。
ジャージは國村から奪い取った。
・・・はずだが、机の上にジャージが置いてあった。見覚えの無い紙片も。
嫌な予感はしたが、見ない訳にはいかず、裏面を見る。
(忘れ物はダメだけど、貸してあげる。次はないからね)
慌てて置いてあったジャージの胸元の名前を確認する。
朝水 那月
「こっちの方が絶対駄目だろ!」
思わず叫んでしまった後、周囲の視線を無視して何事もなかったかの様に着替えを再開する。そして、このようなミスが二度と起きない様に、絶対に朝水とアドレスを交換する事を心に決めた。
ちなみに当然だが、朝水のはちゃんと本人の席に戻しておいて、ジャージは國村のを着た。




