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【完結】風と月の永遠~サウザントフェアリー  作者: あんそに


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思い〜夕凪

◇登場人物◇


ギルド”永遠の風”メンバー

一条風斗~ウインド ギルドマスター。男子高校生

三好月代~ムーン  女子高校生

佐竹咲華~ブロッサム 女子中学生

六角右京~ライト  社会人(営業職)


ギルド”幻の兔”メンバー

尼子夕凪~イブニング ギルドマスター。女子高校生

津軽真琴~トゥルース 宰相。女子高校生

細川翠 ~グリーン  風の将軍。社会人(事務職)

ちょっと待って…なんなの??

私のホームに乗り込んで来たと思ったら、何を言い出すの?…この『永遠の風のギルド』の人は?


「愛している!」とか。

「絶対に手放したくないんだ!」とか。


いーーーーやーーーーー!


素敵だわ…


あぁ…言われたいわぁ…

ねぇ、風斗、言って…

”愛している”って言って。

”手放したくない”って言って。

月代ちゃんが言ってくれても良いのよ。


「分かったわ…将軍室で話し合ってきなさい。」

グリーン将軍にはそう言ったけど、ログアウトしてしまった。

乗り込んで来た『永遠の風』の人…ライト?も続いてログアウトしたわ。


これは…リアルで話し合うって事ね。

一体、何を話すのかしら?

ドラマとかで見る”痴情のもつれ”っていうヤツ??


原因は何?やっぱり浮気?

あー、気になるわぁ。


遠慮せずに、将軍室で話てくれたら良かったのに…しっかりと盗聴するから。


そして、残されたのは『永遠の風』のギルドマスター”ウインド”だけ。

何?情けないわね、完全にフリーズしているわ。


まぁ、いいわ…勝手に帰りなさい。どうでも良いわ。


隣を見ると、宰相のトゥルースもフリーズしていた。

「トゥルース…大丈夫?」

結構、大人な男性だと思っていたけど、何?混乱している?


「ちょっと…トゥルース?」

「あ、はい…イブニング様。」


「グリーン将軍の去就が心配だわ。といか…無理ね、近い将来に脱退するわね。」

「自分も、そう思います。」


「新たな”風の将軍”候補を探してちょうだい。」

「それなのですが…以前の風の将軍”ウッダス”が戻って来たいようですが。」


「ウッダス?アレはダメ…”リアルても会ってみたい”だの何だの言ってきて、気持ち悪かったから。」

「御意。」


「あと…今日は遊び疲れたから、もうログアウトするわ。あとヨロシクね。」

「お任せくださいませ。」


「さてと…」

ログアウトして私はお風呂へと向かった。

色々と考え事をするにはお風呂が一番ね。


あぁ、今日のプールは楽しかったわぁ~、月代ちゃん、可愛かったし。もう、ほんとキュート♪

にしても、風斗と月代はニブいわねぇ。


あれだけ、ヒントを与えてやったのに…お互いの気持ちにまだ気がつかないなんて、あり得ないわ。


まったく…一体、どうしたら、3人で結婚出来るのかしら?

そうね、一番の問題は日本では一夫多妻制が認められていない事ね。


どこかの国に移住すべきかしら?


待って、落ち着いて…ちゃんと現実を直視しましょ。


そうだわ…交代制にしましょ。

まず、私が風斗と結婚して離婚する。

次に、月代と風斗が結婚して離婚する。

これを繰り返すのよ!名案だわ!


あ、そうだ…最近は同性婚も話題に上がっているわね。

私と月代が婚姻関係を結んで、風斗とは同居。

これも良いわね!


あぁぁぁ、なんて夢が広がるのかしら。


風斗なんて、私達の色気にかかれば大丈夫でしょ。


ん?待てよ…私はともかく、月代ちゃんに色気なんて皆無だわ。

どうしたものかしら?


このままじゃ私が風斗を独り占めしてしまう事態になってしまう。

ダメよ…風斗も月代も私の大事な婚約者。

私だけ愛されるなんて事、いけないわ。


「あ、ごめーん…もう、出るー。」

しまったわ、つい…長湯しちゃった。

風斗と月代がじれったいせでお母さんに怒られちゃったじゃないの。


お風呂から出て、体を拭く。


そうね…まずは風斗に月代の良いところを見つけて貰う事を最優先にしよう。


そんな事を考えながらドライヤーで髪を乾かす。


えっと…月代ちゃんの良いところは…

「うーん…可愛いところね。他には…」


ダメだわ、難しい課題だわ。

正直に言うと頭は良くない…自慢すべきところは、運動神経ね。


「ほら、風斗…見て、月代ちゃんってば、すごく運動神経が良いでしょ?ラブね、これは愛すべき部分ね。」

男子高校生から見て…運動神経が良い女子って魅力的なのかしら?

うーん…あとで検索してみましょう。


「えっと…他には…」


無いわ…あるとしたら天然なところくらいよ。

私と違って、月代は天然…うん、そこが可愛いわ。

ちょっと冗談を言っても真剣な表情で返してくる…あぁ、思い出しても胸がキュンってするわ。


あぁ、なんて…可愛いのかしら、月代ちゃん。


”男子高校生は、天然キャラが好き”…これも後で検索してみよう。


お風呂から部屋に戻り、私は再びPCを開いて検索をする。


えっと…”スポーツ女子が好きな男子が結構多いらしい”

おぉぉぉ~月代ちゃん、やったわ!脈ありよ!


次はっと…”天然な人は愛されキャラが多い”

おぉぉぉ~月代ちゃん、爆上がりよ!評価爆上がりよ!


これは、もう…風斗は月代ちゃんにメロメロだわ。


畳みかけるしかないわね、夏休みに入って、もう学校で会えなくなったし、次の作戦を考えなくっちゃ。


えっと…


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


翌日、寝ながら考えた作戦を実行に移す。


『ねぇ、月代ちゃんの補習が終わったら、岐阜の温泉に行こうよ。』

LIMEメッセージで問いかける。

プールの次は山よ…夏の山も青春の1ページにはピッタリだわ。


"ピコッ"

『温泉、良いねー。私、温泉、大好き!」

早速、月代ちゃんから返事が来る。

あれ?数学の補習に行っているんじゃないの?返信早すぎない?ま、いっけど。


『あ、夕凪…ここ、風斗も居るLIMEよ。』

『知ってるわよ、風斗も誘っているのだから…風斗、どう?』

風斗に月代ちゃんの魅力を伝えるのが目的の旅行なんだから、風斗を誘うのは当然じゃないの。


そういえば、月代に風斗の魅力を見つけて貰う必要もあるわね。

まぁ、一石二鳥ってヤツね。


って、風斗から返信が来ないわ。

おかしいわね、既読は付いているのに…


あ、これは既読スルーというヤツね…私の誘いを無視するなんて!どういう事?


うーん…


”ピンポーン”


「え?尼子?…どうしんだ?」

歩いて10分のところにある風斗の家。

10分といっても夏よ…真夏に10分歩くのは大変なのよ。


「風斗…LIME見た?」

「あぁ、見たけど…お前たち二人で行けば良いじゃないか?」

二人で行くなら、二人だけのLIMEにメッセージを送り合うに決まっているじゃない。

なんてニブイのかしら?


「何を言ってるの?風斗も一緒に行くわよ。」

3人で行かないと意味が無いじゃないの…私と月代はすでにラブラブなのよ。

あとは風斗が加わるだけ、そうでしょ?


「温泉なんて行っても、俺だけ別になるだろ?二人で行っておいで。」

「何?混浴をご所望?…家族風呂とかなら入れるかもだけど…」


「ちょ…、何、言ってんだ?そんな訳ないだろ…」

「どうせ暇でしょ?月代と日程、決めるから、ちゃんと来るのよ。」


「おい、待て。俺はこう見えても男なんだ。分かるか?」

「知ってるわよ…何年の付き合いだと思ってるの?」


「女子高校生と男子高校生が温泉に一緒に行くというのは色々と人の目がだなぁ…」

「何?私達に不純な事をするつもりなの?それは…まだ早いと思うけど。風斗がどうしてもって言うなら考えるわ。」


「ち、違う、違う。ほら、色々と悪い噂が立つとマズイだろ!?」

「人の噂なんて気にしなければ良いのよ。私、大丈夫だから。」


何故か頭を抱えだす風斗。


「あ、そうだ。俺…小遣いが少ないんだ。難しいな。」

うーん、お金の事を言われるとなぁ~。そうだわ。

「おばさん居る?私が交渉するわ。」


「いや、仕事に行ってるから!てか、交渉しなくて良いから!」

「そう?喜んで旅費を出してくれると思うけど…」


「とくかく、今は居ないから!」

「しょうがないわねぇ~、また来るわ。」


うーん、”温泉で仲良し”作戦は難しいかも知れないわね。

仕方ない、別の作戦を考えるか…


あー、でも温泉、行きたかったなー。

~~~~~~~


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