178.大晦日顛末
昨夜は、きのこ神殿のいずれかの部屋で眠ったハズなのだが、パドマは唄う黄熊亭のヴァーノンのベッドで目覚めた。
「やっと起きてくれたか」
ヴァーノンの機嫌は、今日も悪そうだった。毎回こうなのだ。そろそろ嫌われているのだと認めた方がいいのかもしれない。パドマは、とうとう反発するのを諦めて、萎れた。
「ごめんなさい」
そうなると、今度は、ヴァーノンが慌てた。泊まりで遊びに行ったパドマが、もう帰ってきたこと自体が変なのだ。何か非常事態が起きたからこそ、自分のベッドで寝なかったのかもしれない。きのこ宴会に誘われなかったからといって、不貞腐れている場合ではない。誘われなかった理由は、わかっている。紅蓮華で宴席があったからだ。
「昨日、何かあったのか?」
ヴァーノンの脳内では、パドマにいろいろな緊急事態が起きて、既に手が震え始めていた。
「うん。とうとうウチの寝相が尋常でなく悪くなったみたいでさ。きのこ神殿で寝たのに、ここまで転がってきちゃったみたいなの」
「いや、それはない。服は汚れてない。歩いて帰って来ていると思うぞ」
「じゃあ、寝ながら歩いたのか。帰巣本能がなければ、どこに行っちゃうかわからないな」
パドマは立ち上がって、自分のベッドに投げられていた剣帯を手にした。
「ちょっと出かけてくるね」
「ちょっと待て。そのままの格好で行くな」
ヴァーノンは、パドマの手をつかんでベッドに引き戻すとブラシをかけた。
「どうせ、ぐちゃぐちゃになるから、やらなくていいよ」
「ダンジョンに行くなら、余計にまとめていけ。血が付く」
パドマが、ヴァーノンと一緒に外に出てみれば、護衛が集まってきて、きのこポーズで迎えてくれた。白茶の服を着ていない時は、あまり見ないきのこポーズなのに、どういう風の吹き回しなのか。聞きたくないから聞かないが、いつもと様子が違った。護衛の数もいつもの5倍くらいに増えていて、控えめに言って、くそ邪魔だった。
「散れ。邪魔だ」
と言えば、いつもはやめてくれるのに、ポーズの種類が変わるだけで、どいてくれなかった。
「何かあったのですか?」
ヴァーノンも、きのこに豆鉄砲をくらっていた。
「神よ。我らを導きたまえ」
「わかったわかった。導くから、立て。ダンジョンに行くよ」
きのこのノリに付き合うのが面倒になって言ったが、誰も立たない。神の言うことを聞く信徒はいないらしい。いい度胸である。
「ギデオン! 今すぐに神が歩く道を作れ! さもなくば、お前もちゃん付けで呼ぶぞ!!」
「少々! お待ちください!!」
ギデオンが立ち上がり、戦鎚を腰から抜くと、それだけできのこポーズの男たちは散った。未だに動かないのは、グラントくらいだった。ギデオンの標的になっているので、パドマは止めた。
「ありがとう。もういい。神の言葉に従ったのは、ギデオンだけだった」
パドマは、捨て台詞を残して、ダンジョンに歩いた。グラントがショックを受けていたが、フォローは入れない。何のご利益ももたらさないのが悪いのかもしれないが、神の言うことを聞かない信徒など、信徒とは思わない。ただの邪魔な障害物である。
「お前、今度は何をしたんだ」
「昨日は、経営シミュレーションゲームで圧勝したくらいで、何もしてない」
昨日は、昼ごはんを抜いた上、夕ごはんはおにぎり1つとたこ焼き1つだけだった。そのため、空腹に耐えられず、今はミミズトカゲ焼きを食べている。そんなことをしていたら、また周囲をきのこ男に取り囲まれてしまったが、無視だ! あ、肉が焼けたなら、食べる。
「本当ですか?! それは何とお詫び申し上げたらいいものか」
きのこ男の1人に耳打ちされたヴァーノンは、素っ頓狂な声を上げた。
「パドマ、なんでそんなことをしたんだ!」
パドマは、きのこ男の耳打ちを聞いていなかったので、まったく事態が飲め込めず、ただひたすらに皆が焼いてくれた肉を貪り食べていた。だから、話が見えない。
「ほんはほほ?」
顔をあげれば、ヴァーノンは、目を吊り上げていた。もうパドマは、観念することにした。パドマはヴァーノンに嫌われている。それを認めた。だが、その前に、トカゲ焼きは食べ終える。わんこそばを凌ぐ勢いでどんどん積み上げられていく肉を、全て腹に納めて立ち上がった。
パドマは走った。全力で、何物も耳に入れずに、ひたすらに、ただひたすらに走り続けた。その足は誰よりも速く、サシバよりも速かったため、ヴァーノンすら追い縋れなかった。
パドマが足を止めたのは、67階層、タコの階だった。
昨日、師匠に食べさせられたたこ焼きは、たこ焼きではなかった。見た目だけはたこ焼きだったのだが、生地とソースは甘く、中身はみかんだった。ずっとたこ焼きを食べるのを我慢してきてのその仕打ちに、我慢がならなくなって、タコを食べにきたのだ。
だが、涙が止まらない。身体の震えも止まらない。もうタコどころじゃない気持ちでいる。なのに、誰もいなかった。パドマは、綺羅星ペンギンの中では1番足が遅いのに、誰もついてきてくれなかった。パドマは、ヴァーノンだけではなく、綺羅星ペンギンのみんなにも見限られた。常々ウザいなと思ってきた男たちだった。だから丁度いいはずなのに、寂しかった。
「あ、やっぱりパドマだ。今日は1人なの?」
だから、急に現れたイレを見つけて、しがみ付いて泣いた。想像以上に気持ち悪くて、肌がトゲトゲしくなってしまったが、構わなかった。
「え? 何なに? いや、何してるの?」
イレは、恐怖を感じて棒立ちになった。首にぶら下がるパドマの扱いを、どうしたらいいのやらわからなかった。師匠も護衛も連れずに歩くパドマは珍しいから、どうしたんだろうな、と声をかけただけなのに、まさかのことが起きてしまった。パドマは泣いているようだが、自分は悪いことは何もしていないと思う。1人なのを聞いてはいけなかったのだろうか。ひとまず、パドマが力尽きて落ちないように、そっとそーっとゆっくり座ってみた。師匠なら間違いなく抱き付くところだな、と思う。ヴァーノンなら頭を撫でるだろうか。そこまではなんとなくわかったが、自分の立場ではどうするのが怒りを買わないで決着をつけられるのかが、わからない。途方に暮れて、前を見ると、ヴァーノンがいた。見たことがないくらいに、目が吊り上がっている。この状況では、何故怒っているかわからない、とは言えない。
「ひっ! お兄さんは何もしてないよ。ひと指も触れてないからね。どうしたらいいかわからなくて、困ってるだけだよ」
「ええ、見ていました。ご迷惑をおかけして、申し訳ありません」
ヴァーノンはイレに詫びると、パドマを引っ張った。
「パドマ、離れろ。イレさんが迷惑だと困っている」
パドマは、ヴァーノンが引っ張ってもくっ付いていたが、ヴァーノンの言葉で手を放した。明らかに迷惑というフレーズに反応していた。
「ごめんなさい。もうしません」
そんなしおらしいことを言うパドマは、パドマではない。あの時の、イレを拒絶したパドマにそっくりだった。イレは恐怖した。
「これっぽっちも迷惑じゃないよ。パドマは、ウサちゃんくらい可愛いから、嫌じゃないからね」
パドマの言うウサちゃんが、何ものかもわからないままに、そんな言葉がイレの口から出た。言ってから、後悔した。ヴァーノンの顔の凶悪さレベルが上がっている。パドマを可愛いと言ったら、友だちになれるという噂だったのに!
「相変わらず、すごいセンスだな。人を泳ぐナメクジと比較しちゃダメだよ。嫌われるよ」
「え? ウサちゃんって、ナメクジだったの? 可愛いって、言ってたよね」
「ナメクジ界のアイドルだからね」
「そんな世界があるとは、知らなかったよー」
イレは、自分の失言に青くなったが、パドマは笑顔に戻った。だが、ヴァーノンは、魔王になった。パドマの腕を感情のままに引いた。
「帰るぞ」
「わ」
「危な」
ヴァーノンに手を引かれて、転びそうになったパドマの下に、イレがすべりこんだ。以前、身体をつかんで助けようとしたら、嫌がられたからなのだが、ヴァーノンの賛同は得られなかったようだ。これ以上ないほどの怒り顔に到達していると思っていたのに、まだ上があったらしい。だからって、見捨てられなかったし、本当にどうしたら良かったのか、イレは泣きたい気持ちになった。
「イレさん、ごめん」
パドマのひざが、思いっきりイレのももにめり込んでいる。階段に打ち付けることなく済んで、パドマは軽く済んだが、イレは無駄に痛い思いをしたと思う。
「大丈夫。お兄さんは、強いから」
「そうだった。イレさん、無神経なんだった。じゃあ、ごめんじゃなくて、ありがとう」
「うん。パドマは、痛くなかった? 平気?」
パドマの機嫌は損ねずに済んだようで、ほっとしたいのに、その横で、ヴァーノンの怒りのボルテージが上がっていく音が聞こえた。可愛いと褒めても怒られて、ケガをしないように助けて怒られるのでは、もうどうしたらいいのか、まったくわからない。ヴァーノンの機嫌を損ねれば、パドマに怒られてしまう。救いの手が欲しかった。
「おかげさまで。お兄ちゃん、離して。マダコ狩りに行ってくるから」
「そんなことより、謝罪が先だ。いくら気に入らないことがあっても、爆破はないだろう。やっと建物が仕上がったところなのに」
「爆破? 爆破って何?」
「ああ、それ、多分、犯人は師匠だよ。パドマがどうやって爆破なんてするの。しないよね。パドマがどこかに行っちゃったから、犯人にされちゃったんだよ。パドマと師匠が2人でいたから、他に目撃者がいなくてさぁ」
「ちょっと待ってください。どうして2人きりでいたのですか? 100人くらいいたのではないのですか?」
「ああ、頭乾かしてたんだよ」
「そんな理由で? パドマ、どうしてそんなことになった。2人きりなんて、聞いてないぞ」
「なりたくてなったんじゃないよ。師匠さんは、変態なんだから。髪が濡れてることを異常に気にするおっさんがいるんだよ。人前じゃ乾いてないとダメなんだって。だったら、師匠さんも一緒にいたら、ダメじゃんね」
「そうだな」
「いやだって、え? 師匠は無害じゃないの? 変態?」
「師匠さん以上の変態なんて、聞いたこともないよ。ちょっと人よりかわい、、、モテるからって、何しても許されると思ってるよね。人前でもいろいろされたけど、2人でいると、本当にロクでもないこと仕掛けてくるんだよ。薬盛ったり、調味料すりこんできたり、味見されたり、次は食べられちゃうかもね」
「そんなことをしておいて、結婚を断ったのか。今度こそ、殺す」
「あ、お兄ちゃんは、忘れて」
パドマは、うっかりしていた。イレに反論するのに夢中になって、ヴァーノンが聞いたらどんな反応をするかまでは、考えてなかった。もう一度怒られろ、と考えたのではない。腕がなくなるのは、望んでいない。
「なんだ。そうか。じゃあ、後は、パドマだけだね」
パドマはイレに師匠とふたりきりにしないで欲しいと苦情を言っていたつもりなのに、イレはにこにことしだした。空気を読んでくれないから、ヴァーノンの目の吊り上がり具合が、直ってくれない。
「何がだ」
「らぶらぶ?」
「あんたも殺すか」
「なんで? パドマが幸せになるのを邪魔するの?」
ヴァーノンだけでも怖くて嫌なのに、イレの瞳もギラリと光った。パドマはもう、タコに助けを求めたくなった。
「もうパドマは、どこへもやらないと決めました」
「ウチは、捨てられちゃうところ、なん、だよね?」
パドマは、震えながら、聞いた。ちょっと聞いただけなのに、ギリっと歯を食いしばる音がして、血の臭いがした。ヴァーノンに、そんな思いまでして、養ってもらう気などないのにだ。
「絶対に捨てない!」
「ウチのことが、気に入らないのに?」
「何よりも気に入っている」
「嘘だ! 何で、そんなこと言うの? 気付いてないのかもしれないけど、もう成人したんだよ。ここまで育てたら、恩返しは充分だよね。世間一般的には大変かもしれないけど、ウチは放っておいても、1人で生活できるようになったよ。お兄ちゃんは、解放されてもいいと思うよ。もう気付いちゃったから、いいよ。これ以上嫌われる前に、独り立ちするよ」
「無理だ。一晩遊びに行っただけで、平静でいられないのに、独り立ちなんてされたら、俺はどうやって生きていったらいいんだ!」
パドマは、ヴァーノンに、ガッシと肩をつかまれた。ひいっ、と恐怖に身がすくんだが、ヴァーノンは、何か変なことを言っていた。心配のベクトルが、ちょっとおかしかった。
「は?」
「だよねー。風邪をひいたパドマがうちにいた時、半分死んでたもんね。無理だよね。でも、パドマのことは、うちの師匠がもらうから!」
イレは、ふふふんと、勝ち誇っている。パドマは、師匠よりヴァーノンの方が好きなのに。
「何言ってんの? 2人とも。全然、面白くないよ?」
パドマは、少し考えてみることにする。
とりあえず、イレの話は、聞かなかったことにして良いと思った。師匠から聞いた話でもなんでもなく、ただのイレの願望と妄想だ。実際問題、どう考えても師匠に惚れられた兆候はない。だから、どうでもいい。気にした方がいいのは、爆破だけだ。爆破って、なんだ。いつどこが爆発したのだ。
次は、ヴァーノンについてだ。ヴァーノンは、いつでも大体、怖い顔をしていた。パドマが悪くても悪くなくても、そっと目が吊り上がっていた。嫌われてるのは、確定だ。変態の師匠は殺して、嫁には絶対に出さなくて、一晩遊びに行くのもダメ。イレの家に行くと半分死ぬのは、ズレたイレの意見だからノーカウントだ。ここから導き出される答えは。
「そっか。わかった。遊んでないで、きびきび働いて、お兄ちゃんに生活費を納め続ける方が、嫁に出すよりお買得ってことか。そうだよね。ウチじゃ、大した男は釣れないもんね。探索者続けた方が稼げるよね。わかった。とりあえずタコを食べたら、サソリ狩りに行くね」
パドマは自分の意見に納得して、何度も頷いた。それを見て、ヴァーノンは首を横に振る。
「まったく違う! 俺にとって、血を分けた家族はお前だけだから」
「何言ってるの? ウチとお兄ちゃんの間に血縁はないんでしょ。心配しなくても、お兄ちゃんのお父さんは、いつの間にか帰ってきてたらしいし、テッドもパドマも、半分弟妹だから。良かったね。何もしてないけど、夢が叶ったね。家族がいっぱい増えたね」
「そういうことじゃない。ずっと一緒にいなかった人間が急に増えても、家族とは思えないだろう。お前は違うのか?」
「お兄ちゃんのお父さんについては、会ったことないからわからないけど、テッドとパドマは、家族だと思ってるよ」
強いて言うなら、白蓮華の常連は全員弟だと思っているし、実母のことは家族だと思っていないが、聞かれてないので、それは省く。
「テッドもなのか」
ヴァーノンは、パドマの器の大きさと、おのれのそれを比べて、反省した。パドマは深く物事を考えずに、ただ小さい子を気が向いた日だけ愛でているだけなのだが、それには気付かず、ヴァーノンが全霊をもってパドマを愛しているように、パドマも弟妹を愛しているのだと思った。
「そうだ。イレさん、爆破って、何がどうなったの? それ、ウチの仕業だから、教えて」
「パドマの仕業じゃないから、知らないんだよね。急に爆発音がしてさ。びっくりして見に行ったら、あの物置き部屋に大穴が空いてたんだ。師匠はいたんだけど、パドマはその穴から出たらしくて、追いかけてみたら、空を飛んでたよ。あれは、どうやって飛んでたの?」
「飛んでた? やっぱり師匠さんは、空を飛ぶようになっちゃったの? それは再現できないよ! 無理だけど、爆破も空飛んでたのも、ウチだから。師匠さんの所為にしないであげてね」
「いや、師匠は部屋にいたから。爆破が師匠で、飛んだのがパドマでしょう」
「違うよ。実は両方とも師匠さんの仕業なんだけど、表向きは両方ウチの仕業にするお約束なの」
「何故、そんなものをお前が背負わねばならないんだ。突き返せ」
「しょうがないじゃん。師匠さんは、英雄様を隠れ蓑にして、こっそり生きてる妖精さんなんだよ。隠れられてるうちは、人助けもしてくれるけど、隠れられなかったら、困ってる人をあっさり見捨てるよね。我が身を犠牲にする精神なんて、持ってるようには見えないし、そこまでしろとは言えないし。助けられるのは、ウチの周りにいる人なのに。それで助けられた命が失われたりしたら、ウチは後悔するよ。それに比べたら、変な噂を押し付けられるくらい、どうってこともないよ。ウチには、変な噂しかないんだから、少し足してもさして変わらないよね」
「パドマ、、、本当に、お前は」
ヴァーノンは、パドマを抱いて、髪を撫でた。優しく抱いてくれるなら嬉しいが、力いっぱい抱かれて苦しくて、パドマはばたばたと暴れた。
「師匠が爆破したのをパドマの所為にして、パドマが空を飛んだのを師匠の所為にすれば良いの?」
「違うよ。両方ともウチの所為だよ」
「でも、パドマは爆破しないよね。師匠が爆発物を持ってるくらいのことは、あるかなって思うけど。あと、パドマが空を飛んでる時、お兄さんの横に師匠もいたんだよ。師匠もびっくりしてたし、あれを師匠の所為にするのは、無理じゃない?」
「そんなこと言われてもさ。その時、ウチは寝てたんだと思うし。起きてても空なんて飛べないけど、寝てたらもっと無理じゃない? ウチが飛んでたんなら、師匠さんが飛ばしてたんでしょ」
「飛んで、うちまで帰ってきたのか」
ヴァーノンは、納得した。空飛ぶ英雄様の話は知っているからだ。意識してやっているのではないから本人は否定しているが、寝ぼけてやっているのだな、とヴァーノンは当たりをつけていた。
「寝てたの? とてもそうは見えなかったけど。師匠は犯人じゃないと思うし、そんなことができそうな人は、もうダンジョンマスターくらいしか知らないけど、あの人は、あの部屋から出られないと思うんだ。本当に、パドマじゃないの?」
「人は、何の仕掛けもなく、空を飛んだりできないよ」
「それはそうかもしれないけど、パドマはちっちゃくて軽いから、風でふわふわ飛んだりするかもしれないよね」
「そんな理由で飛ぶなら、子どもは全員飛んでるよ」
「そっか。そうだね」
次回、とうとうタコを食べちゃうよ!